福岡・純喫茶で深呼吸【渡辺通・珈琲ふじたでエッグカレーと珈琲】

昨今、なにかとタスクに追われがちで、思考もほつれ気味。これはいかん、珈琲でも飲んで一息つこうと、ある日以前よく訪れていた天神の喫茶店に足を運ぶと、半年ほど前に閉店していた。

福岡・天神地区周辺は再開発が進んだり、コロナ禍を経て仕事中に喫茶店で珈琲を飲みながら打合せをする機会が如実に減ったり、喫茶店経営を取り巻く環境は、少しずつ厳しくなってきていると考えられる。

しかし今、改めて思う。私たちには喫茶店で、ゆっくりランチを食べて、珈琲を飲みながら、一人、物思いにふける時間が、必要だ。それは、深呼吸のような時間。

あくせくしがちなときこそ、喫茶店に足を運ぼう。そして昼休みの1時間だけでも、ゆっくりご飯を食べて、珈琲を飲もう。

そう決意し、私は天神周辺の喫茶店、なかでも「純喫茶」と呼ばれるような老舗の喫茶店を、改めて攻めることにした。この日は、渡辺通にある「珈琲ふじた」さんにお邪魔した。

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1981年創業 渡辺通で長く愛され続ける「珈琲ふじた」

「珈琲ふじた」は、渡辺通りの路地、ちょうど九州電力の裏側あたりに位置する喫茶店で、屋号が入った緑色のテントが目印。階段を数段あがった2階にお店は存在する。

撮影:山中亮
撮影:山中亮

お店に入ると、少しノスタルジーを感じる昔ながらの喫茶店の雰囲気。懐かしさとともに、この店が長い時間をかけて培ってきたであろう「暖かさ」「上質さ」といったものも感じる。

ランチタイムに伺うことが多いのだが、いつも多くのお客さんで賑わっている。電力会社含めて近隣に企業が多く、ビジネスマンのランチ & 一息つく場所として愛されているのだ。常連の方も多いようで、お店の方と親しげに会話をされている。

ランチタイムは、主に「各種カレー」と「ホットサンド」が提供され、それにアフター珈琲をつけることができる。

撮影:山中亮

個人的な定番は「特製エッグカレー」と珈琲のセット

私は、この店では主に「特製エッグカレー」を頼むことが多い。周囲を見ていてもこのエッグカレーか、カツカレーを頼む人が多い印象。

撮影:山中亮

カレーは、比較的さらっとしたタイプ。ゴリゴリのスパイスカレーのような前面に出てくるスパイシーさはないのだが、コクがあり、染みわたる深みのある味。牛肉も美味しい。

カレーの上に「卵焼き」が鎮座しており、それを崩しながら食べ進めていく。「エッグカレー」と言われると、どちらかといえば目玉焼き・生卵などが想起されるが、この薄い卵焼きのオリジナリティ、カレーとの相性の良さが、実にくせになる。

カレーを完食し、珈琲を注文、ぼーっとしながらいただく。蝶ネクタイをつけて、ネルドリップで珈琲をいれてくれるマスター。珈琲の良い香り。会話で賑わう店内ではあるが、落ち着く時間。

撮影:山中亮

なんだかんだ午前中の仕事で興奮状態にあったのが、鎮静化されていく感覚がある。いわゆるチルアウトというやつでしょうか。

油断しすぎたのか、この日は、ぼーっとしながら珈琲を飲んでいると、ごく少量だが、鼻血がたらりと出てきた。たぶん毒素がでた。デトックス。少量だったのでまわりには(たぶん)気づかれず、そっとぬぐって店を後にした。

追われがちな毎日こそ、珈琲で深呼吸が必要だ

こちらのお店、常連の割合が多いと思われるのだが、皆さん各々にランチを楽しみ、アフター珈琲を飲んで、一息ついたところで、なにか切り替わった様子で、席を後にされる印象。

大体ビジネスマンの昼休憩は1時間が相場かと思うが、この店で1時間弱過ごし、すっかりリフレッシュするような「プロのビジネスマンの休憩時間」を体現しているかのよう。

撮影:山中亮

なんだかんだで日々タスクに追われがちな私たち。昼休みも仕事しながら、コンビニご飯をかきこんで終わる日も少なくない。

だけど、毎日ではなくとも、こうやって適度にゆっくりと食事をとって、珈琲を楽しむ。深呼吸のような時間が我々には必要なのでしょう。「珈琲ふじた」は、そんな時間を過ごすのに、最高な喫茶店だと思う。

珈琲ふじた

住所:福岡市中央区渡辺通2-8-29

営業:月・火・水・木・金 7:30 – 19:00
  :土 7:30 – 18:00
   (ランチタイムは11:00-15:00)


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※この記事内容は公開日時点での情報です。

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山中 亮

惑える40代。飲み歩き・食べ歩き(特に路地裏散策)をこよなく愛する。節操なく浅く広くカルチャー全般に興味。

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