タイ南部・景勝地クラビを旅する〈1〉サステナブルでウェルネスなフェス「ReWild」に参加してみた

「タイには行ったことがありますか?編集長」。同僚から尋ねられ、10年前に出張で訪れた古い記憶を呼び戻しました。「タイ南部のリゾート地に行ってみませんか」。南部にはまだ行ったことがなく、凍えそうな季節に常夏の国が頭に浮かび、迷うことなく「ぜひ行きたいです」と返事。実際に足を運んでみると、ひと昔前とは異なる旅のトレンドを体感することになりました。

世界各国から参加者が押し寄せる野外フェスティバル「ReWild」の入場ゲート

旅先になったのは「クラビ」。福岡空港からバンコクまで約6時間のフライトを経て、さらに南に約670㌔を空路移動。クラビは熱帯のジャングルに抱かれた秘境のビーチリゾートで、青々とした海には切り立った石灰岩の島々が浮かびます。夕焼けもきれいに見える、ダイナミックな自然が美しい景勝地です。

ここ、クラビを訪れる日本人観光客は、コロナ禍で落ち込んだ期間を除けば、近年は年間2万人前後で推移しているといいます。最近はタイの国内観光客を中心に欧州や、インド、ロシアの観光客の割合が高くなっているそうです。いずれにしても、現地を歩いていると人種や国籍を問わずさまざまな人が街やビーチを歩いていて「こんな南の地まで来てしまったんだ…」と旅情をかきたてられました。

ヨガとマッサージを組み合わせたワークショップ。各自が己と向き合います

旅のメインイベントは、2025年12月5~7日に開催された「ReWild(リワイルド)」という名称の野外フェスティバル。テーマには「ウェルネス」「サステナビリティ」といった言葉が並びます。ワークショップやヨガ、音楽、地元産食材、アートなどを楽しみつつ、クラビや地球環境の将来について学ぶというもので、世界各地から大勢の参加者がいました。

会場で最も目立っていたのはヨガとマッサージを組み合わせたような形式のワークショップでした。参加者たちは森の中の静寂に包まれながら、自己と向き合って瞑想(めいそう)したり、呼吸を整えたりして自然と一体化するような感覚を味わっていました。前方の小さなステージに座っている講師4人が、参加者を新感覚の境地へと導いているように見えました。

環境配慮型のフェス「ReWild」の会場で徹底されていたごみの分別

環境への配慮は群を抜いています。「エコマーケット」はいわゆる露店街のような雰囲気で、手作りの工芸品からオーガニック食品まで多様なものが並び、ごみの分別を徹底。「液体のもの」「堆肥化できるもの」「リサイクルするもの」の3種類に分けて収集され、分別を助言するボランティアの姿もありました。会場周辺に環境負荷がかからないような仕組みになっていました。

ヤシの殻を再利用して容器に見立てたろうそく作りのワークショップに参加しました。熱して液状になった蝋(ろう)をヤシ殻に注いで、香り付けでアロマオイルを数滴たらした後、12種類のハーブから好きなものを選んで蝋に混ぜていきます。「あなた、そんなにたくさん入れるの?」。講師から笑われ、あきれられながらも、全種類のハーブを活用した欲張りな作品を完成させました。

ワークショップで作ったキャンドル。容器はヤシの殻

この野外フェス「ReWild」は25年12月で2回目の開催という新しいフェス。地元のホテルでつくる団体や、自然保護団体などが主催。26年も同じ時期に開催を目指しているそうです。主催者の1人、ピムラット・テーチャラッチャキさんは「国や地域にかかわらず、エコやウェルネスに関心がある人たちがクラビに集まる機会になるよう、ReWildを育てていきたい」と話していました。

=つづく

「ReWild」主催者の1人、ピムラット・テーチャラッチャキさん

クラビ タイの人気ビーチリゾート地、クラビには石灰岩の奇岩とジャングルに囲まれた自然豊かな秘境ビーチがあります。洞窟、滝、温泉、マングローブなどを生かしたアクティビティが豊富で、エメラルドグリーンの海が広がり、船で島々に渡り、シュノーケリングなども楽しめます。高級ホテルからお手頃価格の宿までそろい、予算に合わせて選べます。まだ日本人が少ない〝東南アジアの穴場〟で、バンコクから飛行機で1時間半〜2時間なので、シティ&リゾートの旅も可能です。

行き方 福岡空港からタイへの直行便は、バンコク(スワンナプーム国際空港・ドンムアン国際空港)への路線があり、タイ国際航空、ベトジェット タイランド、タイ・エアアジアの3社が運航しています。バンコクを経由し、クラビだけでなくチェンマイやプーケットなどタイ各地へ乗り継ぎができます。

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