結婚前から義父の発言に私は不快感を持っていました。最初は冗談なのか本気なのかわからず受け流していましたが、どんどんエスカレートし義実家へ行くたびに不快な言葉を常に浴びせられるようになりました。そして、夫が浮気したときには、義父母の発言に唖然…。この瞬間、今までの発言は決して冗談ではなかったことや、義父母の本性を思い知らされたのです。
結婚前から薄々感じていた義父の過剰な自信

大学時代から夫(A)と交際していた私は、結婚前から時折義実家を訪れていました。しかしその度に義父のやけに自信過剰な発言を聞かされていました。「うちのAは◯◯大学に行ってるんだから優秀だ」「Aに選んでもらえてよかったな」など自信過剰にも程がある発言の数々。最初は冗談かと思い、笑いながら受け流していました。
結婚後のあり得ない言動と積み重なる不快感

結婚が決まると、「Aは優秀だからあんたも働かず楽して生活できるだろう」「Aは誰からも好かれる顔立ちだからな、浮気されないよう気をつけないとな」など度々心ない言葉を浴びるようになりました。「浮気されないように」という言葉はまるで私に何か原因があって浮気するというニュアンスにも感じ、言葉の裏に息子を徹底擁護する雰囲気を感じました。
そして子どもが産まれてからは「Aに似れば賢い子どもになるはずだ」といわれ、子どもが成長するにつれ、義実家で遊んでいる子どもの言動や態度を見て「なんだあまり頭の良い子ではないな。あんた似か?」など小馬鹿にする発言も多くみられました。段々と冗談ではないことに気づき始めた私は、義父母に会うことが憂鬱になるほど拒絶反応を示し始めました。
夫の浮気と義父母の信じがたい反応

ある日、夫が職場の部下と浮気していたことが発覚しました。胸が張り裂けそうなほどの衝撃で、これからどう生きていけばいいのか分からないほどの絶望に襲われました。そんな中、私は今までバカにされ続けてきた恨みつらみもあり、ここぞとばかりに真っ先に義父母へ浮気のことを連絡しました。しかしそこで返って来たのは驚くべき言葉の数々…。
「浮気?何かの間違いじゃないか?」という第一声にはじまり、「そもそも浮気だとしてもあんたがちゃんとしていないから浮気されるんだろう」と義父に言われ、挙句の果てには
義母からも「夜の営みはどうなっていたの?」「息子はそんなことする子じゃないわ。やっぱり何かあなたに原因があるんじゃない?とにかく4人で話し合いましょう」と責められました。
私は呆気に取られ何も言い返すことができませんでした。4人で話すと言っても実質1対3の話し合い。私が一方的に責められて話が終わるのは目に見えていました。
震えた手でスマホを持ちながら、「そうですか…もうあなたたちとお話することは何もありません。もう結構です」と言って私は電話を切りました。親として息子をかばいたい気持ちはわからないこともないですが、浮気を私のせいにしたり、夜の営みについて持ち出したりするなんてあり得ないことだと思い憤りを感じました。
後から考えるとなぜあのとき言い返さなかったのだろうかと何度も何度も後悔の念に苛まれました。「もうこんな馬鹿げた連中とまともに付き合ってられない!」と私は絶縁を決意したのです。
義両親との関係を断つ決断
その後、私は義父母との連絡を絶ち、孫にも会わせない判断をしました。連絡を絶つことに勇気はいりましたが、もう義父母と関わらなくても良いと考えると肩の荷が降りた気がしました。
その後、義弟夫婦も結婚。しかし結婚してから一度も義父母のもとを訪れていないことを知りました。結婚式以来、年賀状や電話での連絡だけで済ませているようです。
もしかすると、義弟のお嫁さんも結婚前もしくは結婚当初から義父母の失礼な言動を目の当たりにして距離を置く判断をしたのかもしれません。それは賢明な判断だったと思います。
それを考えると、私だけが過剰に拒絶しているのではなく、家族全体が義父母に必要以上の関わりを持たない選択をしているのだと納得できました。
(ファンファン福岡公式ライター / つきのあ)



