政治家になりきって笑いを取る社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」の福岡公演が2026年2月22日（日）にJR九州ホール（福岡市博多区）で開かれます。15回目を数える公演もチケット売り切れ必至の人気ぶり。政権を降りたばかり？の石破シゲル前首相（福本ヒデさん）と、コメ担当の次は防衛相として大活躍？の小泉シンジロウ氏（石坂タケシさん）の2人を直撃しました。
〝退陣〟した石破シゲル前首相は「綿」で上半身増強！
―イシバさんは最近どうされてますか？ 政権を降りられてからは。
石破シゲル（福本）：そりゃ、暇と言えば、暇。ニュースは見たくないし。うん。寝てますね。うん。やっぱ、カツラかぶってるほうがいいな。気持ち、気持ちが入るからね。しかしね、暑いんですよ。「肉」を着ている分。実はですね（体格を似せるため上半身に）綿をだいぶ入れているんです。初めなんか1枚だけにしていたんですけど、「ちょっとまだ足りないな」ってことで増やしたりして。夏場は大変でしたよ～。
―どんな重ね着をされているんですか？
石破シゲル：下のズボンの下にもまたズボンが入っていることもあり、バリバリッと脱いだら、割と早く違う役になってしまったことも過去にありました。１日に何役も演じるための工夫なんですけど。どんどん重ねて着ておいて、脱ぐ方が早いので。スーツの中にスーツ着ていることもありますよ？
―今回の福岡公演では１人何役ぐらいされるんですか？
石破シゲル：まだ分からないんですけど、だいたい1人3、4役ぐらいはやるんじゃないかなと思っています。石破さんを演じるといっても、来年2月には「誰だったっけ…？」みたいになっている可能性もあるんです。もしかすると、解散総選挙があるかもしれないですしね！このところの政治の激動を見てると、やっぱり「政治って本当に一瞬で動くんだな」っていうのを感じさせられます。国会での発言によって、国際情勢に変化が生じることもありますからね。石破さんだったら、やっぱり主に１人でぼやいたりしてる感じが一番合うかなって思います。寂しい感じでね～。
―今回、鉄道ネタはあるんですか？
石破シゲル：そうですね、西九州新幹線ができた時にちょっとそういうことも言ったりしたんですけど。やっぱり新しいものとか、話題になっていることがあればやりやすいかもしれませんね。ＪＲ九州の「ななつ星in九州」なんかが注目された時期は色々とネタにさせてもらいました。来年は九州新幹線が全線開業して15年になるんですってね？ 石破さんの鉄道ネタもいいかもしれないですね～。その枠をちょっと本当に考えてみないと。
「キレッキレ」のシンジロウ氏〝構文〟で爆笑誘う？
―進次郎さんはどういう感じで演じられるおつもりですか？
小泉シンジロウ（石坂）：総理にはなれなかったけど、防衛大臣になって評価が上がっているみたいな報道が出てるんですよ。「進次郎、覚醒した」「生まれ変わった」とか。答弁も割と、高市早苗首相をカバーするような内容で。確かに何も見ずに野党に対して発言したのは良かったんです。「答弁がキレキレだわ」みたいなＳＮＳ上のコメントがあって「進次郎上げ」も目立っています。
―進次郎さん絶好調じゃないですか？
小泉シンジロウ：でも、自民党総裁選の時ってそういう、「上げ」のコメントが全部ステマだったじゃないですか。最近のすごくプラスのコメントも、もしかしたらステマなんじゃないかなと思ってしまうんですけどね～。（福岡公演の）ネタは、高市人気にあやかって、進次郎さんの株も上がっていくっていうところをやることになるかもしれません！
石破シゲル：「進次郎構文」っていうのがあるじゃないですか。もうそろそろ入試に出るんじゃないの？この構文は。それぐらい、もう一つの進次郎というブランドができてきているかな。私たちはラッキーだと思うんですよね。小泉さんの人気があって、環境大臣時代の「セクシー発言」から、滝川クリステルさんとの結婚。それからコメ担当大臣として、仕事をやり遂げてほしかった、みたいなことも言われてますね。
