週末、日南へ。
第2回では、青い海とかつおグルメに心を満たされましたが、日南の魅力は海岸線だけではありません!
少し内陸へ車を走らせると、そこには深い緑と、歴史が息づく「山幸(やまさち)」の世界が広がっています 。3月は新緑が芽吹き、一年で最も色彩が美しくなる季節。今回は、思わず深呼吸したくなるような、日南の山と里の楽しみ方をご紹介します。

桜と石垣、そして街を支える「飫肥杉」の癒やし
まず向かったのは、かつての伊東藩の城下町、飫肥(おび) 。 ここは「九州の小京都」とも呼ばれ、歴史ある石垣や武家屋敷が並ぶ、歩くだけでも気持ちがいいエリアです 。

3月下旬、城跡へと続く道は淡い桜色に染まります。古い町並みと桜のコントラストは、旅の情緒をぐっと高めてくれます。


石垣の間を抜け、本丸跡へ進むと現れるのが、真っ直ぐに空を突く「飫肥杉」の巨木たち。

江戸時代、伊東藩の財政を支えたこの杉は、日南の歴史そのものです。樹脂を多く含んでいて腐りにくく、かつては船の材料(弁甲材)としても重宝されました。空を覆うような杉の木に囲まれ、ひんやりとした森の空気を吸い込むと、日々の忙しさをふっと忘れさせてくれますよ。
また、城下町散策のお供に欠かせないのが、日南のソウルフード「飫肥天」 。
魚のすり身に豆腐や黒砂糖、味噌を練り込んで揚げたもので、ほんのり甘く、どこか懐かしい味わいです。


揚げたてを片手に、桜や杉の木立を眺めながら歴史の街を歩く。そんなゆったりとした時間が、日南らしい「山幸」の楽しみ方です。

飫肥城跡(おびじょうあと)
住所:宮崎県日南市飫肥10
営業時間:城跡自体の散策は自由(資料館は9:00〜17:00)
料金:城跡散策は無料(資料館等は別途有料)
まるで雲の上?「天空の鳥居」から眺める絶景
城下町の散策を楽しんだ後は、さらに山の上を目指して「霧島神社」へ。 ここは、地元の人たちに大切に守られてきた、知る人ぞ知る絶景スポットです。

「天空の鳥居」とも呼ばれるこの場所からは、眼下に広がる山々や街並みを一望できます。鳥居の向こう側に広がるのは、遮るもののない大パノラマ。

まるで空に浮かんでいるような神聖な景色に、思わず言葉を失ってしまうはず。SNSでも話題のこの場所で、とっておきの一枚を収めてみては?

霧島神社(天空の鳥居)
住所:宮崎県日南市北郷町郷之原
アクセス:日南市街地から車で約25分(山道を進むため運転にはご注意ください)
日本の原風景に出会う。春色の「坂元棚田」
城下町を後にし、さらに山側へ。
道中に現れるのが、日本の棚田百選にも選ばれている「坂元棚田」です。

3月下旬から、棚田の周辺には菜の花が咲き、新緑との鮮やかなコントラストが楽しめます。

整然と積み上げられた石垣の美しさは、まさに職人技!展望所から眺める里山の風景は、どこか懐かしく、穏やかな時間が流れています。海沿いのドライブとは一味違う、静かな「非日常」がここにあります。

坂元棚田
住所: 宮崎県日南市大字酒谷乙
アクセス: 飫肥地区から車で約15分
ポイント: 展望所に駐車場があり、自由に景色を眺めることができます。
海と山。両方の「幸」があるから、また来たくなる
日南の旅は、海の青さに驚き、山の緑に癒やされる。
そんな「対照的な景色」を一度に味わえるのが、最大の魅力かもしれません。




