【中上真亜子が体験取材】朝倉で“ウイスキーの生まれたての香り”を満喫!情熱ほとばしるシングルモルトを味わう旅

人気タレントの中上真亜子さんと一緒に、福岡・九州の“推しどころ”を旅しながら、その土地の魅力を深掘りしていく「ふるさと推し隊」。

訪れたのは、福岡県朝倉市に誕生した福岡初のクラフトウイスキー蒸溜所「新道蒸溜所」。江戸時代から日本酒づくりに取り組み、現在は樽熟成麦焼酎やジン、ワインなど幅広い酒造りに挑む「篠崎」が新たに立ち上げたウイスキー造りの拠点です。今回はその蒸溜所を見学し、ウイスキーにかける情熱と挑戦に迫ります!

目次

蒸溜所見学からスタート。広がる香りに思わず「わっ!」

まずは蒸溜所の内部見学へ。案内役は、新道蒸溜所の梅野尚平さん。扉を開けた途端、「香りがふわっと来る!」と中上さん。場内には甘い麦芽の香りが広がり、期待が一気に高まります。

驚きの連続!ウイスキー造りを間近に

毎日約1トンもの麦芽を粉砕しているんだとか!

最初はスコットランド産麦芽の“異物選別”と粉砕の工程。麦芽の中からナッツが出てくることもあるという説明に、「そんなことあるんだ!」と中上さんも驚いた様子。

粉砕する前の新鮮な麦芽

続く糖化の工程では、砕いた麦芽を温水と混ぜ合わせ、デンプンを糖へと変えていきます。比重の違いで自然に層ができ、麦芽の皮が“3Dフィルター”のように働きながら、ゆっくりとろ過が進みます。その仕組みに、「理科の実験みたい!」と興味津々でした。

酵母を加えることで発酵し、糖分がアルコールに変化

発酵タンクでは、ぷくぷくと泡立つ酵母の勢いに「泡の勢いがすごい!」と中上さん。発酵が進む様子をじっくり体感できました。

熱気むんむん!蒸溜工程で高まる職人の情熱とこだわり

特注のポットスチルで2回に分けて蒸溜される

階段を上がると、熱気を帯びた特注のポットスチルが2基並びます。ここで、1回目・2回目と蒸溜を重ね、雑味を取り除きながら原酒が磨かれていきます。

「すごい温度!」アルコールを沸騰させる熱気に「すごい温度!」と中上さん

1トンもの麦芽を仕込んでも、1日にできる原酒はわずか600リットルほど。
「ええ!?麦芽があんなにあったのに…びっくり」と、中上さんは熱心にスチルに見入っていました。

無数の樽が眠る熟成庫へ。圧巻のスケールに思わず…

ずらりと樽が並ぶ倉庫は壮観

続いて、1800本超もの樽が並ぶ熟成庫へ。バーボン、シェリー、ミズナラ、栗の樽などが並びます。

梅野さんによれば、樽は温度差で膨張と収縮を繰り返し、その木目からアルコールや水分がわずかに蒸散する“呼吸”のような動きを通して、ウイスキーの熟成が進んでいくのだそう。

その解説を聞いた中上さんが思わず、

「ここでずっと口を開けてたら、ちょっと飲んでるのと一緒ですよね?」

思いもよらない質問に、梅野さんも「すごい発想ですね」と笑顔を見せていました。

ミズナラ樽の香木のような深み、シェリー樽のレーズンのような甘さなど、樽ごとの個性を教えてもらいながら、「同じ原酒なのに、樽でそんなに変わるんだ…!」と驚きの連続でした。

また、新道蒸溜所では自社の森にミズナラの植樹を進めており、未来の樽材を自分たちで育てる“森から育てるウイスキー”という長期プロジェクトにも取り組んでいるそうです。

いよいよ試飲へ!“ウイスキーの赤ちゃん”に感動

楽しみにしていたテイスティング

見学の最後は併設ショップの「SHINDO LAB STAND」でテイスティング。まずは樽熟成前の原酒「ニューメイク」から。アルコール度数は60%以上あり、色は無色透明です。

「飲む前からいい香り」
中上さんはひと口飲むと、
「もっとガツンとアルコールが来ると思ったら…想像以上においしい!」とびっくり。

麦の甘さやオイリーな厚みなど、同蒸溜所が目指す“重くて甘い香り”がしっかり感じられる、まさに“ウイスキーの赤ちゃん”です。

透き通るような琥珀色が美しい「SHINDO EXPERIMENTAL 01」

続いて、4種の樽原酒をブレンドしたシングルモルトウイスキー「SHINDO EXPERIMENTAL 01」を試飲。こちらは樽での熟成期間を経て、透き通るような琥珀色です。

「最初と後半で香りが変わる!びっくりだし、おいしい」と、香りの変化を満喫。アルコール度数は50%で、加水することでさらに香りの変化を楽しむこともできます。

その後は、樽ごとに個性が異なる原酒の飲み比べも体験。バーボン樽、シェリー樽、ミズナラ樽、スコッチのリフィル樽と、同じ原酒でも熟成樽によって香りも味わいも大きく変化することに、

「これ全部、もとは同じ原酒なんですか!?」
「それぞれ香りが全然違う…!ミズナラは、とっても高貴でオリエンタルな雰囲気」

と中上さんも感動。

樽熟成の奥深さを知る、学びと驚きのひとときになりました。

自分だけの1本をつくれる「ハンドフィル体験」も!

「SHINDO LAB STAND」では、ウイスキーや篠崎の各種お酒が購入できるほか、日本でも珍しい“ハンドフィル体験”が楽しめます。

一滴も残さず、最後までしっかりと…

熟成樽から500mlのウイスキーを自分の手でボトルへ注ぎ、ラベル記入まで行う特別な体験。

ラベルもオリジナルに

この日の樽は、ラムカスク熟成・アルコール度数62.5%でした。

「これ…絶対お酒好きはテンション上がるやつ!」と中上さん。

完成!

参考価格は 1本12,000円(税込、樽によって変動あり)で、旅のお土産にはもちろん、贈り物にもぴったりです。

蒸溜所見学から試飲、販売まで

原料の処理から発酵、蒸溜、熟成、試飲まで―。

蒸溜所が掲げる理念は「THE QUEST FOR THE ORIGINAL=独創性の追求」。どの工程にも、先人たちへ最大の敬意を持ち、常に新しい酒づくりを目指して挑戦していく姿がありました。

「こんなに深い世界だったんだ…」と見学を終えた中上さん。ウイスキー造りの奥深さに触れることができました。

蒸溜所見学は事前予約制で、公式サイトから申し込むことができます。見学だけでなくニューメイクやカスクサンプルの試飲(※飲めない方には持ち帰り用セット)もあり、ウイスキーの世界を五感で楽しめます。

「SHINDO LAB STAND」の店内には、篠崎のお酒がずらり

福岡初のクラフトウイスキー蒸溜所として誕生した、新しいお酒の名所。お酒が好きな方はもちろん、ものづくりの現場を楽しみたい方にもおすすめのスポットです。

SHINDO LAB STAND(シンドウ ラボ スタンド)

住所:福岡県朝倉市比良松626-1
営業:10:00~16:00
定休日:水曜、木曜
URL:https://shindo-lab.jp/

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