〝食と器でおもてなし〟をテーマにさまざまな催しが企画される「第21回 秋の有田陶磁器まつり」が11月20~24日、佐賀県有田町の各所で開かれます。有田焼はもちろん、歴史的な町並みや食、紅葉などを楽しめます。松尾佳昭有田町長と、主催する有田観光協会の岩井章専務理事がまつりをPRしました。

春の陶器市に比べ、店の人との会話を通じて器選びがしやすいといわれる秋の陶磁器まつり。のんびり歩きながらおいしい食も楽しめるのが魅力です。普段は公開されていない薪窯(まきがま)が今年も公開されるほか、着物の着こなしコンテストが新企画として登場。まつりに合わせて町内27店の食事どころで秋を感じられる限定メニューが提供されるのも注目です。
焱の響演~薪窯めぐり
有田を代表する4窯元が「薪窯焚き」を公開します。400年もの間、受け継がれてきた伝統の薪窯を操る熟練の職人による仕事風景を近くで見ることができます。炎の表情や煙突から立ち上る煙…。この機会だからこそ温度や匂い、質感まで楽しめます。

■今右衛門窯
色鍋島の歴史と伝統を守り続け、格調高い作品を生み出す窯元です。松薪による窯焚きの様子を眺めることができます。
〈日時〉21日 ①7:30~ ②8:15~ ③9:00~ ※各30分の入れ替え制

■源右衛門窯
22日に火入れをして23日に攻め焚き。煙突から立ち上る煙、職人が窯に薪をくべる様子を近くで見ることができます。期間中は工房も開放されます。
〈日時〉23日 8:00~17:00

■茂正工房
中国宋時代の青磁を再現・研究するため1989年に「割竹式登り窯」が築かれました。この登り窯を臨場感あふれる中で見ることができます。
〈日時〉22日 10:00~16:00

■天狗谷古窯(有田ポーセリンパーク)
日本の磁器創成期に使われていた天狗谷窯の発掘データに基づいて再現された全長53mの登り窯です。窯焚きの見学と、状況に応じて薪入れ体験も楽しめます。
〈日時〉23日 10:00~16:00
秋の期間限定グルメ
まつり期間中の20~24日には有田町内の27飲食店で秋を感じる限定メニューが提供されます。町内や佐賀県内の新鮮な食材を使った料理が美しい有田焼の器で提供されます。



初開催!有田きもの着こなしコンテスト
有田のシンボルの一つでもある「大公孫樹(おおいちょう)」で、老若男女問わず着物の着こなしを競うコンテストが初開催されます。最優秀賞(1人)には、有田観光協会会員店で使える商品券5万円分が贈られます。準優秀賞、優秀賞、観光協会賞(各1人)にも1~3万円分の商品券の副賞があります。

【日時】23日13:00~
【場所】大公孫樹(おおいちょう) ※雨天時は泉山体育館
【応募条件】年齢・性別は問いません/個人(1人)での参加/参加無料/参加者は有田焼のアクセサリーなどを1点以上身につけること/3分以内で自己PRをします
【応募方法】有田観光協会ホームページ「ありたさんぽ」特設ページにある応募用紙に必要事項を記入し、メールなどで送信。持参も可能
https://www.arita.jp/event/toujikimatsuri/
【審査基準】
独創的かどうか・斬新かどうか・表現力は豊かであるか・きものは映えているか・有田焼は活かされているか など
【応募締め切り】11月14日 ※先着30人程度
