お正月は、家族みんなが集まり、笑顔で楽しく過ごすもの。子どもを産んで親となり、より強くそう思っていました。しかし、私は義実家で過ごすお正月には、毎年モヤモヤが残ります。義母はとても優しい人なのですが「どうしても価値観が合わない」とお正月の度に思うのです。今回はそんな私の義実家、そして夫とのエピソードをご紹介します。
優しくて料理上手な義母、しかし孫への贈り物はいつも“なし”

お正月は、毎年元日に義実家に集まります。なぜなら、義母が夫とその兄弟に「ぜひ来てね」と声をかけてくれるからです。優しく、料理上手な義母は、たくさんのお節料理をふるまってくれます。人に作ってもらったご飯を頂く幸せ、親族みんなで集まれる喜びを感じていましたが、子どもが生まれるとその状況は変わりました。
義父母は、基本的に孫への贈り物をしない夫婦です。誕生日やクリスマス、節目のお祝いもありません。しかし、昨年のお正月から“孫一人につき100円玉を10枚”というお年玉が始まったのです。
お年玉で向かう先はゲームセンター、これが今年も繰り返される

当時私の子どもは4歳と3歳。お金の大切さ、扱いもほぼわかりません。“100円玉が10枚”を突然渡され、お金の重みもわからない状態です。
そこで義母から孫たちへ
「このお年玉をもって、ゲームセンターに行こう!」とお誘いが。正直、こんな幼児がゲームセンターに行くなんて…と思いましたが、断ることもできずそのまま付き添ってしまいました。
案の定、100円玉10枚はクレーンゲームにてものの数分でなくなります。
「元日からこんな過ごし方をしていいのか?子どもたちへのお金の教育にも良くない」と私は感じ、夫に正直に自分の考えを伝えました。「確かにそうだよね」と夫は共感してくれ、義母に伝えてくれることになりました。
しかし、この約束は果たされず、翌年のお正月でも“お年玉をもらってゲームセンターに行く”が繰り返されたのです。
夫への怒りは頂点に…来年は行かないと決めた母としての線引き

自分の子どもへの教育、フォロー。そして妻である私の思いを無視したような夫の行動に、私の怒りは頂点へ達し、爆発しました。この変わりゆく時代、金融リテラシーを身に付けることはとても重要です。
お金が何か知らない幼い子どもたちにとって、おもちゃのコインのようにお金を扱ってほしくはありません。もちろん、義母は悪気もないのでしょう。孫たちが楽しんでくれれば良い、そう思って行動しているに違いありません。
しかし、子どもの教育については各家庭で大切にしたいことも、きっと異なることがあるはず。孫であっても“親の価値観”を重要視してほしいですし、それを直接伝えるのは息子である夫の役割です。親として、子としての役割を放棄した夫を、そう簡単に許すことはできませんでした。
私はこのお正月の経験より、元日は仕事を入れて義実家には行かないと決めました。子どもへのお金の教育は親の責任であり「責任をもって教育すること」を夫へ約束させました。子どもたちは年齢を重ね成長し、“100円の価値”や“お金の大切さ”について、夫との買い物やお金の絵本を通じて、学び始めているところです。
義実家との付き合い方に正解はない
お正月のような季節のイベント、冠婚葬祭など、義実家と付き合いが必要な場面はさまざまです。身近な友人の家庭の話を聞くと「ええ!?」と驚くことも多々あるものです。しかし、義実家問題はその家庭ごとに異なり、正解はありません。
元々は他人同士、価値観が合わないことは当たり前なのかもしれません。ただ、そのモヤっとした気持ちを我慢し続けるべきではなく、一番すっきりする心地よい方法で線引きし関わることが大切だと思います。
今後も子どもが成長し、義父母も年齢を重ね、多々問題は出てくるでしょう。何より大切な自分の子どもを守るためには、義実家とどう関わるべきか?常にアンテナを張り巡らせ、行動していきたいと思います。
(ファンファン福岡公式ライター/うにぺこ)





