クリスマスや年末は、賑やかなパーティーシーズン。和気あいあいと手料理を持ち寄るホームパーティーに賞味期限ギリギリの食材や食べかけのものを持ってくる人がいたら…。想像するだけでもお腹が痛くなる、迷惑ママのお話をしましょう。
クリスマスに「ホームパーティ」を計画

クリスマスシーズンになると、思い起こすのも恐ろしい事件が蘇ります。
それは、数年前の12月のこと。
ご近所のママが、ママ友数人と子ども達を招いてクリスマス会を開きました。
主催者ママの負担にならないようにパーティーの料理を持ち寄ることになったのですが、それが間違いのはじまり。あんなことになろうとは、誰も想像していなかったのです。
パーティー当日、料理上手なママ達は詰め物をしたチキンや、具だくさんなパエリア、熱々のグラタンなど手の込んだ料理を携えてやってきました。忙しくて料理が準備できないママ達は、デパ地下のデリやケーキ、飲み物を手分けして持ち寄りました。
和気あいあいとパーティーの準備が進む中、遅れてやってきたのが「Aさん」でした。 主催者ママの子どもと、Aさんの子どもは同じ幼稚園に通っていて仲が良く、たびたびAさんのおうちに遊びに来ているのだそう。
ママ友が持ってきたものは…

ニコニコと笑顔が可愛らしく、初対面でも気さくなAさんは他のママ達ともすぐに打ち解けていました。
「皆さんが持ち寄ったお料理、とっても美味しそう!今度作り方教えてくださいね!私も子ども達が絶対喜ぶものを持ってきました~♪」 そう言ってAさんが、取り出したモノは…
皮が真っ黒に変色したバナナに、値引きシールが貼ってある苺とミカン、生クリームが1パック、そしてボリュームたっぷりの海外製アイスクリームでした。
「子ども達が思い思いに、自分のパフェを作ったら楽しいと思って!」 ニコニコ話すAさん。確かにアイディアは素敵なのですが、しなびたフルーツに内心ギョッとしました。
しかも…2Lもあるボックスタイプのアイスは、開封済み!
保冷剤がついているのに、若干溶けかけたアイスは、1/4ほど食べた形跡があるのです。
「あれ?これ食べかけじゃない?」 そう平静を装って聞くと、Aさんは困ったような笑いを浮かべながら
「そうなの!会員制の海外スーパーで買ってきたんだけど、ちょっと口に合わなくて。捨てるのはもったいないし、子どもなら食べるだろうから、持って来ちゃいました!」と言うではないですか。
「不味いと分かってる、食べかけのものを持ってこないでー!」 なんて思っても、初対面のママにそんなこと言えません。
モヤモヤしたまま、フルーツの傷んだ部分をカットしたり、生クリームをホイップして、パフェの準備をしました。
主催者ママが、ナッツやクッキー、チョコスプレーなど、急遽トッピングを用意してくれたので、子ども達は大喜び!みんなでパフェを楽しく作って、いただきました。
Aさんはずっと感じが良く、最後にはLINEを交換して、クリスマスパーティーはお開きに。
「今度は持ち寄りで新年会をやりたいね!」そんな言葉を交わしながら、解散しました。
驚きの発言が!

翌日、Aさんが新たに加わったLINEグループの会話で事態は一変します。
「昨日はとっても楽しかったです!パフェ、子ども達がみんな喜んでくれて嬉しかったな。うちも冷蔵庫の大掃除ができて助かりました~!」
そんなAさんの発言に、「やっぱりこの人ちょっと変かも・・・」と頭をよぎり、危険信号がピカピカと点滅します。 続けて届いたAさんの発言で、確信しました。
「この人、危険だ!」
「パーティーの前に用事があって、フルーツや生クリーム、アイスを2時間くらい持ち歩いていたから、少し痛んでいたかも!?実は、生クリームの賞味期限もギリギリで…(照)もちろん保冷剤はつけているし、寒いから大丈夫だと思います~!」
そんな悪びれないAさんの衝撃告白に、一同唖然。
食べかけのアイスがいつ購入したものなのか、怖くて聞くこともできず、Aさんの無頓着すぎる衛生管理に恐怖を覚える体験でした。
常識を逸したAさんの行動に「食バイオテロママ」のあだ名がつき、それ以降持ち寄りパーティーは開かれていません。
(ファンファン福岡一般ライター)





