結婚生活につきものの嫁姑問題。一見すると、義母とは良好な関係を築いているわが家ですが、私の心の奥には今でも消えない怒りがあります。2人目の産後、心も体もぼろぼろの私が体験した、忘れられない嫁姑トラブルとは?
里帰りしない私に納得していない義母

1人目の時は里帰り出産一択でしたが、実家の都合も考えて、2人目の産後は実家に帰らずに自宅に戻ろうと決めていました。
産後の日中はワンオペになるので、上の子は保育園を利用しようと手続きを進めていました。特に心配していたのは、お産で入院し私が不在になる間のこと。私と夫は、自宅から歩いて数分のところに住む義母に協力を求めるため、相談に行ったのです。
事情を伝えると、義母からは「里帰り出産はできないの?」と冷たい返事。他に手段もなく、私は何とか頼み込みお願いしたのです。結局、しぶしぶ引き受けてもらうかたちで話はまとまりました。
「上の子は保育園に行かせなくていい」と義母が言うので、決まりかけていた保育園はキャンセル。産後のことがずっと気がかりだったので、私はほっと胸をなで下ろしました。
急きょ、退院後は義理の実家で過ごすことに…

そして無事に2人目を出産。上の子のこともあるので、通常より早めに退院させてもらうことができました。迎えに来た夫から「産後しばらくはうちで過ごしたら、ってお母さんが言ってたよ」とのこと。思ってもいなかったお誘いが嬉しくて、しばらく義実家にお世話になることにしました。
もう無理!自宅に帰りたい!

初めの数日は平穏な日々でした。ところがある日、私が授乳や寝不足で疲れて、食事の時間も別室で過ごしていたときのこと。休日だった夫が部屋まで食事を届けてくれたのですが、お盆にのったご飯を赤ちゃんの枕元に落としそうになったのです。産後でナーバスになっている私はつい、「もう!何してんの!」と強い口調で返してしまいました。
夫の後ろにいた義母は、自分の息子が怒られている様子を見て顔色が一変。「せっかく食事を持ってきた息子に、なんて態度をとる嫁なの!」と言わんばかりの形相です。
その日からというもの、義母は私に厳しくあたるようになったのです。新生児のお世話で食事が遅くなった私をよそに、そそくさと片付けをはじめたり、私の前で実の両親の悪口を言ってみたり…。産後で神経質になっている私にとって、義母と過ごすことは苦痛以外の何ものでもありませんでした。
夫に相談し、自宅に帰ることにしました。出産のため自宅を出てから約2週間。換気もしていない自宅に新生児を迎え入れるわけにもいきません。自宅の掃除に行こうとする私に、義母は「赤ちゃんも連れて行ってね。泣いてもお世話できないから」と一言。私は、冷たい小雨の降る中、生後間もない赤ちゃんをベビーカーに乗せて、自宅の掃除に向かいました。
その後、自宅でのワンオペ生活では無理がたたり、悪露が止まらないこともありました。恐怖と孤独感で涙を流したあの日の事を思い出すと、今でも胸が締め付けられます。
義母には世話にならない!
この一件から私は、「義母には世話にならない」と強く誓い、心の距離を置くようになりました。結婚して10年経ってもなお、あの時の怒りはおさまりません。しかし、子どもにとっては大切なおばあちゃん。私の私情で子どもに気を遣わせたくないという一心で、何とか今も良好な関係を築いています。
(ファンファン福岡公式ライター/kotone)


