息子は絶賛イヤイヤ期。出かければ必ず「あれ買って」「これ買って」が始まります。この日もいつものように息子の「買って」に対峙していたのですが、どこからともなく現れた無責任おじさんのせいで、事態が悪化してしまい…。
買わない母vs買ってほしい息子

この日は、スーパーの前に100円ショップに寄っていて、すでにほしいおもちゃを一つ買っていました。私は何度も念入りに「この後スーパー行くけど、今これ買ったらスーパーでは何も買わないよ?約束だよ?スーパーでお菓子買えなくてもこれが欲しい?」と息子に確認していました。
そしてスーパーに入り、買い物をした後、案の定息子はお菓子売り場で動かなくなりました。そもそもお菓子売り場に寄りたくなかった私に対して、息子は「見るだけだから!買わないから!」とごり押し。そんな訳ないと分かりつつ、息子があまりにもしつこいのでお菓子売り場にやってきました。
息子は色々なお菓子を物色しながら、「これいいなー」「これおいしそうだなぁ」「これねぇねに買っていかない?」とチラチラと私を見てきます。5分以上続く息子のお菓子アピールに、早く帰りたい私は内心イライラ。
息子が何を言っても「買わない約束だよ」「おもちゃ買ったでしょ」と態度を変えずにいたからか、だんだんと息子の機嫌が悪くなっていきました。そして何十回目かの「買わないよ」に息子がとうとうしびれを切らし、「やだ!おもちゃ欲しくなかった!」と怒り出したのです。
「やっぱりそうなるんじゃん」と私がため息をついても、息子はもう「やだ!お菓子買って!」の一点張り。地団太を踏んで猛アピールしてきます。
息子に話しかける、知らないおじさん

そこに1人のおじさんが通りかかりました。
「どうしたどうした~お菓子買ってほしいのか」と猫なで声で息子に話しかけます。息子は驚きながらも
「チョコがほしいの!」と主張。
「そうかそうか欲しいよなぁ、どのチョコが欲しいんだ?」とおじさんは続けます。
息子が1つの商品を指さすと、おじさんは
「それでいいのか?こっちはおもちゃが中に入ってるし、こっちなんか色んな味が入ってるぞ」と息子が欲しがるチョコよりも、はるかに高い商品をプレゼンし始めました。
「この人何言ってんの?」と私は思いながら「あの…」と声をかけるも、おじさんは無視。
「もっとほしいやつ探してごらん、どうせならうんといいやつを選ばなきゃ」と、高い知育菓子や大袋のお菓子をとって息子に渡しました。その間、「やめてもらえませんか?」と口を挟む私には「大丈夫だから」と取り合ってくれません。息子もお菓子選びに夢中です。
そしておじさんは私のそばに来て笑顔で
「子どもの希望に満ちた表情はとてもいいね」と言い、息子に向かって「これが欲しいんだよな、じゃあな」と言い、消えていきました。
残された希望いっぱいの息子と絶望の私

息子はトコトコと私の方に来て「これ!」とキラキラした目で私を見ます。しかし、当然私は
「…だから、買わないよ。そんなに大きなの買わないし、そもそも今日は何も買わない約束でしょ」と断ると、息子はさっきよりも大号泣。もう収拾がつかないくらいの大泣きになってしまいました。
結局、息子はお店に迷惑になるくらいの大声で泣き続けるので、小さなお菓子1つを買うことを提案。しかし「大きなお菓子がいい!」と叫ぶので、「分かった!もう大きなお菓子でいいから」と言いましたが、一度スイッチが入った息子はなだめる声も聞こえず大暴れ。私はそんな息子を抱え上げ、急いで会計をしてスーパーを後にしました。
勝手に息子に期待をさせて、無責任に去って行ったおじさんには怒りしかありません。おじさんは子どもの気持ちに寄り添って良いことをした気分かもしれませんが、私にとってはおねだりを助長された迷惑行為。他人の行動のツケで息子にお菓子を買うはめになり、何とも嫌な気持ちが残った出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/K)





