「ねえねえ、なんでないの?」純粋すぎるがゆえ、悪意がない発言をする長男にハラハラドキドキしたお話

私には3人の子どもがいます。小学2年生の長女に、年長の双子の次女と長男。特に長男は人懐っこく、誰にでも話しかける天真爛漫な性格です。今回はそんな天真爛漫、純粋すぎるがゆえの発言にハラハラドキドキしたお話を紹介したいと思います。

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保育園の帰り道

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私は保育園にお迎えに行くとき、いつも徒歩で行っています。保育園にお迎えに行くまでの道中は私1人なので片道8分弱で行けるのですが、子どもが3人プラスされるだけで3倍、4倍の時間がかかってしまいます。

道路に生えている猫じゃらしを取って
「ママこれみて~」と言ったり、横断歩道の白い部分だけを歩く遊びをしたり、すれ違う犬たちを観察したりしながら帰る毎日。その姿を見てすれ違いざまに「かわいいね」と声をかけてくれる、おじいさんやおばあさんがたくさんいる、アットホームな地域に住んでいます。

見知らぬおじいさんとすれ違う

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いつものように保育園にお迎えに行き、3人の子どもたちを連れて遊びながら帰っていました。すると何か気になるものでもあったのか、長男が急に走り出してしまったので
「走ったらダメだよ~、ゆっくり歩いてね」と声をかけた時に、散歩をしている見知らぬ60代くらいのおじいさんとすれ違いました。

そのおじいさんが長男を見て
「元気でかわいらしいね~、いっぱい走って体力つけや。でもママ困らせちゃダメやで~」と声をかけてくれました。

長男がまさかの一言!

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すると長男がそのおじいさんに向かって、屈託のない笑顔で
「ねえねえ、なんでおじさんは髪の毛ないの?」とまさかの発言をしたのです!確かに長男の言う通り、髪の毛が少し寂しかったですが、おじいさんは耳が遠かったようで、長男の発言は幸い聞こえておらず、
「え?なんて?もう1回言ってくれないかな?」との返事が。

私は「何もないです~ありがとうございます」とお答えし、3人の子どもを連れてその場を後にしました。もしも息子のあの発言が聞こえていたらと思うと、冷や汗が止まりませんでした。

少し離れたところで私は長男に
「なんであんなこと言ったの?あんなこと言ったらおじいさん悲しいよ」と言うと、長男は
「だってぼくは髪の毛あるのに、あのおじいさんは髪がなかったんだもん。なんで?っておもったからきいたの」とのことでした…。

確かに長男の言い分はよく分かります。「自分には髪の毛がしっかり生えているのに、なんであのおじいさんは生えてないのだろう?」って子どもだったら思いますよね。

そこで私は「なるほどね。不思議に思ったから聞いたんだね。でも身体のことを聞いたり言ったりすることは、その人を傷つけてしまうことがあるの。これからは気になっても人に身体のことについて聞いたりするのは辞めようね」と説明すると「うん、分かった」と元気よく返事がありました。

子どもながらに純粋に思ったんでしょう、理由を聞いてみてそりゃ確かにそう思うのも仕方ないかと思いましたが、人の身体のことを言うのは良くないこと。これからも子どもの気持ちにも寄り添いつつ、ダメなことはダメとしっかりと伝えていこうと思った出来事でした。

(ファンファン福岡公式ライター/谷野さおり)

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