仲良しのママ友の家で、子どももママ達も楽しい時間を過ごせる…と思ったのに、ジュースではなく絶対に「水道のお水」が飲みたいと譲らない長男に、私もママ友も困惑!!今回はそんなお話をしたいと思います。
幼稚園降園後、ママ友の家へ

当時、幼稚園の年長だった長男の話です。
「よかったら今からうちに遊びにおいでよ!」という仲良しのママ友Aさんのお言葉に甘え、幼稚園が終わってそのまま、3家族・子ども6人がAさんの家に集まりました。
急なお誘い、幼稚園から直行だったため、普段ならお菓子やジュースを持参しているはずが今回は手ぶら。
申し訳ない気持ちになりながら、お邪魔したのでした。
手を洗ってうがいをしたあと、普段から仲良しの長男たちは、早速おもちゃを出して遊び始めます。
普段よりテンションが高い様子に
「ここはお友だちのお家だから、あんまり騒がないようにね」と長男に伝えました。
「わかった!」普段見ないおもちゃに夢中な長男は、私の方を見ずにそう返事をしました。
ジュース何飲む?

「ごめん~こんなものしかないけど…」そう言ってAさんは、大皿にお菓子を盛り付けてテーブルに置きました。
「何も持ってこなくてごめんね」
「今度はうちで遊ぼうね」ママ達が言いますが、Aさんは
「気にしないで!」と言いながら首を振ります。そして、子どもたちに向かって
「おやつ食べる人―!」
「はーい!!」元気な子どもたちが一斉にテーブルの周りに集まります。
「ジュース何飲む?オレンジと、リンゴと、コーラがあるよ!」Aさんが言うと、子どもたちは口々に言います。「オレンジジュース!」「おれはリンゴ!」「最初コーラ飲んで、おかわりはリンゴジュース!」
「はいはい(笑)」子どもたちのコップにジュースを注ぎながら、Aさんが
「長男くんは何飲む?」何を飲むか答えなかった長男に、Aさんが聞きました。

すると、長男は笑顔でこう言ったのです。
「お水!」
「えっ」
「お水がいい!」普段、家で水を飲むことはないのに、水がいいという長男に、私の目は点。
「お水かぁ!うち、ミネラルウォーター買ってないんだ~ごめんね」困ったように言うAさんに向かって、長男は続けます。
「水道のお水がいいです」
「えっ」水道のお水がいいと言われて、Aさんは困惑の表情。
そりゃそうですよね!私も困惑です。何言ってるの!?うちの息子は!慌てて
「せっかくだし、ジュースいただいたら?」と声をかけますが、
「ぼくは水道のお水が飲みたい」の一点張りで長男は譲りません。
Aさんは水道の水を汲んでくるか悩み、私に困った顔を向けました。
私が普段から言っていたこと

私は長男に
「どうしてジュースいらないの?」と聞きました。すると、長男の口から思いがけない言葉が返ってきたのです!「“えんりょ”してるの」ハッとしました。
私は普段から、
「お友だちのお家では“遠慮”するんだよ」と伝えていたのです。といっても
「出してもらったおやつを一人でどんどん食べたらいけない」
「おやつとかジュースを、すぐ“おかわり”って言わない」と具体的にも言っていたのですが…。
伝え方が悪かったのか…と頭を抱える私の横で、話を聞いていたAさんは大爆笑。
「おばちゃんがいいよって言ってるんだから遠慮しなくていいよ。飲みな~!」と言ってくれました。その言葉に安心した長男は、
「…リンゴジュースがいいです」とポツリ。
しっかりと
「いただきます!」とジュースもおやつもいただいていました。
しつけって難しい

思えば、私は若くして母親になったため、周りから「これだから若い母親は」と言われるのが嫌で、少し厳しいしつけをしていたような気がします。そんな厳しめなしつけで育った長男。
一生懸命考えた末の“遠慮”が、ジュースをもらわず、水道の水を飲むこと!
Aさんからすると、友だちの家で「水道のお水を飲みたい」なんて、変わった子だと思ったでしょう。
私は子どもの発想は面白いなぁと思う反面、しつけが厳しかったかな…と反省するきっかけになりました。
そんな長男は、今でも「何か飲む?」と聞かれると、一度は「いえ、大丈夫です」と断っています。
でもさすがに、「水道のお水!」と答えたのはあの日だけですね!
(ファンファン福岡公式ライター/さとう なつこ)





