義実家への帰省は楽しみですが、生活スタイルの違いに驚くこともあります。年末年始に同じ県内の義実家へ泊まった際、お風呂の水圧問題で直面した価値観のズレに戸惑う体験談をお伝えします。
年末年始の帰省がスタート

昨年の年末年始、わが家は同じ県内にある義実家へ、家族4人で帰省しました。車で2時間ほどの距離ですが、久しぶりのお泊まりに8歳の娘と6歳の息子は大はしゃぎ。賑やかな食事の時間を過ごし、最後にお風呂に入った時のことです。
蛇口をひねると、出てきたのは細い糸のようなお湯。 思わず「えっ…?」と声が漏れました。リノベーションしたばかりの義実家だっただけに、「故障かな?」と戸惑いながら、泡が全く流せず、身体は冷える一方。まるで試練のような時間を過ごしました。
水圧問題に悩む私たち家族

お風呂から上がると、リビングで夫と子どもたちがこそこそ話しています。
「お母さん、シャワー全然出なくて寒かったよ!」と娘。
息子も「頭がうまく流せなかったー」と困り顔です。
夫も「水圧ヤバくない?子どもたち洗うの大変だった」とため息。義両親には言いづらいものの、このままでは風邪をひきそうです。 申し訳なさと不便さの間で、私たちはひっそりと夫婦会議を繰り広げました。
夫が義父に意を決して直談判!

結局、意を決した夫がキッチンにいた義父に切り出しました。
「お父さん!お風呂のシャワー、水圧弱すぎない?全然シャンプーを流せないんだけど、故障じゃないよね?」と。私はドキドキしながら、リビングで子どもたちと遊ぶふりをしつつ、がっつり聞き耳を立てています。
すると義父は不思議そうな顔で首をかしげ、
「ん?シャワーの水圧?故障はしてないよ。お父さんは気にしたことないけどな…お母さんどう?」と義母に言いました。
義母も
「シャワーが弱い?考えたこともない!」と即答。義父は続けて
「お父さんたちは全く不便してないよ!足りんければ、風呂桶に入ってるのをジャバジャバ使えばいいんだが!」と、こちらの感覚が不思議だと言わんばかりです。
夫が
「でも、子どもたち洗う時に勝手が悪いんだよね…」と食い下がると、少し苛立ち混じりで
「ここに住んでいるのはお父さんたちやから、不便してないし…そのままでいいと思うよ。水圧を変えると逆に勝手が悪い!あんまりシャワーを強くすると水道代もかかるしね!」とピシャリ。
節水という正論を前に、夫は「まぁ…そうやね…」とたじたじ。改善を期待した私たちの淡い希望は、あっけなく打ち砕かれました。戻ってきた夫は「水圧変えるくらい何ともないことだと思うんだけど…」と不満そう。
私は「頑張って伝えてくれてありがとう!でももう何も言わなくていいよ。明後日には帰るし!」と声をかけました。夫婦そろってすっかり諦めモードです。子どもたちには「今日はお風呂のお湯をたくさん使っていいんだって!」と明るく伝え、シャワーを気にせず入浴するよう言い聞かせました。
家のお風呂が最高!

その晩は結局、義父の言う通りに風呂桶で何度も湯船のお湯を汲んで入浴しました。「節水…節水…?」と心の中でツッコミを入れながら、無言で何杯も湯を運びます。
帰宅して自宅のシャワーを浴びた瞬間、「洗えてるーーー!」と思わず声が出ました。勢いよく体に当たるお湯が、こんなにも気持ちいいなんて…。子どもたちも
「やっぱり自宅のお風呂がいい!たくさん洗える!」と大喜び。その笑顔を見て、「やっぱりわが家が一番だね」と家族で笑い合いました。
義実家のことは大好きですが、あの水圧問題と価値観のズレを思い出すと、正直お泊まりは少しおっくうだな…と感じてしまった、ほろ苦い帰省の締めくくりとなりました。
(ファンファン福岡公式ライター/ひなたママ)





