2009年に革命を起こした『アバター』、そして2022年に壮大な海を舞台に描かれた『ウェイ・オブ・ウォーター』。ジェームズ・キャメロン監督が創造したパンドラの世界は、常に私たちの想像力を超えてきました。そして2025年冬、ついに伝説のシリーズ第一章が完結します!
最新作のタイトルは『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』。これまで美しく調和に満ちた存在として描かれてきたナヴィたちの、まだ見ぬ「暗部」が、燃え盛る火山の煙の向こうから姿を現そうとしています。

火と灰がもたらすのは破壊か、再生か。ジェームズ・キャメロンが仕掛ける『アバター』第3弾の衝撃

パンドラへ“アバター”として潜入した元海兵隊員のジェイク・サリー(演:サム・ワーシントン)はナヴィのネイティリ(演:ゾーイ・サルダナ)と恋に落ち、人類と戦う決意をする。2 作目『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』では家族を築いたジェイクらが海へと戦いの場を移し、愛する者のために人類と対峙。侵略を退けることに成功するが、家族の命を奪われるという大きすぎる犠牲を伴った。
そして最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』では、同じナヴィでありながらパンドラを憎むアッシュ族のヴァラン(演:ウーナ・チャップリン)が人類と手を組み襲来する―。
【イベントレポート】“熱男”松田宣浩が「炎」のユニフォームで登場!アバター最新作を熱烈PR

映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』の公開に先駆け、T・ジョイ博多にて福岡プレミア試写会が開催されました。ゲストには、本作のテーマである「炎」をイメージした特注ユニフォーム姿の松田宣浩さんが登壇。客席通路からのハイタッチ入場に、会場は即座に熱狂の渦に包まれました。
ステージで「熱男――!」とお馴染みの挨拶を披露した松田さんは、「まさに自分にうってつけのテーマ。没入感が凄まじいので、早くアバターの世界に飛び込みたい」と最新作への期待を熱弁。家族の絆を描く本作にちなみ、自身の家庭での様子を問われると「家では『寒男(さむお)』と言われるほど静か」と明かし、会場の笑いを誘いました。

また、自身のプロ生活における「炎の決戦」として、リーグ優勝を決めた2014年のサヨナラ打を回想。侍ジャパンのコーチ就任についても触れ、「2026年WBCの連覇に向けて選手を全力でサポートしたい。この映画を観て決戦への鋭気を養いたい」と勝負師としての顔をのぞかせました。
最後には、本イベント限定の「アバターーーーー!!!熱男――――!!!」という絶叫コールで締めくくり、福岡の夜を圧倒的な熱気で彩りました。
「アバター」シリーズとは

2154年、滅亡の危機に瀕した地球の希望は、神秘の星パンドラにありました。人類は貴重な資源を得るため、先住民族ナヴィと人間のDNAを組み合わせた肉体〈アバター〉を開発します。元海兵隊員のジェイク・サリーは、亡き兄の身代わりとしてアバターとなりナヴィに接触。そこで出会ったネイティリと恋に落ち、彼らの生き方に共鳴したジェイクは、パンドラを救うために人類に立ち向かう決意をします。
第2作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』では、家族を築いたジェイクたちが、再び侵攻してきたクオリッチ率いる人類に抗う姿が描かれました。彼らは「海の部族」と共に激しい戦いを繰り広げ、多大なる犠牲を払いながらも平和を守り抜きました。そして最新作では、再び迫る人類の脅威、そして新たな敵“アッシュ族”との戦いが幕を開けます。
ジェームズ・キャメロン監督は、独自の3D技術で映画史を塗り替え、前作では10代・20代をも巻き込む世界的な社会現象を巻き起こしました。映画館での「最高の没入体験」を追求し続ける巨匠は、第3作について「三部作の中で最も感情的で、間違いなく最高の出来。心を打たれる作品になっている」と強い自信をのぞかせています。
海の鼓動に託した命のバトン――キャメロン監督が『アバター』最新作で描く真の願い

完成披露試写会でこの映画を観せてもらっている間、1作目で“3D映画は飛び出してくるだけの映画ではない”奥行きと没入感を初体験させてもらったことを改めて思い出してました。ジェームズ・キャメロン監督が追求する3Dは、単に「物が飛び出す」驚きではなく、「その世界に入り込む」ための空間設計に本質があると思います。映画界の巨匠ジェームズ・キャメロンが、再び私たちを神秘の星パンドラへと誘います。最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』は、単なる映像革命の枠を超え、監督の豊かな経験と家族への想いが結実した壮大な物語です。
深海への情熱が結実した、神聖なるパンドラの海
キャメロン監督は、3000時間以上の水中滞在記録を持つ熟練のスキューバダイバーでもあります。誰よりも海を熟知する彼にとって、本作で描かれるパンドラの海はジェームズ・キャメロン監督の情熱の投影そのものです。劇中で描かれる、光の屈折や気泡の動き、そして海獣トゥルクンと心が通じ合う瞬間の神聖さ。これらは監督自らが深海で目撃してきた光景から着想を得ており、圧倒的なリアリティとなって観客を未知の領域へと引き込みます。監督が抱く自然への敬意は、誇張されることなく、こうした一つ一つの精緻な映像美の中に静かに息づいています。
神秘の少女キリと、力の秘密
本作で物語の核心を担うのが、サリー家の養女キリです。前作で命を落としたグレース博士のアバターから生まれたという数奇な出自を持つ彼女は、今作における最大のミステリーです。彼女は、他の誰よりも早く海の世界へ適応し、まるで見えない糸で結ばれているかのようにパンドラの生態系と共鳴します。彼女が海中の植物に触れ、その鼓動を感じ取るシーンは、物語の大きな転換点となる「彼女の持つ力の秘密」を予感させます。キリの視点を通じて描かれる海は、美しくもどこか神々しく、観る者をエモーショナルな深みへと導いていきます。
親子の絆と葛藤のドラマ、守るべき絆
物語の柱となるのは、主人公ジェイクとネイティリが築いた家族の「世代交代」です。親から子へ、過酷な運命を生き抜く術を伝え、団結して未来を切り拓く。その家族像には、実生活でも環境保護のために100万本の植樹を支援するなど、生命の連鎖を大切にする監督の価値観が反映されています。
劇中で描かれる自然と人との対峙は、私たちが本来持っている「生命への尊厳」を問い直すきっかけを与えてくれます。しかし、それは決して教訓的なものではなく、キリの不思議な力や家族の絆を通じた、エンターテインメントとしての感動の中に織り込まれています。
圧倒的な3D映像が誘う没入体験。その先にあるのは、パンドラの海の美しさに魂を揺さぶられ、「家族という名の砦」の強さを再認識する感動です。神秘の少女キリが示す「生命の繋がり」と、家族が紡ぎ出す新たな物語。キャメロン監督が映像に託した祈りのようなメッセージは、極上の体験として私たちの心に深く、静かに刻まれることでしょう。キャメロン監督が映像に託した情熱とメッセージを、その肌で、その瞳で受け止めるために。この壮大な感動を、ぜひ映画館で!
「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」
12⽉19⽇(⾦) ⽇⽶同時劇場公開
■監督・製作・脚本:ジェームズ・キャメロン
■出演:サム・ワ―シントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーバー、ウーナ・チャップリン ほか
©2025 20th Century Studios. All Rights Reserved


