「帰省代浮くから帰るね」卒業旅行の途中でまさかの離脱!?友人の衝撃行動に一同フリーズ

短大の卒業旅行は、計画の段階からあるひとりの友人に振り回されることになりました。旅行中にも何度も怒りがこみ上げ、爆発寸前でしたが、その友人の思わぬ行動によって結果的に楽しい卒業旅行となったエピソードです。

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卒業旅行で発覚した友人の想像を超えるケチっぷり

写真AC

短大の英語科の卒業を前に、友人3人と卒業旅行を計画しました。

「2年間英語を習ったし、旅行先は海外がいいよね」私とM美とJ子はそう話していたものの、「これから引っ越しとか新生活でお金使うのに、海外なんてもったいないよ」というD子の強い押しに負け、結局は国内に決まりました。

D子は良く言えば堅実、悪く言えば…ケチです。ランチは学食ではなく必ずおにぎりを持参したり、無駄にお菓子は買わないなど、学生生活の中でそれとなく感じていたものの、その徹底っぷりは想像をはるかに超えるものでした。
 
せっかくの卒業旅行。ちょっと背伸びをしてホテル最上階のバーでお酒を飲んだり、エステも経験したいねと盛り上がる私たちに、D子は「そんなのは居酒屋や温泉のマッサージ器で充分」と言って譲りません。

それだけではなく、D子は食事をチェーン店で済ませようとしたり、観光地の名所や施設は有料だと行きたがらず、地元の名産品が並ぶお土産店にも入りません。「私は外で待ってるから気にしないで、3人で行って来て」と言われても、長く待たせるのも悪いと思い、私たちも結局すぐに出るはめに…。

さすがにイライラやモヤモヤが募り、初日の段階でせっかくの卒業旅行を楽しむ余裕はなくなっていました。

価値観の違いは埋められない

これと言った打開策も、気持ちの持って行き場も見つけられないまま、2泊3日で計画していた旅行の2日目のことです。

どこかに行っていたD子は、鼻歌を歌いながら戻ってくると、嬉しそうに「今から高校時代の友人が迎えに来る」と言い出しました。

その友人は私たちが訪れたエリアの近くに住んでいるようでしたが、“迎えに来る”と言う言い方に違和感を抱き、「え、友人とどこかに行くの?」と尋ねました。

するとD子は、悪びれる様子もなくこう返してきたのです。

「友人が車で地元に帰るって言うから、私もここで旅行は止めて、一緒に地元に帰るね」

私たち3人は最初、何を言われたのか意味がわからずポカンとしていました。ですが、「これで帰省代が浮く!ラッキー!」とガッツポーズをするD子を見て、少しずつ理解が追い付きました。

D子にとっては、私たちとの思い出よりも、いかにお金を遣わないかが大事であると言うこと。もしかしたら本当は、卒業旅行すら行きたくなかったのかもしれません。

「あ、私は今日で帰るから、残りの宿泊代と帰りの電車代は払わなくていいよね」

そう言って荷物をまとめるD子に、私たちは文句も言わず、引き留めもしませんでした。

やり直しの卒業旅行

写真AC

たとえD子の分の代金を負担することになっても、卒業旅行のやり直しができるならそれでいい。

誰ひとり、口には出さないものの、思いは3人同じでした。そこから私、M美、J子の3人は、行きたかった観光地をじっくりと周り、初エステも体験。

回らないお寿司屋さんデビューをして、夜にはホテルの最上階のバーで、バーテンダーの作るカクテルを堪能しながら、夜景を眺めて大人の時間を過ごすことができ、本当に楽しかったです。

いくら長い付き合いでも、旅行がきっかけで仲違いしてしまうというのはよく聞く話ですよね。まさか自分に降りかかってくるとは思いもしませんでしたが、振り返ればこの経験も大人になるために必要だったのだと自分に言い聞かせています。
 
(ファンファン福岡公式ライター/tsukimi)

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※この記事内容は公開日時点での情報です。

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