35℃超えなのに北海道は冷房なし!?学童の「送風対応」に親も子も呆然

涼しいと思われがちな北海道でも、近年は記録的な猛暑が続いています。エアコンなしの学習環境では、わが子の勉強への意欲は下がるばかり。熱中症警戒アラートが出ても「送風」対応だけの学童保育にも、不安を覚えます。猛暑の夏、親子でどう乗り越えてきたかというと…。

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避暑地イメージはどこへ?熱中症警戒アラート連発

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「北海道って、夏は涼しいんでしょ?」そう思っている方、多いのではないでしょうか。私が子どもの頃は、気温が30℃を超える日などめったにありませんでした。ところが今では、北海道でも気温35℃を超える日が続出し、熱中症警戒アラートが発令されるようになりました。

そんな中、わが家の小学4年生の子どもが通う学校には、当然のようにエアコンがありません。他の学校はどうなのか気になり、職場のママさんに聞いてみたところ、「うちの小学校もエアコンついてないし、つけるって話も聞いたことない」とのこと。

幸いにも、本格的な夏が始まる前には、わが子の通う小学校でエアコン設置工事が始まりました。毎日お迎えに行くたびに、一つ、また一つと取りつけられていく業務用のどでかい室外機。

「これで、子どもたち今年の猛暑は乗り切れる」と、心底安堵したのです。しかし、喜んだのも束の間。風の噂で聞いた話では、エアコンの運転開始は来年からとのこと。今年の夏に間に合わないなんて、どういうこと!? とがっかりしました。

午前授業に変更、でも午後はエアコンなし学童へ…

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7月に入り、熱中症警戒アラートが出たある日、小学校から「本日は猛暑のため、午前授業に変更します」との連絡が入りました。「子どもたちは涼しい家で過ごしてください」という意図なのでしょう。

配慮はありがたい… ですが、わが子が午後から夕方まで過ごすのは学童保育。しかもその場所は、小学校の一室なのです。もちろん、学童保育にもエアコンはありません。これ、午前授業にした意味ある?

「冷房」じゃなく「送風」!? 学童保育に全力ツッコミ

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寒いくらいにエアコンが効いた職場から、エアコンなしの小学校へお迎えに向かうと、到着した瞬間から額に汗が吹き出します。あまりの暑さに「エアコンなしの環境、キツイわ」と、心の声がつい口に出てしまいました。

学童保育の教室に入ると、スポットクーラーが稼働しています。
「おお、ちゃんと熱中症対策してるじゃん!」と一瞬感心したものの、ふと運転中の光るスイッチを見てみると、表示は「冷房」でも「暖房」でもなく… 「送風」。

「え、この暑さで送風設定なの!?」と驚がくした私。熱中症警戒アラートが出てるのに、節電モードの学童保育に「そこは冷房でしょ!」と、心の中で全力ツッコミ。いったいどんな時に冷房モードにしてくれるのやら。

子どもの健康より節電を優先する学童保育の方針に、正直不安を覚えました。教室の隅では、わが子は送風の風を浴びながらごろ寝で漫画を読んでいます。

嫌な予感がしつつ、
「ねぇ、今日の宿題やったよね?」と聞くと、
「あ、お母さん。今日ね、宿題のドリルができなかった。ほら、今日暑かったから。学校も午前授業だったしさ」と、あっけらかんと返答するわが子。

いやいや、漫画読むのとドリルやるのは同じくらいの活動量だと思うんですけど!

暑さとドリルは関係ありません!

学童保育では、サーキュレーターや扇風機の前に子どもたちが張りついて、まるで磁石に吸い寄せられたかのようにそこから動こうとしません。ひんやりした床に寝そべって、だらだらと漫画を読む子どもたちの姿もあちこちに。まるで「動いたら負け」みたいな空気が漂っています。

そんな中、わが子も例にもれず、送風の風に吹かれながら漫画を読みふけり、
「今日も暑くてドリルできなかった」と堂々と言い放ちます。いやいや、暑さとドリル関係ないじゃん!

来年こそは、「送風」じゃない「冷房」の風が、学校の子どもたちに向かって吹いてくれることを願っています。

(ファンファン福岡公式ライター/ダイワ エノ)

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