バイト先の店長は気分屋でモラハラ気質。ターゲットにされた人は辞めてしまうので、お店はいつも人手不足でした。私もターゲットにされましたが、そのとき取った行動により意外な結末を迎えました。
面接時とは180度違う店長の本当の顔

バイト先を探していたとき、北欧のインテリアが目を引くおしゃれなカフェが店員を募集していました。面接を担当してくれたのは、優しそうな30代後半の男性。「自分は地元で事業をしている社長の息子で、ここの店長を任されています。」と教えてくれました。
面接は終始和やかに進み、明日からでも来てほしいと即採用。私は素敵なお店で仕事ができることに最初こそ浮かれていましたが、それは勘違いだったとすぐに気づきました。
店長は典型的なモラハラ気質で、小さなミスをしつこく責め、「自分が忙しいのはバイトが無能だから」と言う人だったのです。
些細なことでよくキレたり、機嫌が悪いと難癖をつけては怒鳴るため、すぐに人が辞めてしまい、お店は慢性的な人手不足であると、バイトを始めてから知りました。
こんな店辞めてやる!でも、みんなの顔が浮かんで…
そして、ついに私も店長のモラハラのターゲットになる日がやってきました。
最初は挨拶を無視される程度でしたが、次第にエスカレートしていき、暴言を吐く、ゴミ箱を蹴る、在庫表を机に叩きつけるなど、威圧的な態度をとられるようになっていきました。
どうにか耐える日々が続いていましたが、「お前がいるだけでイライラするから出ていけ」と言われたときは、さすがに堪忍袋の緒が切れてしまいました。私は無言でエプロンを脱ぎ捨てると、荷物を手に取って店を後にしてしまったのです。
怒りで狂いそうになりながらしばらく歩いていると、ふと、私が抜けた後のお店の状況が気になり始めました。
これから混雑する時間帯なのに大丈夫だろうか…。私の代わりに他のバイトの子が店長に理不尽に怒鳴られてはいないだろうか…。
ピタッと足が止まり、次の瞬間、私は踵を返してお店へと戻っていました。
このとき、店長が怖いという気持ちは微塵もなく、むしろ「戦ってやる」と燃えるような気持ちになっていたのを覚えています。
予期せぬ店長の行動とトドメの一撃

「出ていけ」と言ったにもかかわらず戻って来た私を見て、店長はますますキレるかも…。そんな想像をしていましたが、店長はキレるどころか何も言わず、しかも逃げるように自らお店を出て行ったのです。
私の顔がよっぽど怖くて反撃されるとでも思ったのでしょうか…(笑)
真相は不明ですが、元々仕事をサボりがちだった店長はその日以降、私がシフトの日は店長の代わりに奥さんが出勤するようになり、私とは全く顔を合わせなくなりました。
モラハラ店長はどうやら家庭でもモラハラ夫だったようで、相当鬱憤が溜まっていた奥さんから愚痴を聞かされ、思わぬ形で私たちバイトと利害が一致する事態に。
さらに、奥さんは社長に現状を報告。店長は「店を潰す気か!」と相当怒られたようで、「経営者として一から鍛え直す」と知り合いのお店に武者修行に行かされることに。
お店は奥さんに一任され、働きやすい環境へと変わりました。
その後しばらくして私の事情でお店を辞めましたが、数年後に通りかかると閉店していました。店長がどうしているのかはわかりません。
(ファンファン福岡公式ライター/tsukimi)





