人気タレントの中上真亜子さんと一緒に、福岡・九州の“推しどころ”を巡る「ふるさと推し隊」。
今回は福岡県大刀洗町で、田んぼの真ん中に佇む、知る人ぞ知る餃子の名店「餃子菜館」を訪れました。宇都宮で技術を学んだご主人が作る、もっちり大ぶりの餃子と、ゴマ香る担々麺が看板メニュー。地元で愛される味を、中上さんと一緒に体験してきました!

田んぼに囲まれた細道の先へ…隠れ家みたいな餃子屋さん

大刀洗町の県道からやや細い道へ入ると、まっすぐな道に両脇はのどかな田園風景。そんな場所にポツンと現れるのが「餃子菜館」です。

外観は民家の一角のようで、初めて訪れる人だと見過ごしてしまいそうなほど。
店内はカウンターとテーブルが数席。ご主人と85歳のお母さんが明るく迎えてくれます。
まずは名物の大ぶり餃子から!

焼き餃子は、運ばれてきた瞬間、その大きさに目を引かれます。福岡では博多風の小ぶりな餃子が主流のため、この“大ぶりスタイル”はとても新鮮。
中上さんがひと口食べた瞬間、
「うーん!おいしい!普通の餃子と違う。なんか小籠包って思うくらい、皮がもちもち」

焼き目の部分はカリッと香ばしく、上部はもちもち。皮は福岡県産のラー麦など5種類の粉をブレンド。厚みのある皮だからこそ生まれるメリハリある食感を楽しめます。
餡は野菜が8割で、シャキッとした歯ごたえが残り、野菜と肉の旨みが軽やかに広がります。

このほか、水餃子、揚げ餃子もあり、それぞ違った食感が楽しめます。
ごま香る味噌ベース!スープまで飲み干したくなる担々麺

続いて人気の「担々麺」。白ゴマと黒ゴマがたっぷりです。
「めっちゃゴマのいい香りがする!」と中上さん。

スープをひと口。
「あっさりなんだけど、コクがあってピリってくるおいしさ」と中上さん。
担々麺はみそベースのスープ。宇都宮で学んだ名店で教わったというみそを使っており、あっさりしながらもコクが深く、後から辛さがじわりと追いかけます。

麺はラー麦を使った自家製の細麺。
「麺は細いけど、もちもちしてる~」
細いのに弾力があり、スープとの絡みが抜群です。
餃子の皮から誕生!“出会えたらラッキー”の担々餃子うどん
さらに注目したいのが「担々餃子うどん」。
実はこのうどん、餃子の皮を作った日後だけに登場する「限定麺」なんです。
餃子の皮を丸く抜いた際に出る端材を丁寧にのばし、もちもちの特製うどん麺へ。仕込み量に左右されるため数量も少なく、出会えたらラッキーなメニューです。
スープは担々麺と同じ味噌ベース。さらに揚げたシュウマイ皮のサクサク食感が加わり、香ばしさが際立ちます。

どうして大刀洗で宇都宮餃子?

ずっと気になっていたのは、「なぜ大刀洗町に宇都宮餃子が?」ということ。
実はご主人、もともとは会社員。餃子が大好きで、「本場で学びたい」と脱サラして宇都宮へ行き、“あてもなく”修業先を探しに通ったそうです。
「そんなに餃子が好きだったんですね!」と中上さん。
最初はどの店にも断られたものの、通い詰めるうちに名店の店主と縁がつながり、泊まり込みで技術を習得。帰郷後、自宅の敷地内に店を構える形でスタートしました。
日々の工夫が詰まった一皿たちも

餃子菜館には、餃子以外にも手作りの工夫が詰まった料理があります。
餃子の餡が余った日だけ登場する春巻き「とんからりん」に、カレー・担々・和風の3種類がある「スープ餃子」。さらに、コロナ禍を機に始まった、冷凍餃子のセルフ自販機も人気です。
のどかな田んぼに囲まれたお店で、宇都宮仕込みのこだわり餃子と手づくり麺を楽しんでみてはいかがでしょうか。
餃子菜館

住所:福岡県大刀洗町山隈2447-7
店休日:水曜日
営業:月・火・木・金 11:45〜14:00(L.O.13:30)、16:30~21:00(L.O.20:30)
土 11:45~21:00(L.O.20:30)、日 11:45~19:00(L.O.19:00)





