【編集長が行く!】福岡の劇場に舞い降りた“黄金のアーチ”と舞台美術の世界

ファンファン福岡編集長が気になったことを何でも取材!ジャンルにとらわれることなく、幅広いテーマで現場から発信していきます。今回は、劇団四季ミュージカル「オペラ座の怪人」に行ってきました!

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「オペラ座の怪人」シャンデリアは 300kg!

キャナルシティ劇場(福岡市博多区)で15日に開幕した劇団四季ミュージカル「オペラ座の怪人」。福岡公演は実に21年ぶりとなります。

19世紀のパリを舞台とした究極のラブストーリーといわれる名作ですが今回、華麗で荘厳な舞台美術に着目してみました。

「オペラ座の怪人」の舞台監督を務める田辺勇年さん

劇中で重要な役割を果たすのがシャンデリア。重さは約300kgあり、高さ2m、幅は3mほどです。全体に散りばめられたクリスタル風の装飾は2万4000個で、一つ一つ手作業で取り付けられています。

舞台監督を務める田辺勇年さんは「(シャンデリアは)客席の頭上に上がるので実は落下防止のいろんな装置もあるんですよ」と語ります。

黄金色の「プロセニアム・アーチ」にもこだわりがたくさん

劇場に足を踏み入れてまずドーンと目に入る、「プロセニアム・アーチ」も圧巻です。これは舞台を囲む額縁状の巨大な枠のことで、黄金に輝く彫像はパンプキン・ゴールドという特殊な色。ちりやほこりがたまっているように見え、古びた雰囲気さえ感じられるほどの質感でした。舞台美術へのこだわりがひしひしと伝わってきます。

「オペラ座の怪人」のワンシーン(撮影:阿部章仁)

搬入した舞台装置の量は、11トントラックで50台ほど。「ライオンキング」の福岡公演に圧倒され、劇団四季への入社を決めたという田辺さんは「キャナルシティ劇場は、舞台と客席の近さが魅力。九州は思い出がかなり強いので、必ず成功させたい」と意気込んでいました。

メモ

「オペラ座の怪人」福岡公演は、劇団四季初の常設専用劇場(福岡シティ劇場)のこけら落としとして1996年5月~97年1月に上演し、29万人を動員。2度目は2003年8月~04年3月でした。現在は専用劇場ではなくなりましたが、3回目の公演が始まりました。来年4月5日に千秋楽を迎えます。

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