結婚した後、義実家との価値観の違いに驚く場面ってありますよね。わが家の場合は、義母からお土産をもらう時に、毎回モヤモヤする出来事がおこります。私は仕方なくスルーしているのですが、夫は自分の母の行動をどう思っているのでしょうか…。
義実家からもらうお土産の謎ルール

旅行が好きで、よくお土産をくれる義母。しかし受け取るためには、守らなければならないルールがあります。それはずばり「美味しいものはシェアしましょう」という精神でいること。
ご当地のお菓子や季節限定のゼリー、珍しいおつまみセットなどのお土産は、まずわが家で義母が開封!そして
「私も食べたかったのよね〜」と言いながら、半分を持って帰ってしまうのです。
私は嫁の立場なので強く言えませんが、本心は「普通は人にあげたものを自分で開けないよなぁ…」と思っていました。ただ、お土産の中身はいつも個別に包装されています。モヤモヤしつつも、特に指摘することなく時が過ぎていきました。
それも半分こなの!? と驚いたモノ

そんな義実家のルールにも慣れてきたある日。
「今回はこれよ! 売れてるんだって〜」
義母が手渡してきたのは、ご当地のかつお節でした。フワフワの削り節が、大袋いっぱいに詰められているものです。「個包装じゃない! どうするんだろう…」こちらの心の声が聞こえたのか、義母が衝撃の一言を放ちます。
「ちょっと、ビニール袋ちょうだい」これも半分こするの!? 驚く私をよそに、義母は袋を開封。そしてかつお節をグワッと手掴みし、ビニールに詰めていきました。
「はい、これ嫁ちゃん家の分ね」
「ありがとうございます…」直接義母の手が触れていて、残り物状態のお土産品。しかし、いらないと突っぱねるわけにもいきません。お礼を言いながら受け取ると、満足気な義母は颯爽と帰っていったのです。
ついに夫がブチギレ! 義母の反応は…

残された私は机の上のかつお節を見て悩みました。いっそお土産はいらないと話すべきか、でもますます面倒なことになるかも…。普段の義母はサッパリした性格なのですが、自分の気に入らないことは絶対に認めないのです。
答えが出ずもんもんとしていると、夫が仕事から帰宅。とりあえず今日の出来事を報告しました。
「素手で小分けにして持ってった? なんだそれ!」一通り聞いた夫は、義母の行動に驚いている様子でした。
もともと義実家の謎ルールはおかしいと以前から憤っていた夫。ですが義母の性格上、言っても聞かないからと放っておいたのだそう。
「今回のことは生理的に無理だな。俺が連絡するわ」と言い、ついに義母へLINEでクレームを入れました。
「食いかけみたいなモノをよこさないでくれ!!」かなり強い言葉の文面を見て、さすがにこれは響くだろうと感じます。次に会う時は空気が悪くなるかもしれませんが、それは仕方ないと割り切ることにしました。
そして、かつお節事件から1カ月ほどたった頃です。
「こんにちはー!」依然と何も変わらない様子で、義母がわが家を訪問しました。夫もいたので一緒に迎え入れましたが、機嫌の良さそうな義母に、私達は困惑します。強めのLINEしたはずなのに… まさかなかったことにされてる?
私の予想は的中!
「はい、これあげる。嫁ちゃん、シェアしようね」
義母が箱から取り出してきたのは、ご当地の牛乳で作ったというバター…。結局、わが家で切り分けたバターは、その半分を義母が持ち帰りました。
「お義母さん、何言ってもダメかも…」
「あんな感じで申し訳ない」前回のことが何も伝わっていなかった事実に、私はドン引きし、夫は呆れて平謝り。もうこのルールに関しては、義母に何を言っても無駄だと悟りました。幸いにも、義実家の考えに夫が染まっていないとわかったので、その点はよかったなと思います。トンデモ土産をもらったらネタにしていこう… と、夫婦で再確認した出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/マママゲドン)


