冬の訪れを感じるこの時期は、おうちでじっくり物語の世界に浸りたい人も多いのでは? 今回は映画化された話題の小説を求めて「丸善 博多店」(福岡市博多区)へ行ってきました。人気トップ5には大ヒット映画の原作もランクイン!
【調査方法】「丸善 博多店」で2025年4月1日~10月15日の販売数でランキング。価格は取材時の販売価格。
1位 国宝(上)青春篇・(下)花道篇/朝日文庫〈吉田修一〉

「悪人」「怒り」の著者、吉田修一の新聞連載小説。極道と梨園、生い立ちも才能も違う2人の役者が芸の道に青春をささげていく物語。映画公開後、「映画にないシーンもある」「主人公の心情を知りたい」と原作を買う人が続出。累計130万部の大ヒットに。

2位 近畿地方のある場所について/KADOKAWA〈背筋〉

小説投稿サイトで人気を博し書籍に。ドキュメンタリーを装った“モキュメンタリーホラー”は「現実にあるのかも」と思わせる怖さが◎。10~20代が支持。
3位 8番出口/水鈴社〈川村元気〉

世界的大ヒットゲームを原作として、映画版の監督が書き下ろした小説。地下通路に迷い込んだ主人公が、無限ループから脱出するスリリングな物語。
4位 九龍城砦Ⅰ 囲城/早川書房〈余兒〉

香港で歴代1位の観客動員数を記録した「トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦」の原作。「裏社会の人間模様がおもしろい」と50代に人気。
5位 遠い山なみの光[新版]/ハヤカワepi文庫〈カズオ・イシグロ〉

ノーベル文学賞作家の長編デビュー作。英国で暮らす日本人女性が、長崎での過去の記憶と向き合うミステリー。9月の映画公開後、シニア世代が大注目。
店舗情報リアルボイス

福岡の高校生とコラボ ベスト文庫をチョイス
「BOOKUOKA 2025」の「福岡の書店員と高校生が選んだ激オシ文庫フェア」を11月20日(木)まで開催中。選書テーマは「ブックオカ20年目のマイ・ベスト」。同フェアには市内の書店も多数参加しているので、書店巡りを楽しんで♪
丸善 博多店
住所:福岡市博多区博多駅中央街1-1
JR博多シティ アミュプラザ博多 8階
電話:092-413-5401
URL:https://www.instagram.com/maruzen_hakata
※2025年11月7日号掲載





