義父母に対する悩みを話して打ち解けた、Sちゃんママ。わが家に遊びに来ることになり、ウキウキしたのも束の間、思わず「デジャブかよ!」と叫びたくなるような行動に驚きました…。
義父母に対する悩みを聞いてくれるママ友

出産後、初孫かわいさに頻繁にわが家にやってくるようになった義父母。しかも、「すぐ帰るから」とやって来ては結局長居するので、食事の用意が必要になります。
出前を頼んだり、スーパーやコンビニでお惣菜やお弁当などを買ってくると、義父母は
「わざわざよかったのに」と言いながら完食し、しかも一切お金は出しません。
そんなモヤモヤも、近所のママ友に話すとスッキリ。中でもSちゃんママは親身になって話を聞いてくれるので、とてもありがたい存在でした。

かすかな違和感を抱くも…

ある日のこと。第二子を妊娠したSちゃんママから、もうすぐ実家に長期帰省するから、その前にわが家に遊びに来たいといわれて、二つ返事でOKしました。
迎えた約束当日。Sちゃんママがやって来たのは11時と、1~2時間も経てばお昼という微妙な時間。しかも1歳半のSちゃんを連れているのに、持参したのは鍵とスマホのみという身軽さ。
それでも私は、初めてのわが家でSちゃんが場所見知りするかもしれないし、本人の体調もあって短時間で切り上げるつもりなのかも。のんきにそう思っていました。
まさかのデジャブのような時間

しかし、私の予想に反して、13時を過ぎてもSちゃんママは一向に帰る気配がありません。
それどころか、Sちゃんがグズグズしだすと、Sちゃんママはキッチンのスティックパンの袋を見て
「このパン、Sが大好きなの!」と笑顔を向けてきました。
「…え、あ、よかったら食べる?」思わずそう返すと、その言葉を待っていたかのように、SちゃんママはスティックパンをSちゃんに食べさせました。
お腹が満たされたSちゃんはあっという間に夢の中へ。「動かすと起きちゃうから」というSちゃんママの言葉に、もうしばらくわが家に滞在することが確定しました…。
時計は14時を回り、さすがに私もお腹が空いてきました。Sちゃんママはテーブルの上の宅配ピザのチラシをずっと見ています。そして、「旦那がチーズ苦手だから、家ではピザは食べられない」と繰り返し言ってくるのです。
「ピザが食べたい!」と素直に言ってくれたら、私も喜んで「いいね」と言っていたでしょう。でも、Sちゃんママは自発的な欲求はしたくない様子。私の先回りを期待した間接的な要求に留まるのは、義父母と似ています。Sちゃんママにも幾度となく話してきたはずなのに、当の本人は同じことをしている自覚はまったくなさそうでした。
とはいえ、このままSちゃんママと空腹我慢大会を続けるのも面倒だった私は、ピザを注文して2人で食べることに。結局、ダラダラと夕方までわが家で過ごした後、帰りしなSちゃんママから言われたのは「ありがとう」でも「ごちそうさま」でもなく、「わざわざよかったのに」と、これまた義父母とまったく同じセリフでした。
しかも、スティックパン代やピザ代を払わずに帰っていくところまで一緒…。

言わなきゃわからない人がいる
Sちゃんママも義父母も、一連の行動はきっと無意識に近い状態で行っているのだと思います。後日、義父母にSちゃんママのことを話してみると、「信じられない」と怒っていたので、自分たちも同じことをしている自覚はやっぱりないようです。
これまでは、私のつらい気持ちにいつか気づいてくれるかもと淡い期待を持っていましたが、それは無駄なのだと気づくきっかけになりました。
今は義父母には「食事をしてから来てください」とはっきりと伝えています。もちろん、出産後に戻ってきたSちゃんママにも、食事や昼寝にかかる時間には遊ばないとしっかり伝えました。
(ファンファン福岡公式ライター/tsukimi)





