日増しに秋が深まり、冬もすぐそこまで来ています。そんな季節にはゆったりと温泉に漬かってリラックスするのがオススメ。自然のぬくもりを感じてみてはいかがでしょうか。福岡県内にある個性派の〝穴場〟日帰り温泉をご紹介します。
福岡市南区|49度の熱さがやみつきになる! 温泉好きでにぎわう昭和の名湯【博多温泉 元祖元湯】
福岡市の住宅街にある博多温泉発祥の湯。49度の源泉をかけ流しており、冬でも汗が止まらないほど体が温まります。浴槽は4人までと小さめな分、お客さん同士の距離が近くなり自然と交流が生まれるそう。近隣の住民をはじめ、国内外の温泉好きでにぎわいます。1969年創業当時の雰囲気を残す昭和レトロな内装も好評。懐かしい気分に浸ることができる温泉です。飲泉が可能で、容器を持参すれば持ち帰りもOK。

勢いよく出るお湯を背中や肩に当てる人も。

貴重品は手前の受付へ。

民家のようなたたずまい。

「湯船に入る前は十分にかけ湯を。だんだんと気持ち良くなりますよ♪」と、店主の安部隆宏さん。
泉質
塩化物泉
博多温泉 元祖元湯
住所:福岡市南区横手3-6-18
電話:092-591-6713
営業:13:00〜18:00
料金:13:00~15:00(2時間)600円
14:00~16:00(2時間)600円
15:00~18:00(1時間)500円
※小学生以下 半額
休み:木、日曜
駐車場:普通車3台
アクセス:西鉄バス「横手四丁目」から徒歩約3分
西鉄「井尻駅」から徒歩約15分
※2025年11月21日号掲載
筑後市|まるで鍾乳洞…黄土色広がる露天「美肌の湯」として常連多数【川の駅船小屋 恋ぼたる】
露天風呂に一歩入ると、鍾乳洞のように温泉成分が堆積して浴場が黄土色に染まっている光景に驚きます。「美肌の湯」として親しまれ、鎮静効果や炎症を和らげる効果が期待できます。他にも「痛かった肩が改善した」「肘が上がるようになった」という常連客の口コミもあるほど。源泉は30.9度で、お湯を加えて温度調整。趣が異なる二つの大浴場は週に1回、男女で入れ替わります。

黄土色が広がる露天風呂はムード抜群。

湯上がりにくつろげる休憩スペースも。

毎日訪れる常連客もいるそう。

「県内でも珍しい成分がたっぷりのお湯です。隣に物産館もあるので合わせて楽しんでください!」と、総支配人の水野義春さん。
泉質
マグネシウム・ナトリウム・カルシウム炭酸水素塩泉
川の駅船小屋 恋ぼたる
住所:筑後市尾島298-2
電話:0942-52-8866
営業:10:00〜21:00
料金:大人(中学生以上)700円
小人(4~12歳)350円
3歳以下無料
70歳以上、障害者 500円
休み:火曜
駐車場:あり(62台)
アクセス:九州自動車道「八女IC」から車で約8分、
「JR筑後船小屋駅」から徒歩約15分
※食事どころあり
※2025年11月21日号掲載
遠賀町|田園地帯にポツンと現れる…「赤湯」で身も心もポカポカに【遠賀川温泉】
浴槽の底が見えない〝特濃〟という言葉がふさわしい茶褐色の「赤湯」が有名。掘った井戸水を植物にまくと枯れ始めたことから詳しく調べたところ、温泉だったことが判明したというユニークな逸話があります。初めは透明ですが、空気に触れたり、加温したりすると赤く変化します。今月に先代から経営を引き継いで2代目が就任。施設をリニューアルし、上質な牛乳やクラフトビールの提供を始める計画も動き出しています。

珍しい「赤湯」に魅了されて遠方から訪れる人も。

男女別ののれんが湯どころの雰囲気を演出。

玄関ののれんには「健康温泉」の文字。

「友人や家族、共通の趣味を持つ方々の憩いの場となるよう少しずつ育てていきます。温かく見守ってください!」と、2代目の一田和範さん。
泉質
含鉄―ナトリウム・カルシウム―塩化物冷鉱泉
遠賀川温泉
住所:遠賀町浅木61-1
電話:093-293-6869
営業:平日 13:00〜22:30
土日祝日 10:00〜22:30
料金:大人 800円
4歳~小学生 500円
休み:火曜
駐車場:普通車7台
アクセス:JR鹿児島線「遠賀川駅」から車で約7分、
九州自動車道「鞍手IC」から約15分
※2025年11月21日号掲載





