【博多座】元宝塚歌劇団の柚香光さんが福岡に! ミュージカル「十二国記 ー月の影 影の海ー」主演で2026年幕開け

元宝塚歌劇団花組トップスターの柚香光(ゆずか れい)さんが東宝ミュージカル作品に初主演!「十二国記 ー月の影 影の海ー」は、大分県出身の作家・小野不由美さんのファンタジー小説を初舞台化。12月からスタートする東京公演に次いで2026年1月6日(火)~11日(日)、博多座(福岡市博多区)で上演されます。10月に博多座で開かれた取材会で、柚香さんが作品への思いや博多座の印象などを話しました。

目次

「陽子とヨウコが違和感なく同一人物と思われるように」

「素晴らしい原作の初ミュージカル作品に出演できて光栄です」と柚香光さん

―本作の出演が決まった時はどんな気持ちでしたか。

東宝ミュージカルに初めて出演、しかもたくさんのファンがいる素晴らしい小説「十二国記」の初のミュージカル作品ということで、とても光栄で心が躍るような気持ちでした。原作を初めて読んだ時は、ページを次々にめくってのめり込んでいく感覚に、うれしい驚きと面白さを覚えました。主人公の「中嶋陽子(ヨウコ)」を演じるという気持ちで読めば読むほど、事の大きさやありがたさを感じ、ヨウコをちゃんと理解して舞台に立たなければと思いました。

―異世界に連れ去られるヨウコのキャラクター像とは。

物語の最初は葛藤や迷い、過去の過ちを抱える等身大の女子高生という感じで、いろいろな試練に遭いその運命を徐々に受け入れていく中で「自分はどうするのか」「日本に生きて帰るために何をしなければいけないのか」を見つけて成長していく。芯が強くて賢く、素晴らしい人だと思います。

 ヨウコ(左)と陽子 画像提供:博多座

―一方、私たちが住む世界の「中嶋陽子(陽子)」を加藤梨里香さんが演じます。陽子とヨウコ、異なる世界ではあるものの同じ人物を演じる上で心がけたいことは。

小説では中嶋陽子が感じたことなど心の声を文字で読者に伝えていますが、舞台ではせりふでしかお届けできない。小説と同じように中嶋陽子の体験をお客さまに追体験してほしいので2人1役に設定したと聞いています。舞台の生のエネルギーや陽子とヨウコの葛藤などを一緒に感じられるのが、今回の見どころ。加藤梨里香さんとは身長も顔つきも装いも全く違います。陽子からヨウコに切り替わる瞬間はすごく大事なシーンですし、違和感なく同一人物だと思われるように演じたいです。

「戦いによって成長していくヨウコの変化を見てほしい」

「モップの効果的な演出にも注目を」

―山田和也さんの演出への期待は。

どのような演出になるんだろうというワクワク感の一つに、モップの演出があります。モップ?と思われるかもしれないんですけれど(笑)。異世界のちょっとした違和感、不気味さや居心地の悪さをモップが表現するという、すごく印象的な効果があるに違いない演出プランが、どういう風に「十二国記」の世界にマッチしていくんだろうと思いました。皆さまにも楽しみにしていただきたいです。

柚香さん演じるヨウコのビジュアル  画像提供:博多座

―アクションシーンもたくさんありそうですね。

この作品はファンタジーなので、異世界で戦う相手には異形の獸もいます。それらがあらゆる演劇の手法でどんどん登場しますので、そういう面も楽しんでいただけると思います。対するヨウコがどう戦うのか、ヨウコが成長するにつれて剣との関わり方も変化していきますので、そういう点も丁寧に演じたいと思っています。

ミュージカル作品なので歌も楽しみです。

どんな楽曲がもらえるのかドキドキしながら待っていたんです。全部で30曲ぐらいあるのですが、聞くだけで心が揺さぶられるようなパワーを持った壮大な楽曲ばかりです。キャラクターそれぞれの視点から掛け合い、歌い合うようなナンバーがめじろ押しで、私もヨウコの言葉を音楽に乗せてお客さまに届くよう稽古に励みたいです。

「大好きな博多座で新年をスタート。ワクワクします」

「博多座も博多の街も大好きです」

―宝塚時代に公演で訪れた博多座の印象や思い出などを。

博多座は建物の雰囲気もロビーの高揚感もすごく魅力的で大好きです。(公演時には)お客さまがとても温かい空間をつくってくださったのが印象的でした。博多の街も活気があってすてきだなと訪れるたびに感じます。

―九州のファンへメッセージを。

新年初めの博多座公演で2026年をスタートできるのはワクワクしますし、九州の皆さまにお目にかかれるのを心待ちにしています。ぜひ博多座にお越しいただけるとうれしいです。

「博多座でお客さまに会えるのを心待ちにしています」

【十二国記】
「魔性の子」(1991年)に始まりシリーズ累計1,300万部を超える小野不由美さんの大人気小説。我々が住む世界と地球上には存在しない異世界(十二国)を舞台に繰り広げられる壮大なファンタジー。待望のミュージカル「十二国記 ー月の影 影の海ー」は、脚本と歌詞を「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」の元吉庸泰、音楽を映画「プリキュアオールスターズF」の楽曲を制作した深澤恵梨香、演出をミュージカル「ローマの休日」や舞台「キングダム」の山田和也が担当。

ミュージカル「十二国記 ー月の影 影の海ー」

画像提供:博多座

日時:2026年1月6日(火)~11日(日) 
   6日 17:00、7日(水)~11日 12:00
   ※8日(木)、10日(土)は17:00あり
場所:博多座(福岡市博多区下川端町2-1)
料金:平日…A席15,500円、B席10,500円、C席5,500円
土・日曜…A席16,000円、B席11,000円、C席6,000円 ※税込み
※チケットの一般発売(インターネット)は11月22日(土)10:00開始
問い合わせ:博多座電話予約センター
電話:092-263-5555
博多座公式サイト https://www.hakataza.co.jp/lineup/120

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