子育てをしていると、「この子、ちゃんとやっていけてるのかな?」と、ふと不安になる瞬間はありませんか?家では甘えん坊で、つい手がかかるところばかり目についてしまう6歳の息子。そんな息子がある日、幼稚園から一枚の紙を持って帰ってきました。そこに書かれていたのは「けっこんして」の文字。これは、息子が教えてくれた、とても驚き、ちょっと誇らしい出来事のお話です。
幼稚園からもらって帰ってきた“ラブレター”

ある日、幼稚園から帰ってきた息子が、「ママー、これ。〇〇ちゃんから」と照れくさそうにある紙を渡してくれました。少しずつ字が書けるようになり、お友だちと文字や絵を描いた折り紙を交換することが増えてきたところ。「またお友だちからお手紙もらって、よかったねえ」と言いながら、息子と一緒に小さくたたまれた折り紙を開けてみると…私は言葉を失いました。
その中には、仲のよい女の子から「だいすき けっこんして」と書いてあったのです。
なぜうちの子はモテる?幼稚園で見た“家では知らない息子の姿”

正直言うと、6歳の子ども同士で「好き」「結婚」という言葉が出ていることに、まず驚きました。「最近の子はおませなんだな…」なんて感じながらも、息子がなぜそんな好意を向けられているのか、まったくわかりません。家では甘えん坊でわがまま、兄弟喧嘩もひどい。運動が特別できるわけでもない。
「この子は幼稚園でどう過ごしているのか…?」わが子ながら、大変興味がわいてきました。
その翌週、幼稚園で親子お楽しみ会がありました。子どもたちの劇や歌の発表をみたり、お友だち同士と関わる様子をみることができました。そのとき、息子はさらに私を驚かせました。
「〇〇くーん!」女の子が4人、息子の名前を呼び園庭を追いかけ走り、みんなで息子の腕を抱え取り合いをしているのです…。私は思わず口がぽっかりと開き、立ち尽くしてしまいました。
モテる理由は、母が知らなかった“やさしさ”だった

たくさんのお友だちに囲まれ、まんざらでもなさそうな表情の息子。驚きを隠せない母である私。
ちょうど息子の担任の先生が近くにいたので、普段の息子の様子について伺いました。すると先生が、「〇〇くんは、困っている子にそっと気づいて、いつも声をかけてくれるんですよ。女の子だけでなく、クラスのみんなに頼られています」と、息子のやさしい一面を教えてくれたのです。
大人が想像する“女の子にモテる”とはちょっと違う。かっこいいからでも、足が速いからでもない、困っているときに助けてくれて、一緒にいると安心するお友だち。息子は親の知らないうちに、そんな男の子に育っていたのです。
「もう6歳なのに本当に手がかかる!」と家では怒ってばかりの私でした。しかし、外の世界で誰かを思いやる姿を見せていることを知り、なんだか胸がじんわりと温かくなりました。
「ちゃんと成長している。みんなに必要とされている」そう実感することができ、とてもうれしく、誇らしい気持ちになりました。
小さな社会の中で育つ息子
家での息子とは違う一面を知ることができた、今回の出来事。息子が幼稚園という小さな社会の中で、人とかかわりながら学び成長できていたという証だったのだと、親として心から安心しました。
これから先、息子は小学校、中学校と進学していきます。親の知らない世界は、これからもっと広がっていく。きっと楽しいことばかりではなく、悩みつまずくことも増えていくことでしょう。それでも、今の息子のやさしさがあれば、どんな環境でもきっと自分の居場所を見つけていけるはず。息子のことを信じて、いつも安心して帰ってくることができる家庭を、作ってあげたいと思います。
(ファンファン福岡公式ライター/うにぺこ)





