子どもが生まれてすぐに「働きたくない」と言って仕事辞めてしまった夫。私が復職して働かなくてはならないのに、夫が安定して働いていないため保育園に入れず、職場からは理解を得られなくて時短勤務も叶わず…。どうにかして保育園入園と復職を果たすために情報収集をした結果、一つの希望が見えてきたのです。
ないない尽くしの夫

私の夫は、「働かない」「家事をしない」「育児をしない」などなど、ないない尽くしです。夫は、子どもが生まれて半年が経った頃、仕事に行きたくないと言って退職してしまいました。退職後も就職活動はせず、ゲームに明け暮れる日々。今も、フルタイムの仕事はしていません。
保育園入園の実情

私の住む自治体では、保護者の働いている時間や収入によって指数が割り振られ、各園の申し込み者の中で指数が高い順に入園が決まります。私の住む自治体は待機児童がゼロだと聞き、当然申請をすればどこかしらに入園できるものだと思っていたのですが、蓋を開けてみれば不承諾の通知が。
役所に問い合わせて色々と話を聞いてみると、「待機児童ゼロ」というのは、指数が一定以上の家庭が年度内に入園できたという意味で、それ以下の家庭は統計に含まれないとのことでした。
つまり、夫がフルタイムで働いていないわが家は、必然的に指数が低くなってしまうため、保育園入園が難しいということなのです。保育園に入園できなければ復職できず、復職できなければ入園も叶わないというジレンマに陥ってしまったのでした。
上司の冷たい反応
どうにか復職できないかと思い、上司に事情を説明し、自宅に近い勤務地への異動や時短勤務などの支援をお願いしました。一時保育の利用や幼稚園入園の可能性を模索しようと思ったのです。
しかし、上司は、「子供は家族で協力して育てるもの」「ふざけてるの?」と…。最後には「子供がかわいそう」と言い捨てられ、支援措置の願いは聞き入れてもらえませんでした。
もちろん、私自身も今の状況が子供にとって最高によい状態でないことは分かっています。それでも、事情をよく知らない上司にこのような心無いことばを浴びせられ、深く傷付きました。
自宅に近い勤務地への移動や時短勤務などの制度やルールがあっても、 実際にそれを利用できるかどうかは、職場や上司の理解に左右される現実があるのだと痛感しました。
夫を心療内科へ

それからさらに一年。保育園入園も復職も、夫の就職も叶わないまま時が過ぎていきました。
しかし、その間に、新たな事実を知ることができたのです。それは、「精神的・身体的な障害があると認定された場合には、一定の指数が付与される」ということ。この「障害」には、精神疾患も含まれるらしいのです。また、障害と診断されると、自治体からの就労支援を受けることも可能だというのです。
ちょっとしたことでネガティブになって被害妄想に囚われてしまうこと、2つ以上の情報を処理・記憶できないこと、他者の立場に立って考えられなくて周囲との摩擦が起きてしまうことなど、夫の特性に気になる点が多くあり、心療内科にかかってもらうことに。
診断は、抑うつ症状あり、さらに発達障害の可能性があるという話になったのでした。これから検査を受けていくことになる予定ですが、どのような結果が出ても受け止め、今後について考えていこうと思います。
ただ子供を安心して育てたいだけなのに…
今回の件で、産育休暇や保育園入園、復職、子育てに関する職場での受け入れについて、色々と考えさせられました。自治体ごとに仕組みは異なりますが、「待機児童ゼロ」という言葉をそのまま信じるのは危険かもしれません。申請前に、指数の仕組みや加点条件を役所に直接確認することをおすすめします。
また、私の場合は、夫の就労状況が大きく影響しました。家庭ごとの事情がそのまま点数に反映されることを知っておくと安心かと思います。
(ファンファン福岡公式ライター / June)


