1~2歳の子どもは、親の想像を軽々と超えて動きます。わが家の次女もその一人でした。10カ月で歩き始め、怖いもの知らず。家の中でも常に目が離せない存在でした。そんな次女が2歳だったある朝。マンション4階の自宅で、私は今でも忘れられない光景を目にすることになります。視界に入ったのは、母親の私が凍りつくほど、絶対に立ってはいけない場所に立つ、次女の姿だったのです。
1~2歳児の予想外の動き

次女は1~2歳になると、育児本に書いている平均的な動きではなくなり、目が離せなくなりました。出かけていても、怖がることなくどんどん突き進みます。
何かいいものはないかと子供用品店へ行くと、犬の散歩で使うようなリードのような紐を発見しました。それは両腕を通して背中からヒモが伸びていて、それを母親が持つという簡単な物でした。
「これはいい!」と迷わず購入しました。
しかし、使い始めてすぐ、私の期待は裏切られました。ヒモを両腕に通して、「よしっ行こう」と歩き始めた瞬間、次女はそのヒモをうまい具合に外して走り出すのです。悲しいを通り越して、なんだか笑えてきました。
迷子アナウンスのお世話にも…

スーパーで買い物をしている時はカートが必須でしたが、すぐ立ち上がろうとするのを押さえつけるのが大変でした。立ち上がろうとして足が引っ掛かって泣き出すのはよくあることで、買い物だけで大騒ぎでした。
大型ショッピングモールでは、ほんの数秒目を離した隙にいなくなり、アナウンスを流してもらった時は、「誰かに連れ去られていたらどうしよう」など色々な事が頭をよぎり、見つかるまでの時間がすごく長く感じたのを覚えています。
ママの姿が見えなくなると泣く子もいますが、次女は全く平気でした。アナウンスを流してもらった時も迷子センターに保護してもらっていたのですが、探し回り汗だくで迎えに行くと、対応していただいた店員さんと笑いながら遊んでいるのです。全身の力が抜けて、私の方が泣けてきました。
4階のベランダで、心臓が止まりかけた瞬間

2歳だった次女の数々の出来事の中で、今でも忘れられない最も恐ろしい光景があります。ある日の朝、私はいつも通りベランダに洗濯物を干し、家の中の家事を始めました。 その頃の次女は高いところに登るのが好きで、1メートルほどの高さのメタルラックに登って一番上に座っていることもありました。
家の掃除を終え気づくと、「あれ?」さっきまでいた次女の姿がありません。ふと、ベランダに目をやると窓が開いていました。一瞬思考が止まりました。
「あっ!!」と叫び、急いでベランダに駆け出しました。
室外機の横には裏返したバケツが置いてあり、次女は室外機の上に立ち、さらにベランダの手すりに手をかけていたのです!心臓が止まりかけたのではなく、一瞬、本当に止まったのではないかと思うほどの衝撃を受けた光景でした。何事もなく無事でしたが、もし数秒発見が遅かったらと思うと、今でも恐ろしくなります。
普段から危険なことがないように気を配っていても、母親もやらなければならない事がたくさんあり、子どもから一瞬も目を離さずにいるのは現実的に難しいものです。あの出来事から年月が経ち、成人にまで成長してくれたことに改めてほっとしています。
(ファンファン福岡公式ライター/NaoPico)





