福岡市・別府にオルタナティブ・スぺース「dongbaek」オープン!展覧会、映像上映、トークイベント…福岡の出版社・里山社が場に開く‟もうひとつ別“の可能性

2025年12月26日(金)、新たなオルタナティブスペース「dongbaek」[トンベク]が福岡市城南区別府にオープンします。このスペースは、2022年から福岡に拠点を置く出版社・里山社が手がけるスペース。

ドキュメンタリー映画監督・佐藤真の著作集、写真家・田代一倫が三陸、福島を撮影した写真集をはじめ、「人間にとってなくてはならないものでありながら、周縁に追いやられ、失くなりつある里山」のような本を世に送り出し続けている出版社ならではの、気骨とやさしさを感じさせるスペースになりそうです。

目次

オルタナティブスペース「dongbaek」[トンベク]

ハングル「冬柏(통백)」の表音アルファベットである「dongbaek」[トンベク]というスペースの名。日本列島から朝鮮半島一帯にかけて咲く椿の花のように、国を越え、アジアとつながる文化や芸術や暮らしを感じさせ、視野が拡がっていく可能性に想いを馳せ、この名前が付けられたと言います。

椿の花言葉は「控えめなやさしさ」「誇り」。まちのどこかしこに椿の花が咲くこの季節、これまで本という媒体を通して届けてくれていた想いが、人にまちに開かれ、対話の場が生まれていくことを寿ぎたいです。

オープニング記念として、2025年から2026年2月に開催が予定されている内容は下記。今後の展開・各イベントのについては公式HP、公式instagram をご確認ください。

dongbaekオープニング連続企画 2025.12-2026.2 「土地で聞く、撮る、場をひらく」

場所:dongbaek(福岡市城南区別府7-1-12-102)
公式HPはこちら https://dongbaek25.com/
公式インスタグラムはこちら dongbaek(@dongbaek25) • Instagram写真と動画

① 上映+トーク

小森はるか「新潟・阿賀野川 土地と繋がり、撮ること」
12/26日(金)16:30開場
17:00「阿賀に生きる」
19:15「春、阿賀の岸部にて」
トーク 小森はるか 聞き手・三好剛平

12/27日(土)13:30開場
14:00「阿賀に生きる」
16:15「春、阿賀の岸辺にて」
小森はるか監督との対話(先着15名)

【詳細・お申込み方法】
以下Googleフォームより受付中(先着順)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSef7bZFqRdfyseDoXTwzzOVos0Fykwkw0-XcsWtbM59Yh7XJg/viewform?usp=send_form

【作品概要】
◉「阿賀に生きる」佐藤真監督/1992/日本/115分
豊富な水量で知られる新潟・阿賀野川。60年代からはじまる新潟水俣病の被害を受けたこの川の流域で暮らす人々の逞しい生命が描かれた傑作ドキュメンタリー。
◉「春、阿賀の岸辺にて」小森はるか監督・撮影・編集/2025/日本/64分
『阿賀に生きる』発起人、旗野秀人さんが50年近く続けてきた新潟水俣病の文化活動を追うドキュメンタリー。未認定患者に[冥土のみやげ]を贈る支援とは。
料金 上映1500円(+トーク2000円、2作品+トーク3000円)

②田代一倫写真展「椿の街」

2026/1/4~25の土・日・祝12:00~19:00 
2004年から2024年にかけて撮影された韓国南部・北部九州一帯の椿の花と肖像写真。壁面に展示された椿の花が感じさせる、同じ気候帯としての近しさ。そして冊子に収められた人物写真から感じる、目の前に写る方々の不思議な遠さと近さ。
※上記以外の日時のオープンはInstagramで毎週月曜にお知らせします。
事前予約不要・無料
展覧会助成:宇久美術基金 

③上映+トーク

小田香「その土地で映像を紡ぐこと」
1/23(金)17:30
「これるおん」「ホモ・モビリタス」
上映+トーク
小田香(フィルムメーカー/アーティスト)
聞き手:清田麻衣子(里山社)
料金 上映+トーク2000円
申込み方法:以下Googleフォームにて受付中
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSckVB2_68i6ngdAKEQTmg25mZroNgnGI222FQn20umm_aXGng/viewform?usp=send_form

【作品概要】
いずれも小田香監督・撮影・編集

◉「これるおん 27 sep – 5 oct」2021/日本/64分
青森県五所川原にある、ラテン語の「colere(耕す)」を語源とする福祉作業所兼ゲストハウス・colere-ON(これるおん)の日常をスケッチのように記録した映像作品。

◉「ホモ・モビリタス」2022/日本/12分
青森県南地域を走る青い森鉄道をはじめ、県内の車窓風景を撮影。デジタルビデオカメラで撮影した映像に直接ペイントを施した8ミリフィルムの映像を組み合わせた。
協力:福岡市総合図書館映像ホール・シネラ実行委員会

④ 上映+トーク

「二つの不思議な集合写真」
2/21(土)
14:00上映「SELF AND OTEHERS」(佐藤真監督)
15:10 トーク 
大日方欣一(フォトアーキビスト/九州産業大学教授)
牛腸茂雄(写真集『SELF AND OTHERS』/1977年に収録)と児玉房子(『グラフィケーション』/1976年12月号掲載)が数分違いに撮影した二枚の集合写真(撮影地は大辻清司別荘宅)が発表されていた。撮り手が変わり、撮影された二枚の写真の背景から、当時の世相、写真の需要のされかたまで広い視野で考察する。
上映+トーク2000円
※後日受付開始

【上映作品】
◉「SELF AND OTHERS」佐藤真監督/2000/日本/53分
36歳という若さで亡くなった写真家、牛腸茂雄の世界を、写真作品や牛腸の暮らした不在の風景から見つめる短篇ドキュメンタリー。佐藤真監督。

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