子どもたちの晴れ舞台、幼稚園の卒園式。小さかったわが子が、いよいよ卒業の日を迎えると思うと、胸がいっぱいになりますよね。だからこそ「みんなで気持ちよく送り出したい」。その思いは、きっとどの親御さんも同じなはず。しかし、保護者の協力が必須の園だと、卒園式の準備でもめることはよくあるのかもしれません。今回は、卒園式準備で私がママ友にモヤっと違和感を感じたお話です。
「頼れるママ友」にほっとした有志の集まり

新年度が始まり、卒園式係を決める話し合いがありました。私の子どもが通っていた幼稚園では、行事も保護者の協力が必須。特に、卒園式は幼稚園の一大イベント。贈呈品やお花の準備などやることも多く、大変な係でもあります。
そんな中、一人のママ友が「私、やるよ!」と仕切り役を買って出てくれました。正直、私はほっとしました。私は人前に出ることや、意見をまとめるのは得意ではないし、仕事や家のこともある。率先して動いてくれる人がいてくれて本当にありがたい、私もできる限りの努力をしなければと、思っていました。
勇気を出した一歩が、思わぬ波紋に

少しずつ卒園が近づいてきた冬のころ。そろそろ卒園の準備をしていかないといけない時期に入りましたが、仕切り役のママから具体的な動きが見えてきませんでした。グループLINEも静かなまま。
そのママ友は他にもお子さんがいらっしゃるため、「きっと忙しいよな。仕切り役、私が代わってあげたほうがいいよな」と思い、私は思い切って動いてみようかと思いました。ほかのママたちに声をかけ、協力をお願いしたり、プレゼント案やメッセージカードの役割など、いくつか提案をしてみました。
しかし、仕切り役ママ友から返ってきたのは「ありがとう」という感謝ではなく、「それは違う」という否定的な言葉でした。
「仕切る」と「まとめる」は違う?
よかれと思って行動したことが、「あれ?違ったんだ?」と驚くばかりでした。私は出しゃばってしまったのかな?と、なんだか自信をなくしてしまいました。ただ、準備が進まない現状を、そのままにしていられなかったのも事実です。焦りや善意が空回りしていたのかもしれません。
その後は、仕切り役ママ友が主導で準備は進んでいきました。しかし、決定事項はほとんど彼女の意見。ママ友皆が自分の意見を出し合ってみていましたが、周りの意見を「聞く」というより、「共有する」「修正して自分の考えにもっていく」という形でした。そのとき、きっと彼女は自分が中心にいたい、自分が決定権を持ちたい人だったのだと気づいたのです。
なんとか無事に卒園式の準備が整いましたが、心の奥には小さなモヤモヤが静かに残っています。
主役は親ではなく子ども。笑顔で送り出すために

ママ友関係は、学生時代の友人とは異なりますよね。気が合うか、考えが合うかどうかよりも「子ども」という共通点でつながっている関係。価値観なんて合わないのが普通なのかもしれません。
しかし、子どもの行事の主役はもちろん子ども。私たち親ではありません。ママ友同士の小さなプライドや、言い方への引っかかりよりも、わが子が笑顔で門出の日を迎えられること。これが一番の願いです。
きっとこれからも、ママ友付き合いでモヤっとすることは生まれるでしょう。けれど、感情に飲み込まれすぎず、適度な距離をとりながら関わっていくことが正解なのだと思います。
(ファンファン福岡公式ライター/うにぺこ)





