子どもだけでスタバ通い!?令和の小学生の姿に母が衝撃を受けたワケ

どこに出かけるのも暑かった夏休み。子どもたちを連れて普段はあまり行くことのないカフェで休憩することにしました。するとそこには、大人顔負けに過ごす息子の同級生たちの姿が。小学生だけでカフェ時間をたしなむ姿を見て驚いた私に芽生えた意識の変化とは?

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涼を求めて見つけたカフェ

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夏休みも後半に差しかかり、残った宿題や新学期の準備をし始めた頃。鉛筆や消しゴムなどの学用品が足りないことに気がついて小学5年生と2年生の息子たちと3人で買い物に出かけました。

最寄り駅の近くで買い物を済ませたのはいいものの、外はうだるような暑さ。どこかで休憩しようという話になったのですが、近くにあるのはカフェのみです。普段はファミリーレストランを利用することが多く、息子たちを連れてカフェに入ったことはほとんどありませんでした。

カフェは“大人の空間”ではないの?

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私の中でカフェは“大人の空間”というイメージがありました。自分が子どもの頃、カフェというものが身近にはなく、初めて訪れたのも10代後半になってからでした。

子どもが生まれてからも、カフェに行くのは息子たちがいない時だけ。キッズメニューの存在や、子ども用のイスが用意されていることは知っていたのですが、カフェ独特の静かな空間に元気いっぱいの息子たちを連れて行こうとはこれまで思えませんでした。

私が過保護なの!?訪れたカフェで見た驚きの光景とは

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とはいえ外の暑さにも耐えきれず、息子たちももう小学生なので静かに過ごすこともできるだろうとカフェに入ることにしました。それぞれコーヒーやジュースを注文し席についてホッと一息。

ふと店内を見回すと、そこには5年生の息子の同級生の姿が!そばに大人はおらず、1人で塾のテキストを広げて勉強をしています。途中で水を汲みに行く落ち着きぶりはまるで常連。さらに別の席では、同じ小学校の6年生が子ども達だけで来店してフラペチーノを飲んでいます。スマホやゲームを片手にソファーに腰かけている姿を見て、その慣れている様子に驚きを隠せませんでした。

私は息子たちを見ました。「トイレどこにあるの?」とか「お水をくんできて欲しい」などと言い、とても息子たちだけでカフェに行けるとは思えません。注文方法や商品名も複雑なので、大人の私も時々戸惑ったりするくらいです。だけどそう思っているのは私だけで、息子たちの世代ではもう、ファミリーレストランやファーストフード店に入るような感覚でカフェにも入れるのでしょうか。もしかして私が過保護なだけで、令和の小学生にとっては特別視するようなことではないのかもしれません。

子どもたちを見る目が変わった帰り道

カフェを後にした私たちは、すっかり汗も引いたので歩いて自宅を目指しました。帰り道、同じ空を見ながら色々な話をしました。カフェで飲んだおしゃれなジュースが美味しかったことや夏休みのこと、新学期のことや友達のこと。そんな話を聞いているとまだまだ子どもだなぁなんて思ってしまうのですが、カフェで見かけた同級生の姿を思い出すと随分大人びて見えました。

あの子たちと同じ年ごろの長男は、私が思っているよりも、ずっと成長しているのかもしれません。ついつい過保護になって、「どこに行くの?」「誰と行くの?」なんて聞いてみたり、子どもだけで出かけて大丈夫かな?なんて心配をしたりしてしまうのですが、もっと信じて少しずつ手を放していかなくてはならないのかもしれません。

時代がどんどん変化していく中で、親の知らないところで少しずつ、けれど確実に広がる子どもの世界。それをどこまで見守るか。子育ての常識も変わっていきます。今回のカフェでの出来事は、そんな変化の波を肌で感じる貴重な体験となりました。そして、私自身の子育ての「当たり前」を一度見つめ直す、良いきっかけになったのです。

(ファンファン福岡公式ライター/本田 すのう)

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※この記事内容は公開日時点での情報です。

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