保育園や幼稚園の連絡帳は、先生と家庭をつなぐ大切なツール。体調や様子を簡潔に、でも失礼のないように多くのママが、地味に気を遣って書いているのではないでしょうか。そんな連絡帳を、ある日「今日は俺が書くよ」とパパに任せた結果、まさかの本音丸出しな一文が炸裂。先生だけでなく、ママ友までざわつかせる事態に発展してしまいました。笑っていいのか、謝るべきなのか。わが家に訪れた、ちょっと不幸でかなり笑える朝のお話です。
忙しすぎる朝、連絡帳をパパに託した日

その日は、朝からとにかくバタバタでした。
子どもはなかなか起きないし、朝ごはんは進まない。こちらは時計を何度も見ながら、「もう時間ないよ!」と声をかけるばかり。そんな中、ふと連絡帳を書く時間がないことに気づきました。いつもなら前日の夜に書いておくのに、その日は完全に失念。
「ごめん、連絡帳お願いできる?」そう言ってパパに手渡すと、「いいよいいよ、任せて」と頼もしい返事。普段はほとんど触らない連絡帳。でも、真面目な性格のパパだし、「まあ大丈夫でしょ」と深く考えずに任せてしまったのです。このときはまだ、あんな未来が待っているとは思いもしませんでした。
パパは真剣だった。でも、方向性が違った
その日の夜、子どもが寝たあと、何気なく連絡帳を開いた私は固まりました。そこに書かれていたのは、あまりにも率直すぎる文章。
「今朝は親も子も眠くて大変でした。正直、準備がしんどかったです。でもなんとか連れてきました」
……正直すぎる!!
丁寧な言葉遣いではあるものの、先生に伝えるべき情報よりもパパの感情が前面に出ている内容。私は一瞬、「これ…提出して大丈夫だった?」と頭を抱えました。
でも時すでに遅し。朝のドタバタを思い出しながら、「まあ、変なことは書いてないし…」と自分を納得させるしかありませんでした。
先生の不思議な反応、そしてママ友に広がる波紋

翌日のお迎え。先生はいつも通り穏やかな笑顔でしたが、少しだけ、目が笑っていないような…?
「昨日の連絡帳、拝見しました」そう言われた瞬間、心臓がドキッ。
「大変な朝でしたね。お疲れさまです」と、やさしく声をかけてくださったのですが、その言い方がどこか含み笑いにも聞こえました。
さらに追い打ちをかけたのが、ママ友の一言。
「ねえ、昨日の連絡帳、パパさんが書いたでしょ?」
聞けば、パパ親子がバタバタと慌てて登園していたことがママたちの間で目立っていたようで、先生が「今朝はお家も大変だったみたいですね〜」とママたちに聞かれて、やんわり話したらしく、そこからパパ連絡帳事件として話が広がっていたのでした。
恥ずかしさMAX。でも、みんな笑っている。どうやら悪い意味ではなく、完全に「ネタ枠」として受け取られていました。
反省と、ちょっとしたオチ
その夜、私はパパに連絡帳の件を伝えました。すると本人は、きょとん顔。
「え?正直に書いたほうがいいかと思って」
「嘘ついてないし、事実じゃん?」
たしかに、事実ではある。でも、連絡帳ってそういう場じゃない。
「先生に伝えるのは、子どもの様子だけでいいんだよ」そう説明すると、「なるほどねぇ。日報みたいなもんだと思ってた」と納得した様子。それ以来、わが家では連絡帳はママ担当という暗黙のルールができました。
今ではあの出来事も、「パパの連絡帳デビュー、濃すぎたよね」と笑い話。忙しい朝の判断ミスが、思わぬ形で周囲を和ませた。そんな、ちょっと不幸で、でも悪くない出来事でした。
笑いで済んでよかった、パパの連絡帳デビュー

連絡帳は、家庭の本音を書く場所ではなく、子どもの様子を先生と共有するためのもの。分かってはいても、忙しさに任せた一手が、思わぬ事件を生むこともあります。
今回の出来事は、「パパが真面目すぎただけ」と言えばそれまでですが、少し書き方が違うだけで、読む側の受け取り方が変わるのだと改めて感じました。
それでも、先生がやさしく受け止めてくださり、ママ友も笑ってくれたおかげで、この一件はやらかしではなく、わが家の小さな思い出として残っています。
今では連絡帳を書くたびに、「あの日の一言」を思い出して、ひとりでクスッと笑ってしまう私。忙しい子育ての毎日には、こんなふうに後から笑える失敗が、案外ちょうどいいのかもしれません。
(ファンファン福岡公式ライター/Happymam)





