皆さんは子どもの純粋な発想にほっこりした経験はありませんか。私の4歳娘の純真さゆえに起きた、かわいい勘違いを紹介します。幼稚園のお誕生日会で堂々と「5歳です!」と言いきった娘。皆が納得した理由とは?
4歳の誕生日を迎えた娘

娘の通う幼稚園では、毎月その月生まれの子どもたちをお祝いするお誕生日会が開かれます。冬休み中に誕生日を迎える娘は、冬休み前に先生から
「1月になったら、お祝いしようね」と声をかけられていたようです。
わが家では毎年、家族3人で娘の誕生日会を開きます。誕生日の前日に、
「明日は誕生日会をするよ」と娘に伝えたら、「ヤッター」と無邪気に喜んでいました。
そして迎えた、4歳の誕生日当日。バルーンやガーランドで飾り付けた部屋で、娘の大好きな料理に、大好きなプリンセスのケーキ、そしてプレゼントでお祝いします。娘が初めに発した言葉は、私たちを笑いに包ませてくれました。
「お誕生日会、ここでするの?先生達、ここに来るの?」と言ったのです。娘は、幼稚園の先生に「お誕生日会でお祝いしようね」と言われていたので、わが家で開くお誕生日会に、先生も参加すると思っていたようです。
先生は来ないこと、幼稚園のお誕生日会は後日開かれることを説明するも、
「お誕生日会が、またあるの?」と、いまいち納得できない様子でした。
幼稚園で初めてのお誕生日会

1月半ば頃、1月生まれの子ども達のお誕生日会が、幼稚園で開かれました。幼稚園では、お誕生日を迎えた子ども達が壇上に立ち、インタビューに答えます。
そしてインタビューのトップバッターは、なんと娘。たくさんの人々が見守る中、「お名前は?」の質問に、「○○です。」としっかりとした口調で答えられた娘。誇らしい気持ちになりました。
続いての質問は「何歳になりますか?」でした。
娘は堂々と胸を張って
「5歳です!」と答え、私は思わず吹き出してしまいました。インタビューしていた先生は、慌てて何かを娘に耳打ちしました。それを聞いた娘は、首をかしげながら、小さい声で
「うーん、4歳です…」と言い直しました。
その後のインタビューでも、何人かの子どもたちが娘につられて「5歳です」と答えてしまい、なんとも微笑ましかったです。その後、子ども達からの歌の披露や、先生方からの演奏、ゲームなどを楽しみ、幼稚園のお誕生日会は無事終了しました。
衝撃の理由が明らかに

お誕生日会の後、担任の先生に見送られ帰る時、私は娘に
「どうして5歳って言ったの?」と尋ねてみました。
娘は不思議そうに、
「だってお家のお誕生日で4歳になったから、今日のお誕生日で5歳だから」と答えました。娘の答えに、私と先生は同時に「なるほど!そういうことか!」と言い、笑い合いました。
娘は「1回の誕生日につき、お誕生日会は1回しかない」と思っていたのです。それもそのはず。お誕生日会で2回お祝いするのは、娘にとって初めてのことだったのですから。
後日、先生から聞いた話によると、誕生日会前だった冬休み前のインタビューの練習ではしっかり「4歳です」と言えていたとのことでした。また、幼稚園のお誕生日会当日、「プリンセスのケーキはある?」と不思議そうに聞いていたそうです。
2回のお誕生日会に混乱した娘の、かわいい勘違いでした。今後は、どんな勘違いで私たちを楽しませてくれるのでしょうか。今しか味わえない子育ての楽しい瞬間、大切にしていきたいと思っています。
(ファンファン福岡公式ライター/yutaka)


