阿蘇カルデラの南麓に位置する熊本県南阿蘇村。自然と人の共存が体感できるとして「阿蘇ユネスコジオパーク」に認定されています。豊かな土壌、湧水が育む農作物を使ったグルメも豊富です。南阿蘇の恵みが詰まった料理を味わえる3店舗を紹介します。最後はイチゴ農園に隣接する菓子店「苺凜香」です。
海外各地で経験を積んだシェフが開いた菓子店

オーナーの藤井正己さんは新潟出身。マカオ、香港、フランス、シンガポール、台湾のスイーツ店でシェフとして働いた経験を持っています。海外で10年間の暮らしを経て、好きな日本に帰ることを決意。義兄が経営する「南阿蘇ふれあい農園」に隣接する場所にで2016年1月、「苺凜香(ばいりんか)」をオープンしました。

「妻の実家に帰省するたびに、イチゴ農園があっていいなと気になっていました」と藤井さん。農園の敷地に元々あった建物をお店に改装。店名は、藤井さんの好きな字「凜」と、イチゴの香りの良さを表す「香」の字を組み合わせました。

ロゴマークは、よく見るとイチゴのシルエットが5個並んだ花の形。気付いた人をうれしい気分にさせてくれる、愛らしいあしらいです。
こだわりを尋ねると「基本に忠実に丁寧に作る、それだけです」と藤井さんは謙虚に語ります。午後の早い時間に完売することも多い人気ぶりは技術と経験の証しです。
完熟イチゴをぜいたくに使ったタルトやショートケーキ

農園の朝摘みイチゴをぜいたくに使ったスイーツが並びます。「時間がたっていないのでかなりおいしいですよ」(藤井さん)。品種の一つ「ゆうべに」は、香りがよく、完熟しているため甘みも強いといいます。

16~20種類ほどある中で、人気は華やかな「フルーツタルト」(550円)。今の時季はイチゴです。口いっぱいに広がる果汁がみずみずしく、酸味は控えめで爽やかな味わい。発酵バターを使ったタルト生地はさっくりと軽く、バターのこくと香ばしさがイチゴの甘みとマッチします。

「季節のショートケーキ」(550円)もおすすめ。スポンジがしっとりしてふんわり軽い口当たり。イチゴの酸味とのバランスを考慮し、脂肪分45%の九州産生クリームを使用しているそうです。

焼き菓子も評判で、贈答用として求める人が多いそう。「近所付き合いを大切にする土地柄、贈り物として利用いただいています」(藤井さん)。
「塩ココナッツチョコサンド」(250円)は生地がしっとりやわらかく、ココナッツファインがアクセント。ダークチョコレートの甘みと塩味が融合します。「サクサクバニラ」(130円)は名前の通り、軽い食感と上品な香りが特徴で手土産にぴったり。
予算に合わせて焼き菓子の詰め合わせにも対応します。

店内でイートインが可能です。ブレンドコーヒー(300円)、アールグレイ(300円)、オレンジジュース(300円)などのドリンクも用意。地元の人はもちろん、熊本市内や台湾からの観光客も訪れます。
農園では5月中旬までイチゴ狩りが楽しめる

「南阿蘇ふれあい農園」では12月から5月中旬ごろまで予約不要でイチゴ狩りが楽しめます(ネット予約も可)。多いときで5種類ほどのイチゴを栽培しています。

湧水の恵みと寒暖差のある気候が、南阿蘇村のイチゴの味を支えています。その魅力を真摯(しんし)に届けているのが「苺凜香」です。
苺凜香
住所:熊本県南阿蘇村一関1273-1
電話:090-2633-6775
営業:平日10:00~18:00、土、日曜・祝日 10:00~17:00 ※月、火曜休み(不定休) ※商品がなくなり次第終了
URL:https://www.instagram.com/bairinka/?hl=ja
※価格は全て税込み表示
大切に育てられた“南阿蘇ブランド”の農作物と、生産者たちの思いは、こちらのサイトで紹介しています。


提供:南阿蘇村環境保全農業推進協議会
