【中上真亜子が体験取材】麹と発酵の奥は深い!伝統のみそ・醤油づくりから、体に優しい発酵スイーツも

人気タレントの中上真亜子さんと一緒に、福岡・九州の“推しどころ”を深掘りする「ふるさと推し隊」。

今回訪れたのは、朝倉市で98年の歴史を誇る 「まるは醤油味噌醸造元 朝倉調味料」。筑後川の名水と受け継がれる職人の技で、麹づくりから一貫して味噌・醤油を造る老舗です。甘い麹と醤油の芳ばしい香りに包まれる蔵を特別に見せてもらいました。

目次

伝統的な醤油づくりの現場へ

醤油とみそ造りについて解説してくれた原田裕太さん(左)

案内してくれたのは、36歳の若き4代目社長・原田裕太さん。まず見学したのは醤油の仕込み場です。

小麦を焙煎し、大豆を蒸し、麹をつける工程を経た先に広がるのは、ずらりと並んだ巨大なタンク。

もろみを発酵させるタンクが並ぶ部屋

「うわ、何これ! 音がボコボコいってる!」

タンクの中では、仕込んだ「もろみ」 が発酵中。

濃厚な醤油の香りが広がり、「うわー! すごいなんか、濃い醤油の香りが!」と中上さんが目を丸くします。

「地面釣り上げたかもってぐらい重みを感じる!」と中上さん

原田さんの計らいで、中上さんが少しだけ“もろみ混ぜ”に挑戦。

長い木のヘラをタンクに差し込み、底をゆっくりかき混ぜると、建物2階分もあるその深さにまず驚き。

「結構深い!地面まで行ったかも」

かき混ぜた時のもろみの質感にも、

「おかゆくらい、ドロドロがある」「粒がしっかり残ってる!」

タンクの中では目に見えない菌たちが働き、発酵が進んでいます。

さらに別のタンクをのぞくと、

「もっとプツプツしてる!」「香りが全然違う!」

発酵の進み具合によって状態も香りも変わる、醤油の奥深さを肌で感じた瞬間でした。

発酵が進む「もろみ」

「これを1年以上発酵・熟成させた後に、絞ります」と原田さん。搾られた生醤油は火入れ・ろ過を経て、ようやく私たちが使う商品の形に仕上がります。

繊細な麹づくりの工程とは

3日間かけて出来上がる麹

続いて案内されたのは、みその心臓部でもある「麹室」。頑丈なレンガで覆われた部屋で、米麹や麦麹が創られています。

「水に浸ける時間、温度、湿度…全部で仕上がりが変わるんです。麹づくりは難しいからと、自家製みそをつくる地元の方から麹だけの注文も結構多いんですよ」と原田さん。

蒸した米に麹菌をまんべんなく散りばめたあと、室の中でゆっくり菌糸が広がり、白い膜が均一にまわっていきます。麹が出来上がるのには3日かかるそう。

温度管理を微調整し、五感を使って麹の状態を観察する。まさに「生き物と対話する」作業です。

中上さんが挑戦!“手前みそ”づくり

次は、みそづくり体験へ。目の前に置かれたのは、蒸したての大豆。この大豆を手で、ぐいぐい潰していきます。

「結構すぐ潰れる!」

これが結構な力作業。それでも黙々と大豆を手でつぶしていきます。

麹を混ぜ合わせる

続いて米麹をほぐし、塩を混ぜ合わせる工程では、

「うわ。すごい香り。酸味を感じる」「へえー!白いのが麹菌なんですね」

と香りと見た目に中上さんも興味津々。

全部混ぜ合わせたら、みそ玉づくりへ!

しっかり混ぜ合わせたら、最後はみそ玉づくり。手のひらで空気を抜きながら丸めていくと、

「保育園の頃、一番泥団子が上手だったんですよ!」と中上さん。見事なみそ玉が完成しました。

袋に詰めて空気を抜き、カラフルな「ファンファン福岡」手書きのラベルを貼って仕上がりました。

中上さんが手書きで「ファンファン福岡」オリジナルラベルを描いてくれました!

寝かせる期間は2〜3カ月。完成が楽しみです。

通常では体験は行っていませんが、小学校の社会科見学や、不定期で体験イベントを開催することもあるそうです。

味噌と醤油の試食タイム、麹の甘みを実感

いよいよ試食へ。まずは看板商品の「朝倉みそ」です。
中上さんがひと口飲むと、

「うーん! 甘い! 美味しい!」

麹をぜいたくに使っているので、「何も入れなくても甘い」のが特徴です。

続いて「発芽玄米みそ」。

「コクがすごい。うまみがしっかりありますね」と中上さん。

栄養価の高い発芽玄米で麹を造っており、天日塩と共に丁寧に仕込まれていて、体にもやさしいみそです。

発酵スイーツも充実!醤油・みそ・麹を使った多彩な商品

見た目も味も、まるでチョコレート!

発酵技術を生かしたスイーツも人気です。「スイーツでうちのみそや醤油を知ってもらうきっかけになれば」(原田さん)と、パティシエ経験者のスタッフとともに新商品の開発にも取り組んでいます。

CHOKOLEEST

麹チョコレート

麹のやさしい甘さでつくる、新感覚の“発酵カカオ”。砂糖不使用とは思えない満足感。中上さんも「甘酒っぽい甘さがある!和のチョコって感じでおいしい」とびっくり。

フィナンシェ(プレーン・醤油・みそ)

フィナンシェ

米麹を加えたフィナンシェ。バターの香りに、ほのかにみそや醤油の香ばしさを感じる焼き菓子です。「しょうゆってバターとめっちゃ合うんだ…フレンチのコース料理とかにありそう」と中上さんも絶賛。

チーズケーキ~shoyu&miso~

みそと醤油を使ったチーズケーキ

クラッカー生地に味噌、チーズ部分に醤油を加えた個性派のスティック型チーズケーキ。中上さんも「みそと醤油の風味がそれぞれ来る!普通のチーズケーキにはないコクがある」。

商品ラインナップも豊富!甘酒・麹・調味料・ドレッシングまで

にんにく生姜醤油やポン酢など種類も豊富

醤油の香りがしみついた木造の蔵、息づく発酵。まるは醤油味噌醸造元 朝倉調味料は、伝統と挑戦がともに息づいてる醸造蔵でした。

生甘酒も!

さらに店内には、昔ながらの甘酒や米麹、料理の幅が広がるオリジナル調味料、人気のドレッシングなど、多彩な商品がずらり。スイーツも含め、朝倉市内の直売所などでも販売しているそう。

蔵の技術と想いが詰まったラインナップがそろい、毎日の食卓をより楽しく、おいしく彩ってくれそうです。

まるは醤油味噌醸造元 朝倉調味料

住所:福岡県朝倉市三奈木564
営業:09:00〜18:00
店休日:土曜(不定休)、日・祝日、お盆、年末年始
URL:https://asakura-chomiryo.com/

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