子を持つ親ならば誰もが聞いたことがある「小1の壁」。私ももちろん知っていましたが、正直ここまで大変だとは思っていませんでした。慣れない学校準備に登校の付き添い、帰宅後のフォローなど。4月という新生活に、家族そろって疲労困憊…。今回は初めて子どもの就学を迎えた家族の、子の成長、親としての学びのお話です。
想像以上だった「小1の壁」

長男が幼稚園を卒園し、小学校入学を迎えた4月。ランドセルを背負った長男の姿に、親として喜びで胸がいっぱいになりました。同時に、これからは自立を促さなければならない、とどこか緊張もしていました。朝は今までよりも早く起き、身支度をして、持ち物を一緒に確認し忘れ物がないよう何度もチェック。
さて、それではいってらっしゃい!…そう上手くはいかず、あとは家を出発するだけなのに「学校行きたくない!」「ママが良い!ママと一緒が良い!」と泣き叫ぶ長男。とにかく元気に学校に行ってほしい、その思い一心で、毎朝長男の手を握り校門まで送り届けることにしました。
まさかの次男まで登園拒否に

小学校での新生活に、長男は少しずつ慣れていきました。学校でもお友だちが増え、楽しめるようになりました。しかし、朝に限っては母と離れたくない、なんとなく不安、といった様子で、毎朝しくしくと涙を流します。できる限り、本人の気持ちを聞いて、優しく声かけをするように気をつけていました。
そんな中、幼稚園児の次男が「幼稚園に行きたくない!」と強く癇癪を起したのです。制服を着るのを拒否、バス停で大号泣し体を反らせて抵抗。今まではにこにこ笑って登園できていたのに、なぜ?普段であれば「たまにはあるよね」「こういう時期だよね」と自分の中受け止められることが、緊張や疲れのせいか「私は親としてだめなのかも」と、久しぶりに自信をなくしてしまったのです。
限界だった4月、それでも前を向くしかない

4月後半になるころには、私自身もかなり疲弊していました。朝から子どもたちの準備、メンタルフォローに追われ、仕事へ向かい、帰宅後はまた育児と家事。ひとりで一息つく時間はほぼありません。学校・幼稚園に行き渋る息子たちを見て、私まで涙が出そうになりました。
このままでは、家族みんなで共倒れになってしまう。そんな危機感も覚え、「もっと気を抜こう」と意識的に力を抜くようにしました。夫もとても協力的で、長男の小学校の準備などは夫に任せ、子どもたちの「ママが良い!」に対しては全力で受け止め応えるようにする。そんな風に過ごしていると、子どもたちも肩の力が抜けたのか、癇癪やワガママが落ち着いていきました。長男も次男も新生活の疲れの中、ママの緊張を察したり、きょうだい間でお互いにやきもちを妬いたり、不安だったところもあるのでしょう。
完璧な親を求めていたのは私だけで、子どもたちはただママに笑っていてほしかっただけなのかもしれない。このように気づくことができ、私はほっと胸をなで下ろしました。
たまには親子で力をぬいて、完璧を求めないことも必要
ゴールデンウィークが近づく頃には、長男はお友だちと登校できる日が増え、次男もスムーズに幼稚園バスに乗って登園できることが増えました。
もちろん、今も全てがうまくいっているわけではありません。子どもたちも新生活の疲れがたまり、体調を崩す日もありました。しかし、あの辛かった4月を思えば、元気に登校できるだけで十分だと思えます。
今も余裕がなくイライラしたり、涙が出そうになる日もあるけれど、「うまくいかない日があっても大丈夫」と思えるようになりました。子どもは想像以上に敏感で、親の不安や緊張も察してしまう。意識的に力を抜くことも、家族の笑顔を守るために必要だと学びました。
親子で乗り越えたこの4月、自分たちの糧として、これからもいろんな壁を乗り越えていきたいです。
(ファンファン福岡公式ライター/うにぺこ)





