託児所で2週間泣き続けた一歳娘に困惑…親子を救った保育士の“目から鱗の一言”とは

夫の転勤により、一歳の子を抱えながら家族で地方へ引っ越しすることに。夫は多忙、頼れる家族も友だちもいない土地で、子どもにかかりきりの日々が続きます。心機一転、託児所つきの自動車教習所へ通うことにするも、子どもは毎日泣いてばかり。そんな私の育児の転機となった出来事のお話です。

目次

地方へ引っ越し、ワンオペ育児に疲弊する日々

娘がまだ一歳の頃。夫の転勤により、家族で地方へ引っ越しすることになりました。激務の夫には頼れず、実家も友人とも離れてしまった私は、毎日一歳の娘と二人きり。ワンオペ育児に疲弊する日々を過ごしていました。そんな中、ふと思ったのです。

あれ、今日も娘としか話していない…。

そして、娘も同じ境遇だと気づきました。このままではいけない、環境を変えなくては。私は、運転免許の必要性も考え、託児所併設の自動車教習所に通うことを決めました。

いざ、自動車教習所へ!しかし娘は泣いてばかり…

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育児しながら勉強する時間を作ったり、子どもを託児所へ預けながら通ったりすることは、大変ではありましたが、育児以外のことに集中して取り組み、成長を実感できる時間は楽しくもありました。

しかし、通い始めて2週間経っても、娘は毎日泣いてばかり。今まで私と二人きりの時間が長かったから、しょうがない…じきに慣れてくれるはず。そう思いながら、毎回託児所の入口で泣き叫ぶ娘を見て、後ろ髪をひかれるように教習所へ向かうのでした。

ベテラン保育士さんからの、𠮟咤激励! 

そんなある日、いつものように託児所へ迎えに行き、娘の靴を履かせようとしたときのこと。私の手を遮りながら、ベテラン保育士さんからこう言われたのです。

「この子、いつも誰かが手を貸してくれるのを待っているの。なんでもママが先回りして、手伝ってしまうのはよくないわ。」

思ってもみなかったことを突然言われて驚き、つい、「えっ、でもこの子まだ一歳なんですよ。」と反論してしまいました。すると、保育士さんは、「周りを見てごらんなさい」と。

今まで教習の時間や帰りのバスを気にして、ゆっくり託児所内を見たことがなかったのですが、言われて見てみると…自分で靴を脱ぎ、揃えてから託児所へ入る子、自分で上着を脱ぎ、ハンガーへかけている子。そこに居たのは、まだ小さいながらも、“自立”している子たちでした。娘と同じ年くらいに見える子たちなのに、もうこんなに自分でできることがあるんだ…

「『まだ』一歳じゃない。『もう』一歳なのよ。この子はもう自分でできる。ママは信じて待ってあげなきゃ。」

私は、目から鱗が落ちる思いでした。今まで、よかれと思って手伝っていたことが、娘の自立を妨げていたなんて。

「まだ」じゃない、「もう」一歳なんだ…。今まで頑張ってきたことを否定されたようで、正直、悲しくもありました。しかし、保育士さんの言葉は、胸の奥に響き、私は今までの先回り育児を深く反省したのでした。

“自立”を促す育児へ

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その日から、私は、娘へ自立を促す言動を意識するようになりました。余裕を持って出発の準備をし、玄関では自分で靴が履けるまで見守ったり。ボタンの留め方、チャックの外し方を教えて、上着の脱ぎ着ができるよう促したり。娘が、初めて一人で靴が履けたときの満面の笑みは、今も忘れません。

一人でできることが増えると、娘は本当に、託児所で泣かなくなりました。さらに以前より笑顔が増え、明るく積極的な性格に。私は、見守りながら家事や自分の時間を作れるようになりました。私たち親子は、保育士さんの言葉に救われたのです。あのとき、思いきって教習所へ通う決意をして本当に良かったと、心から思います。

(ファンファン福岡公式ライター/pemimama)

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