佐賀県神埼市にある国の名勝「九年庵(くねんあん)」で、2026年11月14日(土)~29日(日)の16日間、秋の一般公開が行われます。紅葉したモミジや茅葺屋根(かやぶきやね)のあたたかな風情など、秋の情景を存分に楽しめる期間限定の催しです。毎年の公開期間中には県内外から多くの人が訪れています。
演奏会やキッチンカーの出店も予定されており、真紅の世界が一面に広がる九年庵で五感いっぱいに秋を感じるひとときを過ごしてみませんか?
佐賀・神埼の名勝庭園「九年庵」

「九年庵」は佐賀県神埼市の仁比山(にいやま)神社の参道沿いに広がる名勝庭園です。
仁比山の寺院跡地に佐賀の大実業家・伊丹家によって1892年(明治25年)に別邸が、1900年(明治33年)から9年の歳月をかけて庭園が築かれました。
商談会や客人をもてなす社交の場としても使われ、1917年(大正6年)には佐賀に帰郷した大隈重信夫妻も訪れています。
1995年(平成7年)に「国の名勝」に指定され、現在は佐賀県が所有・管理を行っています。
例年、新緑と紅葉の時期の年2回「期間限定」で一般公開が行われており、毎年の公開期間中には県内外から多くの人が訪れています。
そんな九年庵で、真紅の世界が広がる「秋の一般公開」が行われます。
見どころ① モミジの紅と苔の緑、茅葺屋根が織りなす秋景色


秋の九年庵でまず注目したいのが、庭園全体を彩る「紅葉」。
園内には140本を超えるモミジがあり、赤く色づく季節には庭全体が鮮やかに染まります。
足元に広がる苔や山林の緑、あたたかみのある茅葺屋根との組み合わせも、九年庵ならではの景観となっています。
色の対比を楽しみながら、ゆっくり散策してみてはいかがでしょうか。
見どころ② 庭と建物が一体となった「庭屋一如」


「九年庵」は、背後の山林や南北二段に分かれた敷地の高低差を活かした回遊式庭園です。
庭園の南側は神埼市街や筑紫平野、有明海に向かって開けており、空気の澄んだ日には遠く雲仙普賢岳まで見渡せます。
主屋は周囲の景色を取り込むように連なって建てられ、庭と建築が一体となった「庭屋一如(ていおくいちにょ)」の趣が表現されています。
茅葺屋根の主屋をのぞくと、障子を閉めたままでも庭の景色が楽しめる雪見障子や、佐賀錦のような美しい模様の網代天井も見どころとなっています。
秋の美しい景観と風情ある建築に包まれながら、“秋の静寂”を心地よく感じるひとときを過ごしてみませんか。
見どころ③ 秋の庭を彩る「演奏会と食」

公開期間中は紅葉の美しさと文化を楽しめる催しとして、土日祝にモミジに囲まれた空間での「演奏会」を開催します。(晴天時は山林部平場、雨天時は九年庵主屋・次の間)
明治時代にも演奏されていたさまざまな楽器が、秋の九年庵を美しい音色で彩ります。
| 日程 | 出演者 |
|---|---|
| 11月14日(土) | 太鼓演奏 赤熊太鼓保存会 |
| 11月15日(日) | 篠笛演奏 佐藤和哉 |
| 11月21日(土) | JAZZ演奏 佐賀モダンJAZZオーケストラ |
| 11月22日(日) | アコーディオン演奏 吉岡美湖 |
| 11月23日(月・祝) | 管弦楽演奏 アルモニア管弦楽団 |
| 11月28日(土) | 横笛演奏 望月美都輔 |
| 11月29日(日) | ソロサクソフォン演奏 大坪俊樹 |
※日程・出演者は変更になる場合があります。
地元食材のカレーから人気スイーツまで

さらに会場周辺には地元食材を使ったカレーから人気のスイーツまで、多彩なキッチンカーが並びます。
11/24日(火)からは、嬉野茶のふるまいも実施が予定されています。
紅葉を眺めたあとのひと休みに、秋の味覚を楽しむのもおすすめです。
美しい景観に心地よい音楽とおいしい食で、充実した時間を秋の九年庵で過ごしてください。
※会場周辺には、下記のほかにもさまざまなキッチンカーが出店します。一部を抜粋してご紹介します。
| 出店者 | 紹介 |
|---|---|
| Kanzaki Food Lab | スパイスとハーブを調合した創作エスニックカレー |
| cava | 熟成壺焼き芋と、いろいろな種類のラテ(和テイストも) |
| Shakas malasada | 生地から手作りのふんわりもっちりマラサダ |
| Cheer-up | 特注パンに長いソーセージを挟んだ、ボリュームたっぷりのホットドッグ |
| 7iro(ナナイロ) | 国産米粉のグルテンフリーのバブルワッフルと自家製レモネード |
| 鳥栖ベリーフォレスト | 自社農園のいちごを使ったいちご飴、ゴロゴロ苺アイス |
| 25bagel | 天然酵母を使ったふわもちベーグル |
秋の小旅行は「九年庵」へ

福岡からも気軽に足を延ばせる「九年庵」。
JR長崎本線の神埼駅からタクシーや路線バスで約10分・車の場合は長崎自動車道東脊振ICから車で約10分です。
土日祝は「吉野ヶ里歴史公園西口臨時駐車場」からの無料シャトルバスも運行されます。
紅葉に音色、味覚、そして秋の静寂まで。秋を存分に感じられる九年庵は、秋の小旅行先にぴったり。
「九年庵」秋の一般公開

・公開日時:2026年11月14日(土)~11月29日(日)
・公開時間:午前8時~午後4時
・場所:佐賀県神埼市神埼町的(ゆくわ)字仁比山(にいやま)
・観覧料:1人1,000円(高校生以上)
・駐車場:旧ホテル神埼温泉跡地臨時駐車場(500円)/ 吉野ヶ里歴史公園西口臨時駐車場(500円/土日祝のみ・九年庵まで無料シャトルバス運行)
※九年庵前の駐車場は利用不可
真紅の世界が広がる国の名勝「九年庵」の秋の一般公開は、2026年11月14日(土)から29日(日)まで。
錦に染まる美しい九年庵で、“秋を楽しむ”贅沢な時間を過ごしてください。
提供:佐賀県
