人気タレントの中上真亜子さんと一緒に、福岡・九州の“推しどころ”を巡る「ふるさと推し隊」。
今回は、名物のアップルパイが評判の福岡県朝倉市にある 「林檎と葡萄の樹」へ。サクサクのパイ生地に、りんごのコンポートがぎっしり詰まった、“甘くてずっしり”のアップルパイ。週末には1日に1000個売れることもあるという人気ぶりです。
果物が実る畑から、おいしいスイーツと料理まで…中上さんと一緒に、“りんごの物語”を丸ごと味わう旅へ出かけました。
果樹園へ。摘み取りやすい“低いりんごの木”に驚き！
案内してくれたのは、農園とレストランを支える櫻木啓二さん。まず向かったのは、りんご畑です。
手を伸ばすとすぐ届く高さのりんごを見て、中上さんは思わず驚きの声。
「こんなに低いんですか？」
「観光で来られる方が摘み取りやすいように、あえて低めに育てているんですよ」と櫻木さん。
園内では、つがる、しなのスイート、秋映、晩成ふじ・ふじ など、さまざまな品種が実ります。
りんごは病気に弱く、年間通してこまめな手入れが欠かせない果物。冬には土を整え、剪定などの地道な作業を重ねることで、甘さのある実が育つのだそうです。
りんごの実を手にした中上さんは、「甘い香りがする！」と興味津々で説明に耳を傾けていました。
名物アップルパイ！ナイフが入らないほど、りんごが“ぎっしり”
敷地内の「りんご庵」へ移動し、いよいよアップルパイの登場です。焼き立てのパイが置かれると、ふわっと甘い香りが広がります。
ナイフを入れようとすると…
「りんごがぎゅっと詰まってて、全然切れない！」
中からとろりと煮込まれたりんごがゴロリ。フォークでそっとすくって、ひと口食べた瞬間、
「うーん！おいしい」「すっごい濃厚で甘い！」
と表情がゆるみます。
このアップルパイは、30年以上前に台風で傷ついたりんごを“どうにか活かしたい”と考えた櫻木さんのご両親・社長の博文さんご夫婦が、試作を重ねて完成させたもの。
りんご本来のおいしさと香りを出すため、パイ生地とりんごのコンポートだけというシンプルな構造。カスタードは使いません。
生地は数種類の小麦粉を独自にブレンドし、何度も折って伸ばし、1日寝かせて熟成。コンポートは角切りりんごを煮込み、隙間ができないよう、ずっしりと詰め込んでいます。
中上さんも「りんごの味がしっかりしてる」と一言。
まさに“りんごを食べるためのパイ”という表現がぴったりの一品でした。
りんごは年によって味が微妙に違うため、その都度甘さと酸味を調整。長年研究を重ね、いつ食べても変わらぬおいしさを保っています。
果物を使ったパスタも味わう
「りんご庵」では、窓から果樹園を眺めながら、パスタやピザ、ドリアなどの食事も楽しめます。
この日いただいたのは、人気No.1の「柿と小エビの濃厚クリームパスタ」。旬の柿のやさしい甘みとエビの旨みが絶妙にマッチしています。添えられたサラダには、自家製の柿ドレッシングが使われています。
さらに「りんご＆ウインナー」のピザも。もちもちの生地は、もちろん手作りです。
「めっちゃフルーティーな香りがする！」
中上さんがひと口食べると、
「りんごがモッツァレラチーズとウインナーとしっかり合ってて、甘じょっぱさが楽しめる。メインとスイーツを一緒に食べてるみたい（笑）」
喫茶「茶菓房 林檎と葡萄の樹」もあるよ
すぐそばの喫茶「茶菓房 林檎と葡萄の樹」では、名物の 「りんごカレー」 を味わえます。ほんのり甘いりんごの香りと、スパイスの奥行きが重なり合うクセになる味わいで、長年人気のメニューです。
アップルパイのテイクアウトも人気で、オリジナルのパン・焼き菓子もお土産におすすめ。
果樹園はフルーツの季節リレー。冬はいちご、夏は桃に挑戦も
りんご以外にも、農園ではブドウや柿など、一年を通して実りが続きます。12月から5月にかけては、紅ほっぺやあまおうなどの「いちご狩り」が楽しめます。
さらに、桃パフェの人気をきっかけに桃の栽培にも挑戦中なんだとか。
「まだ知識が追いつかなくて…」と笑う櫻木さんに、中上さんも「ずっと挑戦を続けてらっしゃるんですね」と感心していました。
果樹園で育てたものを、自分たちの手で料理に変え、訪れた人に届ける「林檎と葡萄の樹」。
朝倉で“りんご・フルーツ尽くしの幸せフルコース”を、ぜひ体験してみてください。
アップルパイのお店「林檎と葡萄の樹」
住所：福岡県朝倉市山田758
営業：10:00～18:00（年中無休）
【果樹園】
りんご：8月中旬〜11月中旬
巨峰：8月中旬〜9月下旬
シャインマスカット：8月下旬〜10月初旬
柿：9月下旬〜12月初旬
いちご：12月下旬〜5月下旬
URL：http://www.ringo-to-budou-no-ki.com/
※アップルパイは「茶菓房 林檎と葡萄の樹」「りんご庵」どちらでも提供しています
