「恥ずかしい」なんて言ってられない!自己表現が苦手な私が変わった米軍基地での“本気ハロウィン”体験

秋になると、あちこちで高まるハロウィンムード。日本国内でも盛り上がりますが、皆さんは本場アメリカのハロウィンをご存知ですか?日本のハロウィンとはまったくの別物で、大きなスケールと熱量、そして底抜けの明るいノリと英語のシャワーに圧倒されるばかり。今回は子どもたちと参加した、米軍基地のハロウィンについて、ご紹介します。

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アメリカのハロウィンに初めて触れて

写真AC

私の2人の息子は、1歳からインターナショナル保育園に通園していました。9月後半になると、保育園中がハロウィンの装飾でいっぱいに。ハロウィンイベントの当日は、先生たちや子どもたち、保護者までも仮装して全力で参加していました。

子どもたちの約半分はアメリカ人のお友だちであるため、保護者の方ももちろんメイクまでばっちりの仮装で参加。日本でしか生活したことのない私は、毎年その熱量に驚かされ、楽しませてもらっていました。

そんな中、息子の仲良しのアメリカ人のお友だちパパから、「基地の中のハロウィンに行かないか?」と誘われたのです。

準備はこれでいいのか?!自信のない自分の英語力!

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「米軍基地のハロウィンに参加できるなんて夢みたい!」そう興奮しながら、お友だちパパに「行ってみたい!」とお返事したものの、保育園のハロウィンですら驚きの連続なのに大丈夫かな?基地の中ってどんな感じだろう?とじわじわと不安になってきました。

英語に関しても、大学受験まで受験のために学習してきた程度。実用できるようなレベルではありません。しかも幼児を2人連れていくなんて…。

すでにキャパオーバーな予感しかしませんでしたが「子どもたちと新しい壁を乗り越えてみたい!」と奮起!子どもたちと簡単な英会話の練習を行い、仮装の準備をして、楽しみながらハロウィン当日に備えていました。

初めてのアメリカ基地のハロウィンは、とてつもないノリと熱量だった!

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お友だちパパに連れられ、基地入場のパスを取り、いざ基地内へ!そこは日本の中とは思えない、メイクや手作りの衣装で見事に化けたアメリカ人ばかりでした。

家族皆でスーパーマリオブラザーズになっていたり、大人気の日本アニメ・鬼滅の刃のコスプレをしていたり、アメリカと日本の文化が見事に融合。わが家もスターウォーズでそろえて仮装して行きましたが、周りのおかげで全然目立たない…(笑)。

保育園のイベントは日本語でのアナウンスもありますが、ここでは英語のシャワー。テンションの上がったアメリカ人たちが、とてつもないスピードで話し続けており、完全に置いて行かれた感がありました。

基地の中で見つけた、たくさんの家は、どの家もクリスマスイルミネーションのようにハロウィンの装飾が施され、家の住人が仮装してお菓子を持ち待っていました。私の息子たちも「Trick or Treat!」と叫び、たくさんのお菓子をもらって大満足でした。

私は大して上手く英語を話すことはできません。しかし、言葉が十分に通じていなくても、ハロウィンを全力で楽しむ、そこにいる者は全員友だち、そんな温かさと熱量を肌で感じることができました。

大事なことは言語の壁以上に、個性を発揮できること

英語がわからない、という言語の壁を感じながらのドキドキのハロウィンでしたが、基地の中で出会った人たちは想像以上に日本人に対して寛容でした。「一緒に楽しもうよ!」という空気を全力で表現していて、私たち日本人が感じがちな「恥ずかしい」「自己表現が苦手」という意識が、いかに不要かといわれているような感覚でした。

ハロウィンはただの仮装パーティーではなく、普段は内気な子がヒーローになれたり、真面目な人が思いきりふざけたり、個性を発揮し多様性を楽しむ場なのかもしれません。

日本のハロウィンも、アメリカの良いところをもっと真似して、さまざまな人が個性を発揮できるイベントになれるといいなと思っています。

(ファンファン福岡公式ライター/うにぺこ)

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