小泉シンジロウ：本当はこの前の総裁選で、もう総理になる、総理のつもりで福岡に来る予定だったんですけど、まさか…でした。そして、進次郎さん本人は現在の農水大臣のことをどう思っているのかなって…。その辺もやりとりがあったら面白いかもしれないですね。
―進次郎さんの役作りというか、なりきるためのポイントはどういうところなんですか?見た目も中身も。
小泉シンジロウ：すごく真剣な顔をして、やはり「進次郎構文」です。お客さんが求めてるのって結局ほとんどそこなんですよ。なので、いかに真剣な顔をしてとぼけるかというか、本人はとぼけてなくて真面目に言ってるってとこじゃないですか。そこができるといいかなって思っています。普段から、進次郎さんのヘアスタイルに近づけているんです。だから（自分の頭髪が）薄くなってきたらね、進次郎さんも頭が薄くなってくれないかな…と思っています。本人がスカジャン着てる時は同じようなスカジャンを買ってきたりとかもしました。進次郎さんの場合は、お父様が元総理なので、純一郎さんに引っ掛けると、ネタをつくりやすい部分はあるかもしれないです。
政治状況でいつも「新ネタ」2/22当日に笑えるステージを
―多くは自民党にスポットを当ててらっしゃいますけど、今後は野党もちらほら出てくるんですか？
小泉シンジロウ：国民民主党の玉木雄一郎代表が不倫していたとか、ああいうワイドショー的な話は、お客さんが普通に笑えるじゃないですか。玉木さんがパーカーを着ていた写真は皆さんによく知られていますしね。
石破シゲル：連立政権に入った日本維新の会にしても、問題が指摘されています。ですが、あんまりマニアックになってもいけないので、すごくニュースを見ている人じゃなくて、普通に生活してて、ちらっとニュースを聞いているとか、夜に少し聞くとか、スマホでちょっと見るくらいの普通に暮らしてらっしゃる方々が楽しくストレス発散できるのが一番良いです。庶民の娯楽であり、演芸だなと思っているので、あまりマニアックなネタを出しても仕方なくて。政治のことをよく知っている層と、ＳＮＳをよくチェックしている層に二分化しているという印象がありますので。
―最後に、福岡公演に向けて一言ずついただけますか？
石破シゲル：やっぱり皆さんに楽しんでいただけるように新しいニュース。皆さんが見たいニュース。全国ニュース、福岡のニュースも含めてですが、ニュースはコロコロ変わるので、必然的に新ネタになります。色んな違うパターンを探っていくことになります。人の心を打つのは、そこにあるものを生かして、いかにそれを斬新な発想でやるかってことなので、2026年2月22日にいらっしゃる時に笑えるものを、うちのメンバーでつくっていきたいなって思います。生で見に来ていただけるのが一番、楽しめます！
小泉シンジロウ：私は野球が好きでネタにもさせてもらっているんですが、福岡といえばやっぱりソフトバンクホークスがあって、大谷翔平選手も僕ちょっとやらせてもらっているんですけど、ご当地で特に球団がある地方に行ったら、そこのチームの選手を誰か一緒にセットで出すと喜ばれます。政治ネタがメインではありながら、スポーツもあるし、経済ネタもあっていい。しゃべりのコントとパントマイムとかダンスとか動きもあります。政治以外のコントも楽しんでいただきたいという感じです。
「ザ・ニュースペーパー」JR博多シティライブvol.15
日時：2026年2月22日（日） 13：30開演／17：00開演（開場は各回30分前）
場所：JR博多シティ9階 JR九州ホール（福岡市博多区博多駅中央街1-1）
料金：全席指定5,000円（当日5,500円） ※チケットは売り切れの場合あり
