福岡・大濠にある人気のパスタとピザの店「らるきい」。行列必至の名店で看板メニューとして親しまれる「ぺぺたま」が、なんと中村学園女子高等学校(福岡市)の食堂に登場しました!
10月29日(水)、同校カフェテリアで行われた特別企画「卒業生キッチン」では、卒業生で「らるきい」代表の河野通子シェフが、生徒の目の前でフライパンを振り、できたての「ぺぺたま」をふるまいました。
行列ができる名店のパスタ「ぺぺたま」

「ぺぺたま」とは、「ペペロンチーノ」と「卵(たまご)」をかけ合わせた、らるきい発祥の創作パスタ。
たっぷりのニンニクと唐辛子の香りが食欲をそそるペペロンチーノに、まろやかなふわトロ卵が絶妙に絡みます。
シンプルなのに奥深い味わいで、芸能人や著名人のファンも多い人気メニュー。福岡市中央区・大濠にあるお店には全国から客が訪れ、いつも店の前には長い行列ができるほどです。
今回の特別企画「卒業生キッチン」は、食を通じて卒業生のキャリアや想いに触れ、生徒たちが自分の進路や将来について考えるきっかけにしてもらうと、初めて企画された新しい取り組み。その記念すべき第1回として、地元民もよく知る行列グルメが生徒と保護者を対象に限定計200食の特別メニューとして登場しました。
シェフが目の前で!「やばーい!!」と歓声上がる学食タイム

正午を過ぎるころ、校内には食欲をそそるガーリックの香りがふわりと広がり始めました。福岡屈指の名店の味を学食で味わえるとあって、生徒たちの期待も高まるばかり。香りに誘われるように、授業を終えた生徒たちは一気にカフェテリアへ。
この日は「ぺぺたま」を、中村学園女子の学食スタイル「一汁三菜ランチ」にアレンジ。らるきいで人気の分厚いガーリックトーストに、副菜・スープ・デザートまでついた豪華なプレートとして提供されました。

しかも「ぺぺたま」の素材はすべてお店と同じ。河野シェフが自らフライパンを握り、らるきいのスタッフとともに、カフェテリアのキッチンで一つひとつ手作りしました。
整理券を手に入れた生徒たちは朝からそわそわ。料理を受け取り、席に着いてひと口食べると…
「うまっ!」「めっちゃガーリック!!」
写真を撮ったり、感想を言い合ったりして盛り上がっていました。

初めてぺぺたまを食べたという3年生の女子生徒は「いつも並んでる有名なパスタを食べられて、めっちゃうれしいです」と笑顔。別の女子生徒も「河野さんが卒業生だと初めて知って驚きました。しかもあんな有名店を経営してるなんて、すごい」と話していました。
「おいしい」から始まるキャリア教育
中村学園はこれまで、管理栄養士や料理人など“食のプロ”を数多く輩出してきました。卒業生との出会い・交流を学びにつなげる、新しい形の「キャリア教育」としてスタートしたのが「卒業生キッチン」です。
後輩たちに自ら料理をふるまった河野シェフは「何度でも!何でも!チャレンジをして自分の人生に素敵な色をつけていってください」と生徒たちにエールを送ります。
2026年4月から共学化して新たにスタートする「中村学園中学校・高等学校」でも、学園卒業生とのコラボレーションを通じて、“食のナカムラ”らしいキャリア教育を継続的に展開していく予定とのこと。
河野シェフが届けたのは、味だけではなく、努力や挑戦を重ねてきた先輩の姿。生徒たちにも、きっと“おいしくて心温まるエール”が届いたはずです!



