とら猫 黒猫 さび猫 キジ猫 三毛猫 みんなが主人公!「隙あらば猫 町田尚子絵本原画展」が11月29日から九州芸文館で始まった 描き下ろし作品も展示

『ネコヅメのよる』『なまえのないねこ』『ねことねこ』『ねこはるすばん』『どすこいみいちゃんパンやさん』など、猫が登場する絵本で人気を博す画家・絵本作家の町田尚子さんの、デビュー作から最新作までの絵本原画や装画、スケッチなどの貴重な制作資料が紹介される展覧会「隙あらば猫 町田尚子絵本原画展」が11月29日(土)から福岡県筑後市の九州芸文館で始まりました。

『なまえのないねこ』原画 小峰書店 2019年
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「隙あらば猫 町田尚子絵本原画展」会場レポート

会場には約280点の作品が並んでいます。また本展のために九州芸文館を題材に描き下ろした作品も展示されています。ARTNEで会場の一部をご紹介します。

町田尚子さんが描く猫は時に主人公で時に名脇役。いずれも確かな存在感で私たちに迫ってきます。町田尚子さんの初期に描かれた絵本は猫が主題ではなく犬でした。その後も狸などの他の動物が主人公として描かれた作品もあります。

『たぬきの花よめ道中』原画 岩崎書店 2018年

しかし、よく見ると作品の中にさりげなく、そっと描かれた猫たちが紛れ込んでいます。本当に「隙あらば猫」なんですね。人気作品のひとつである「いるの いないの」は静かな空間に潜む不安や怖さが描かれた作品ですが…

『いるの いないの』原画 岩崎書店 2012年

この作品にもさりげなく描かれた猫が、色んな場面に描かれています。

また、猫たちの様々な表情や仕草が描かれた作品たち。

『ねことねこ』原画 こぐま社 2019年

とら猫、黒猫、さび猫、キジ猫…会場では様々な猫たちの伸び伸びとした姿を楽しむことができます。

また、貴重なラフなどの制作資料も会場に展示されています。九州芸文館の展覧会のために描かれた新作も展示されています。こちらはその内の1点で「飛び石ホッピング」。

≪飛び石ホッピング≫ 九州芸文館特別出品(描き下ろし)2025年

町田尚子さんが作品を描くためにロケを行った場所のMAPも展示されています。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

展覧会オリジナルグッズも販売しています。

会期中には絵本の読み聞かせや、ネコ型の板を組み立ててあなただけの板猫を作る「板猫を作りましょう!板猫屋ワークショップ」、ご自宅で飼育しているペットの写真を募集し会場に展示する「隙あらばウチのコ!我が家のペット自慢」など様々な関連イベントが予定されています。

猫が好きな人はみんな、きっと笑顔にならずにいられないこの展覧会、1月12日(日)まで開催しています。

「隙あらば猫 町田尚子絵本原画展」公式HP https://www.kyushu-geibun.jp/main.php/8232.html

ARTNEで全ての画像を見る https://artne.jp/news/2307

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