ご近所づきあい、隣人とのやりとりに、困った経験はありませんか?私は新居に引っ越してきた翌日、隣人に怒鳴り散らされるという出来事がありました。初めて暮らす家、地域。迷うことも不安なことも多いもの。こんな状況のとき、あなたならどう対応しますか?
念願のマイホーム!待ちに待ったお引越し

かれこれ10年前。私は結婚し、今も住むマンションの一室へ引っ越してきました。モデルルームや現地の見学、夫と何度も足を運び決めた、念願のマイホーム。家具やカーテンなどのインテリア、家電も決め、転居のその日を楽しみにしていました。
引越し当日は、夫と私のアパートそれぞれから荷物を運び入れ、大忙し。夫と楽しく会話をしながら荷ほどきをして、あっという間に夜になってしまいましたが、引越し初日を無事に終えることができました。
引越し翌日、まさかの罵声に見舞われる

引越しの翌日、エアコンの取り付け工事が来ることとなっていました。エアコンは、室内からベランダ側室外機への配管設置のため、壁の穴あけ工事が必要です。そのとき、かなり大きな音がしていました。
すると、その作業の合間にベランダ側から、
「うるせーんだよ!!ふざけんなよ!!」と女性の怒鳴り声が繰り返し聞こえてきました。わが家の穴あけ工事による騒音に向かって怒鳴っているのが、明らかだったのです。
業者の方が、罵声があった隣人宅へインターホンを鳴らし挨拶にいってくださいましたが、
「なんだか酔っぱらってるのか、話をきいてもらえません…」とのお話でした。
謝罪も伝わらず、繰り返される怒鳴り声
夫へ事のいきさつをすぐに報告し、隣人宅へ謝罪に伺いました。私たちの配慮が足りなかったと、反省したためです。
しかし、インターホンを鳴らし一度顔を出してくれましたが、
「あたしはテレビ観てんの!忙しいんだよ!来るんじゃねー!」とまた怒鳴られてしまい、まったく話をすることができませんでした。お相手はおよそ70歳代の女性。後々気づきますが、ご夫婦で暮らしていらっしゃる様子でした。
それからというもの、隣人への苦手意識ができてしまった私たち夫婦。とくに音には注意して過ごそうと心がけ生活していました。しかしながら、一度気に食わないことがあると、続けて嫌味を言いたい人なのでしょうか。ベランダで布団を干し叩けば「うるせーんだよ!」と怒鳴り、「きたねーな!くせーくせー!」と理不尽に大声をあげ、わが家の子どもが生まれてからも、子どもの声に「うるせー!!」と声を荒げてくる始末。
ベランダに出ても、家の中に入って窓を閉めても聞こえてくる罵声に、私はすっかり心を病んでしまいました。しかし、このまま泣き寝入りしてはいけない!と、夫と2人でマンションの管理組合に訴えることにしました。
味方をしてくれた管理組合、そしてマンションの住民

私たち夫婦は、マンションの意見箱にこういった迷惑行為が起こっていることを記載して投函。そして管理組合にも直接迷惑行為について訴えました。
すると、管理組合より世帯主である夫へ、とても丁寧なヒアリング調査が行われました。大型のマンションであるため、近隣トラブルすべてに対応をすることは困難ではあるようでしたが、実はその迷惑隣人は他の住人からもクレームが多発していました。
組合からの厳重注意や、マンション住人全員が読む意見箱からのクレーム・状況共有を受け、わが家がその隣人から迷惑を被ることは、すっかりなくなりました。
「あのおばーさんやばくない?どこでも怒鳴ってるよね」そんな声をマンションの友人より聞くことはたまにありますが、以前よりは大人しくなっているよう。迷惑で有名だった隣人、共感してくれる住人がいるだけでも心が楽になりました。
引越しの際の騒音、荷物搬入の廊下使用など、どこまで配慮すべきなのか?集合住宅ならではのトラブルである今回の事例。転居当日に挨拶を行えていたらよかったのだろか…?そんなふうに振り返ることもありますが、相手が委縮するように怒鳴る行為は、正当化できませんよね。
困ったマンション隣人トラブル。あなたを守ってくれるのは、正義感と身近な組合、そして共感してくれる住人かもしれません。
(ファンファン福岡公式ライター/うにぺこ)


