子どもの喧嘩に、親はどこまで関わるべきなのでしょうか。私がその答えに悩むことになったのは、新学期のクラス替えがきっかけでした。息子にできた新しい友達A君との間で起きたトラブル。子ども同士は仲直りしたものの、A君のママの怒りは収まりません。謝罪の場で起きた出来事は、今でも忘れられないエピソードです。
クラス替えをきっかけに意気投合した2人

これまで挨拶を交わす程度の仲だった息子とA君。小学4年生の新学期、クラス替えがきっかけで意気投合した2人はすぐに仲良くなりました。
「A君は僕の大親友!」と、嬉しそうに話す息子。学校では1人で過ごすことが多いと聞いていたので、心を許せる友達ができたことは私にとって喜ばしい出来事でした。
トラブルの始まりは、息子の意地悪
まるで兄弟のように仲良しの息子とA君。距離が近くなると、少しずつ相手の嫌な部分に気づき始めます。
読書やお絵描きなど、1人の時間を楽しみたい息子の気持ちなんかお構いなしのA君。何度注意してもぐいぐい話しかけてくるので、分かってくれないA君に息子は腹を立てるようになりました。
「A君、こないだピンク色のパンツを履いてきたんだよ!」イライラが募った息子は、根も葉もない噂を他の児童に話したのです。もちろんそんな話はデマで、事実と異なる噂を広められたA君はとてもショックを受けます。
長時間の説教がスタート!子どもの喧嘩に口を出すA君のママ

A君と息子にはそれぞれ妹がいて、通う保育園も一緒です。妹のお迎えにたまたま息子が付いてきた日、園庭でA君のママとばったり会いました。
「今謝らなきゃ!」焦った私は、園庭に来たA君のママに駆け寄ります。まず私が謝罪し、息子にも一言謝ってもらうべきと思って声をかけました。
しかし、息子は黙り込むのです。息子の顔を覗き込むと、言いたくないというより言い出せないような顔で困惑していました。周りはたくさんの園児や保護者が行き交う園庭。反抗期の入口にいる息子は、公衆の面前で素直に謝ることができなかったのでしょう。
一方で、怒りを抑えきれないA君のママは、周りの状況なんて見えていません。
「自分がされたらどんな気持ち?話しをする時はちゃんと目を見なさい!」まるでわが子に対するような叱責に、私はあっけにとられて言葉を失いました。感情をあらわにしたA君のママから目をそらす息子。それに負けずに息子を追いかけて説教を続けるA君のママ。
夕暮れに染まる園庭を行き交う保護者は、園児に聞かせないように立ち去っています。そんな様子に気づきもしないA君のママは、怒りをぶつけるように私の息子にひたすら説教を続けるのです。
もとはといえば息子が意地悪したばかりに起きたことです。しかし、親の目の前で他人の子どもを責め立てる気持ちが全く理解できません。私が息子をかばうなんてできず、ただA君のママが落ち着くのを待つしかありませんでした。
息子への説教が終わるとA君のママは、
「Aも目をそらしていつも逃げるの。だからちゃんと説教しといたよ!」と、私に言いに来るのです。あっけにとられながらも私は、
「ごめんね」とだけ伝え、そそくさと保育園を後にしました。
子どもの喧嘩は子どもに任せて!
数日後の学校行事で、仲良く遊ぶ息子とA君を見てほっと胸をなでおろしました。さて、親同士はといえばまだ気まずいままです。
子どものケンカはすぐ修復しますが、大人同士の溝は根が深いもの。親が口を出すとろくなことはないなと実感したエピソードでした。
(ファンファン福岡公式ライター/kotone)





