Re:祖母が語った不思議な話・陸(6)「木目」

私が小さい頃、明治生まれの祖母はちょっと怖くて不思議な話をたくさん聞かせてくれました。祖母の思い出とともに少しずつアップしていきます。
※「祖母が語った不思議な話」シリーズは現在も連載中ですが、サーバー変更にともない初期の話が消えてしまったので、再アップしていきます。

イラスト:チョコ太郎(協力:猫チョコ製作所)

小学校に入学した夏、近所に大きな家が建った。
越してきた大賀さんは祖母の知り合いということで、二人でお祝いを届けに行った。

畳の匂いも新しい座敷に通され、祖母がお祝いを述べる横で部屋の中を見回した。
ガラスケースに入った武者人形、湖水に浮かぶ小舟を描いた掛軸、違い棚に飾られた花器…
ふと気になるものが目に入った。

ピカピカに磨かれた床柱に浮かび上がるすごい数の木目!
まるで本物の目のようだ…
気味悪く感じたが、その場では何も言わなかった。

いとまを告げ帰る道々、祖母に聞いた。

「さっきの家の柱って…」
「気が付いたかい?…あれは逆柱だね。生えていたときと逆に立てた柱で縁起が悪いから普通はやらないんだけどね。なぜあんな…」

その家族はそれから1年も経たずに他所へ越していき、家は壊された。

チョコ太郎より

初期話が消えてしまったので、あらためて読めるようにアップしていきます。また、「新・祖母が語った不思議な話」も連載中ですので、ご希望や感想、「こんな話が読みたい」「こんな妖怪の話が聞きたい」「こんな話を知っている」といった声をぜひお聞かせください。一言でも大丈夫です!下記のフォームからどうぞ。

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