発達に不安があるわが子。小学校入学を前に、息子に合った学びの場を選ぶ必要がありました。支援クラスが良いと分かっていても決断できない私。引っかかっていたのは、私の中にあった「偏見」でした。息子が輝いて過ごせる環境について気づかされた、就学相談での忘れられないエピソードです。
入学前に立ちふさがった学習の場選びの壁
私の息子には発達障害があります。保育園の頃から集団行動が苦手で、登園拒否は年長になるまで続くほどでした。それに加えて、息子は気が散りやすいという困りごとも抱えています。学習についていけるのだろうかと、小学校進学に不安を感じていました。
支援クラスを選ぶことへの抵抗感

支援クラスとは、普通クラスでは学習についていけない子どものための学びの場です。本人の障害特性を理解し、学習のつまずきを丁寧にサポートしてくれます。しかし、支援クラスに入るということは、発達障害があると周りに公言するようなもの。「息子がいじめやからかいを受けないだろうか」と、心配は尽きません。それに私が小学生の頃にはなかった馴染みのない制度です。良いとは分かっていても、なかなか支援クラスを選ぶ決心がつきません。
そんな中、迫ってくる教育委員会主催の就学相談の日。夫婦で話し合った結果、とりあえず支援クラスを選択することにしました。
「支援クラスに入るといじめられないだろうか。」決心がつかないまま、就学相談の日を迎えます。担当の面談員から、小学校入学までのスケジュールや、支援クラスについての詳しい説明を受けます。そして本題の、学びの場を決める話に入りました。すっきりしない様子の私に、面談員はこんな話を始めたのです。
何のために支援クラスを選ぶのか

それは、発達に不安があったけど普通クラスに進んだ子どもの事例。無理して普通クラスを選んだばかりに、できないことが多く自己肯定感が下がってしまったのだそうです。当然勉強についていけず、登校拒否を繰り返すようになりました。
「仮に支援クラスを選んでいたら、そのお子さんは挫折を味わうことはなかったんです」面談員は続けてこう言いました。
「発達障害を抱えるお子さんは、自分に自信を持てないことが多いです。学習のスタートでもある小学1年生でつまずいてしまうと、持ち直すためにとても力が必要です。学習の場を選ぶ目的は、子どもが自信を持って成長できる場を与えるためです」
私はハッとしました。私が気にしていたのは、支援クラスに入ったわが子への周りの目線ばかり。肝心の息子が無理なく過ごせる環境はどちらか、シンプルに考えれば良いんだと反省しました。保育園の集団生活に息苦しさを訴えてきた息子です。普通クラスで小学校生活を始めたらどうなるか、想像がつきました。
発達障害と向き合うことの大切さ
あの時支援クラスを選択した息子は、今はもう5年生です。楽しい学校生活を送れているのは、サポートの手厚い支援クラスに在籍しているからこそだと感謝しています。発達障害があるがゆえに、これからもさまざまな困難にぶつかるかもしれません。そんな時、息子をしっかりサポートしてあげられるように、これからも発達障害と向き合っていこうと思います。
(ファンファン福岡公式ライター/kotone)





