SAGAラーメンプロジェクト「ラーメン座談会」第2部・豚骨ラーメンと佐賀ラーメンの歴史とルーツ

佐賀県のラーメンの魅力を全国に、そして世界へ発信する「SAGAラーメンプロジェクト」。もとよりラーメンを愛し、本プロジェクトを推進する4人の中心人物が、それぞれの視点をもってSAGAラーメンについて語り合いました。

目次

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第2部の様子はこちら

【登場人物 プロフィール】

モデレーター:
◎佐賀県 産業労働部 産業政策課 西岡 貴弘

スピーカー:
◎小川 祥平……ラーメン記者。著書に『ラーメン記者、九州をすする!』と続編の『替え玉編』。
◎上村 敏行……九州のラーメンを知り尽くすラーメンライター。ライター歴約30年。1万杯以上を完食し、取材したラーメン店は3000軒超。
◎中野 星次……株式会社佐賀新聞社。佐賀のグルメを27年間食べ歩く。

第2部:佐賀ラーメンの歴史とルーツ

西岡:そもそも、日本のラーメンはいつ頃始まったのでしょうか。

小川:「中華そば」という意味では、明治中期に横浜の中華街で広まりました。

上村:九州の豚骨の歴史で外せないのは、1937年に福岡・久留米で宮本時男(みやもと・ときお)さんが創業した屋台「南京千両」です。スープは一般的な白濁ではなく、透明感が残るものだったそうです。

「南京千両」外観

その10年後、1947年に同じく久留米で生まれた屋台「三九(さんきゅう)」では、店主の杉野勝見(すぎの・かつみ)さんがうっかりスープを白濁させてしまいます。それが現在の白濁した豚骨ラーメンのはじまりですね。

西岡:豚骨ラーメンは、九州内ではどのように広がっていったのでしょうか?

小川:「三九」初代の杉野さんは、後に北九州に移住して「来々軒」の屋号で営業しました。その後、杉野氏から屋号を譲り受けた四ヶ所日出光(しかしょ・ひでみつ)さんが、熊本・玉名駅前に「三九」を出店。その後、「三九」の味が九州中へ広がっていきました。四ヶ所さんはキーマンの一人ですね。

中野:佐賀では、杉野さんの弟が出した「三九軒」(1955年開業、現在は閉店)が有名ですね。私のソウルフードでした。

【「三九」とその広がり】
1947年 福岡県久留米市に杉野勝見さんが屋台「三九」を創業。白濁スープが誕生した。
1951年 杉野さんが四ヶ所さんに「三九」を譲り渡す。杉野さんは福岡県北九州市で「来々軒」を創業。久留米の味が北九州へ伝播。
1952年 四ヶ所さんは熊本県玉名市に「三九」を出店。「三九」の味を参考にした店が熊本や宮崎に広がる。
1954年 「三九」で杉野さんと一緒に働いていた親戚の田中始さんが大分県日田市「来々軒」を出店。
1956年 四ヶ所さんが佐賀県佐賀市に「三九」を移転。

上村:すごいと思うのは、熊本の「こむらさき」や宮崎の「喜夢良(きむら)ラーメン」(1953年創業)など、「三九」をルーツとするお店が今でも営業していること。そんなレジェンド店で歴史に思いを馳せながら豚骨ラーメンをすすれる環境は、とても貴重だと思います。

西岡: 久留米をルーツに持ち、独自に進化した佐賀ラーメン。地理的な要因から生まれた「佐賀らしさ」と言えば?

中野:佐賀の沿岸部では海苔が豊富にとれるので、海苔は身近な食材でした。当たり前だけど贅沢品。そんな存在だったのでは。

上村:近年注目されている佐賀ラーメンの特徴ですよね。

西岡:今は特に質の良い海苔を使っていることもあり、スープに溶かして風味や味の変化を楽しむアクセントとしてもいいですよね。

上村:「三九」の流れを汲むお店には、卵入りのラーメンがあるのも注目したいポイントです。

~次回「佐賀ラーメンの文化的特徴」に続く~

佐賀県では飲食産業ブランド化プロジェクト第1弾として、佐賀県のラーメンのブランディングに取り組んでいます。ジャンルを問わず県内のさまざまなラーメン店を対象に、店の歴史やこだわりを深掘りし、ファンを惹きつけるストーリーとして発信。WebやSNSを通じて県内外、そして海外へその魅力を届け、多くのラーメンファンを獲得していきます。

詳しくはこちら: https://saga-ramen.jp/
SAGAラーメン店舗の魅力をnoteで連載中:https://note.com/saga_ramen

つづきはこちら
■SAGAラーメンプロジェクト「ラーメン座談会」第3部・佐賀ラーメンの文化的特徴
https://fanfun.jp/?p=306561

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