「俺にもかまえ!」生後4カ月のわが子に張り合う、夫の“赤ちゃん返り”に絶句

親元から離れた土地で、初めての子育て。夫も不器用ながら、戸惑いながら育児をする私を気遣っていてくれていたのですが…。あることをきっかけに、かまってちゃんへと変貌を遂げてしまったのです。

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我が家は転勤族

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現在9歳になる息子が生まれた頃に住んでいたのは、実家から遠く離れた地域でした。頼れる身内がいない土地での初めての子育ては戸惑いばかり。新生児期から数か月は息子のグズグズに悩み、常に抱っこ紐のお世話になっていたような…。とにかく必死で家事と育児をこなす日々を送っていました。

夫はというと、平日は仕事が忙しくなかなか息子に関われません。さらにもともとの不器用さがここにきて本領発揮。

・夫がおむつ替えをすると必ず漏れる
・息子を抱っこした状態で湯船への出入りができない
・赤ちゃんの洋服の仕組みが分からないため、紐やボタンの掛け違えが多発

など、息子のお世話を頼んでも余計に手間がかかります。夫としても、もっと別の形で力になりたいと考えていたよう。私の話を聞いたり週末の外出で気分転換を図ったりする形で、育児をサポートしてくれていました。

得手不得手はあれど、可愛い我が子を大切に育てたいという気持ちは同じ。我が家なりのスタイルで、夫婦で協力していけば大丈夫よね。私はそう自分に言い聞かせながら、親子3人の生活を満喫していました。

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そんな生活にも少しずつ変化が

息子が生後4カ月を過ぎた頃、始まったのはいわゆる夜泣き。一旦夜泣きモードに入ると、それまで何ともなかった夫の寝言やいびき、さらにはトイレに起きるときに布団が擦れる音にも敏感に反応し、激しく泣くようになってしまったのです。

泣き声がおさまっても、そこから軽く1時間はグズグズが続きます。

(さすがに、これはつらい…)

寝不足がピークに達した私は、意を決して「寝室を分けてほしい」と夫にお願いをしてみました。夫も、息子が頻回に泣くことで疲れが取れにくいと感じていたよう。お互いの負担が少しでも軽くなるのであればと、寝室を分けることに快諾。早速次の日から私と息子が和室に、そして夫は隣にある夫婦の部屋で眠ることにしました。

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夜泣きと寝不足、解消されるどころかとんでもない方向へ

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これで、夜泣きも寝不足も解消される…!ウキウキと期待に踊る気持ちを胸に、「じゃあ、寝かしつけてくるね!」と夫に告げ、息子を抱っこしていざ寝室へ移動しようとしたそのとき。

「A子は、寝かしつけたらこっちに戻ってくる?」と夫が何度も念押ししてくるのです。

「うーん。時間はかかるかもしれないけど、起きているように頑張るね」とあいまいな返事をして、消灯した和室に入りました。息子の寝かしつけは、順調に行って30分。ただ手こずると1時間以上かかるときもあり、そうなると大抵私も一緒に寝てしまいます。

(夫に頑張ると言ったから、早く寝かせたいな…)そう考えながら息子に寄り添っていると。

「A子~…まだ~?」と、まさかのふすま越しに私を呼ぶ夫の声。

(まじで!寝かしつけているんだから、返事なんかできるわけないやん!)という私の心の叫びをよそに、呼びかけをやめない夫。私の名前が連呼される妙な状況の中、いつもより長い時間がかかりながらも、何とか息子の寝かしつけミッションを達成しました。さすがに、ふすま越しのA子コールはやめてもらいたい。夫に文句を言うためそっとふすまを開けると、

なんと!

ふすまぎりぎりに夫の布団が敷き直されているではありませんか。

(まさか、寝室を分けたから、寂しいとかいうやつ…?)唖然とする私を尻目に、夫は何事もなかったように寝転んでいます。

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かまってちゃんがおさまらない夫、ついに

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これは続くな…という私の予想は大正解。次の日も、また次の日も。夫の帰宅が寝かしつけの時間よりも早い日は、A子コールを浴びながら息子を寝かしつけることになったのです。夜泣きの回数は減ったとはいえ、まだまだ息子の眠りは浅いまま。寝不足が解消されない私は、名前を呼ばれることで寝かしつけに余計時間がかかっている状況に我慢の限界がきていました。

「ねぇ…いい加減、名前呼ぶのやめてくれない?」息子のオムツを替えながら、夫にそう伝えた次の瞬間。寝転ぶ息子の横に、同じように仰向けに寝ころんだかと思うと、

「俺にも構え!!」と言い放ったのです。

寝かしつけと分かっていても、ぴしゃりと閉められたふすまに、寂しさを感じていたのだろう。できることならもっと器用に育児をこなし、私に頼られたかったんだろう。そう思えるのは、歳月が過ぎ、夫を隅々まで理解できた今だから。

初めての育児で疲労困憊だった当時の私は、新しいオムツをつけたご機嫌な息子と同じ姿勢で私の気を引こうとする夫を見比べながら、

(なんでこんな人と結婚しちゃったんだろう…)と落胆したのは、言うまでもありません。

(ファンファン福岡公式ライター/A子)

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