アジア映画のフィルムアーカイブ施設として国際的に知られる福岡市総合図書館映像ホール・シネラで、国内外で注目を集めるフィルムメーカー/アーティストの小田香氏の特集上映が行われます。

小田香特集上映+トークイベント
ボスニア・ヘルツェゴビナの炭鉱を撮影した長編デビュー作『鉱 ARAGANE』(2015)、メキシコ、ユカタン半島北部に点在するセノーテと呼ばれる洞窟内の泉を題材にした『セノーテ』(2019)、3年かけて日本各地をリサーチ、土地に宿る記憶を辿り、地下の暗闇を16mmフィルムに焼き付けた『Underground アンダーグラウンド』 (2024)と、地下世界を鋭くとらえた作品群を手掛ける小田香氏。
会場では、上記3作を含む9作品、短編13作品の計22作品が特別上映される予定。その中には、訃報が報じられたばかりのハンガリー出身の映画作家タル・ベーラによる福島でのワークショップを撮影・編集した『FUKUSHIMA with BÉLA TARR』も(1/25、1/30上映)。自身も、タル・ベーラが指揮した「film.factory」の第1期生であり、愛弟子でもあった小田氏が、映画界のレジェンドと世界中から集まった若手映画監督との作品をめぐる対話、作り手同士の緊張感を活写しています。
1月24日(土)には作品上映の後、トークイベントも実施される予定です。
「世界的に活躍をされている小田香さんには、以前福岡にお越しいただいたときにフィルムアーカイブの施設をご案内し、映画を未来に残すというフィルムアーカイブの役割にご理解をいただき、監督作品まとめて寄贈をいただくことになりました。今回の企画上映には、小田香さんにもシネラに登壇いただきたっぷりお話を伺います」(福岡市総合図書館フィルムアーカイブ 学芸員 杉原永純氏)
ちなみに、同フィルムアーカイブ学芸員の杉原氏は、2025年のベルリン国際映画祭フォーラム部門への出品で話題を集めた『Underground アンダーグラウンド』のプロデューサーという旧知の間柄。
新しくコレクションとなった小田香作品について、その魅力を存分に深堀りし、未来へと引き継ぐ機会になりそうです。各日の上映作品、イベント詳細を公式HPでご確認の上、ぜひ足をお運びください。
小田香(フィルムメーカー/アーティスト)

1987年大阪府生まれ。フィルムメーカー/アーティスト。映画・映像を制作するプロセスの中で「我々の人間性とはどういうもので、それがどこに向かっているのか」を探究する。2013年タル・ベーラが陣頭指揮するfilm.factoryに第1期生として招聘。初長編作品2015 年「鉱 ARAGANE」が山形国際ドキュメンタリー映画祭 2015・アジア千波万波部門特別賞受賞。大島渚賞(2020年・第1回)、芸術選奨文部科学大臣新人賞(2021年・第71回)受賞。
福岡市総合図書館映像ホール・シネラ 企画上映 アーカイブ・コレクション Part 21 小田香:地下世界と
■会場:福岡市総合図書館映像ホール・シネラ(福岡市早良区百道浜3丁目7-1)
■上映日:2026年1月22日(木)~31日(土) ※月、火曜 休館
※各日の上映作品、スケジュールは公式HPでご確認ください。
小田香監督来場予定 イベント
■日時:1月24日(土)
11:00 「カラオケ喫茶ボサ」「母との記録「働く手」」上映後Q&A
14:00 「Underground アンダーグラウンド」上映後トーク(15:25-16:20予定)
※1/23には別府・dongbaekでも小田監督作品の上映+トークもあります。
■問い合わせ:TEL 092-852-0600(福岡市総合図書館)
公式HPはこちら http://www.cinela.com/


