2025年10月11日に志賀海神社(福岡市東区)で御神幸祭が実施されました。2年に1度、10月第2日曜日に行われる御神幸祭は御祭神が奏楽とともに頓宮にお下りになる、福岡県の無形文化財にも指定されている大祭で、今年は約300人が参加しました。お祭りのルーツや志賀海神社について、宮司の阿曇さんにお話をうかがいました。

さまざまな“船出”を後押しする志賀海神社
―志賀海神社の起源や歴史について教えてください。
志賀海神社の起源は紀元前3~4世紀までさかのぼり、元は志賀島北部に位置する勝馬に創建、その後現在の場所に移りました。

長い歴史を歩んできた志賀海神社は各時代の武将から庇護をうけ、豊臣秀吉からは社領地を与えられ、現在の社は黒田長政の寄進によるものです。
古くから「海神の総本社」として知られ、命がけの船出の安全を祈願してきた志賀海神社は「人生の船出」も後押ししてくれます。山に囲まれ海を望む志賀海神社、大きな決断の前にぜひご参拝ください。
年間70のお祭り!?志賀島が守る古式の祭事
―お祭りの特徴や見どころを教えてください。
大小70の神事が開催される志賀海神社。中でも御神幸祭は福岡県の無形文化財に指定されています。お祭りの最大の特徴は、古式にならった神事。龍頭を掲げて舞う「龍の舞」、巫女(みこ)による「八乙女の舞」、社に伝わる阿曇磯良の伝説を模した「羯鼓の舞」が行われます。

地域住民と若者でつくるお祭り 多国籍なにぎわいも
―今年のお祭りの様子について教えてください。
3つの舞が行われるのは、本殿から少し離れた頓宮。3基の神輿を社殿から運び出し、神社の長い階段を下り、頓宮まで移動するにはかなりの人手が必要となります。

それを担うのは「社人」とよばれる志賀島の住人や島に関係する人々。今年は九州産業大学の野球部に所属する学生の力も借りて開催されました。また、今年「龍の舞」を舞ったのは高校1年生と、若い力が活躍する祭りとなりました。
見物者の中にはヨーロッパ圏、アジア圏の方もいて、多国籍なにぎわいも見せました。

見どころが詰まった大祭にぜひお越しください!
―今後大祭へ来る方に一言お願いします。
古くからの作法を継承しているお祭りは珍しく、古式の神事を体感できる貴重な機会です。また御神幸祭の翌日に開催される迫力ある流鏑馬(やぶさめ)も見どころです。ぜひお越しください。
志賀海神社
住所:福岡市東区志賀島877
問い合わせ:092-603-6501
営業時間:6:00~17:30
URL:http://www.shikaumi-jinja.jp/index.html





